
ギフト±10巻のネタバレ感想を書いていきます!
前回9巻では、瑞希が加藤の過去と米軍の関与をにおわせる情報を入手しました。
一方、環の心臓手術以降、行方をくらましていた神崎梨世は環の心臓の秘密を持ってもう一つの大国と接触をはかります。
環を巡りそれぞれの思惑がからみあい、静かに激突し!?
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ではここからネタバレです!
10巻 ネタバレ
合計5人の連続殺人の犯人を追う捜査一課。
鑑識の結果、被害者全員から麻酔が検出されたのが分かったことから生きたまま臓器を摘出したと予想します。
この事件について”快楽殺人”を’疑う警察もいましたが、瑞希は犯人の動機は殺害よりもコレクターのそれだと予測していました。
瑞希の推理は大当たり。
犯人(須崎清彦)は環のリアルな人形を作るためにより新鮮な臓器を集めていたのです。
足りない臓器は”心臓のみ”。
「やっぱり心臓はオリジナルのが欲しいなぁ・・・。」
須崎はリアリティを追求するために環の心臓を狙っていました。
瑞希は犯人を”鯨”にされてしまう前に捜査を行うのですが、加藤に先を越されてしまいます。
加藤はすでに須崎の素性を調べており”鯨”だと確定していたのです。
連続殺人犯には既に二人殺害の指名手配の男を身代わりとし、須崎本人は事故死として処理。
須崎は環の手によって捌かれてしまいます。
「あなたの命大事に使うね。」
一方、瑞希は加藤の徹底した監視のせいで身動きが取れずにいました。
加藤が瑞樹を捜査一課に置いておくのは、同じ組織内にとどめておくことで監視もできるし動きも制限できるからでした。
もし瑞希が警察をやめればきっと阿藤のように消されてしまうでしょう。
加藤の過去
タカシは臓器移植に特化した医者の育成と再生医療技術の確率を目指すため、大陸との交渉を進めることに。
しかし加藤は依然として大陸との取引には反対をしていました。
日本と違いただでさえ人権意識の低い国、そんな相手と組めば必ずこちら側に死人が発生するに違いないからです。
それに大陸と組むということは秋光正の意志を無視することと同じ。
「あの方がいなければ今の私はいません。あの時私は誓いました。私の身も心も一生秋光正翁に捧げようと。そしてそれはあの方の亡くなった今尚、変わってはおりません。」
20年前、当時加藤は警察庁からFBIに出向していました。
目的は日本での対テロ対策。
テロに対抗しうる部隊特殊チームを検討していたのです。
あの頃の加藤は日本を守ろうと誰よりも”正義”に燃えていました。
テロリスト達のアジトを洗い出しテロを未然に防ぎ着々と経験と実績を重ねていたある日、ある事件が起きました。
いつものようにテロリストを制圧しある日本人の老人を助ける加藤。
しかし少しの油断から加藤は老人を庇い生き残りのテロリストに腹を打たれてしまいました。
手術で奇跡的に一命は取りとめたものの肝機能はもう戻らないとのことでした。
さらに追い打ちをかけるようにテロ対策チーム創設のプロジェクトは当面の間凍結。
加藤は胸にぽっかりと穴が開いたようでした。
そんな時、加藤が庇った老人がお礼をしに病室を訪れます。
それが加藤と秋光正の出会いでした。
秋光正は加藤を国が新たに立ち上げた”再生医療プロジェクト”のメンバーにスカウトをしに来たのです。
そして秋光正は加藤に新しい肝臓を与えてくれました。
ただし今までにこの移植を行った人間はいません。
つまり加藤が初めての実験体であり人柱なのです。
加藤はそのことを了承し身体だけではなく心をも秋光正という男の手によって”再生”したのでした。
おかげで今では普通の生活を送れています。
しかしタカシは秋光正をこの世の誰よりも憎んでいる男だったのです。
環との接触
廣瀬は例のSNSアカウントを使い環との接触を試みていました。
非合法システムを使いSNSアカウントにアクセスした端末を絞り込んでいるのです。
アクセスしてきた端末のID全てに「あなたはだれ?T・H」というダイレクトメッセージを送り様子を伺う作戦です。
少しずつふるいにかけていき今まで通り何の反応もせずただ傍観している人の中にこそ環がいると考えたのです。
廣瀬は瑞希を阿藤のようにはさせないと地味なアプローチを続けます。
もちろんそのメッセージはタカシや環にも送られていました。
タカシは慎重に考え、環に「メッセージには反応するな、そして今後サイトにはアクセスをするな」と命じます。
しかし環はメッセージの最後に添えられたイニシャルがどうしても気になっていました。
T・H、たくま先生の頭文字。
連絡したらどうなるんだろ・・・。
11巻へ続く
感想
10巻では今まで謎だった加藤の過去が明かされています。
いまいち掴めなかった加藤ですが今巻で強い使命感と忠誠心がある男だということが分かります。
それぞれがそれぞれの”正義”を遂行しようとしている様子が描かれていて面白かったです。
そして今巻では出番が少なかった梨世も11巻から本格的に動き出すようで、まだまだ今後の展開に期待できそうだと思いました。
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臓器移植の後、臓器提供者の記憶や習慣が提供を受けた患者に反映されると言うね、
おそらくは臓器も記憶(の一部)を持っているであろう報告がいくつもあるのだが、
個人的には、「犯罪者の臓器を移植された」ために「自分も猟奇的な性格になった」
「人を●したい衝動にかられるようになり、押さえ切れない」なんてことになるのは嫌だよね。
海外では、服役囚が臓器を売るとかもよくあることなのかもしれないけれど、
正直なところ、犯罪者の臓器の移植が「良いこと」あるいは「最悪よりはまし」であっても、
そういうのを物語として一般人に見せるのは感心しないよね。
と、いうような批判的なコメント「も」必要な漫画なんだよな。
そういうのを見かけなかったので、ここに残してみました。
コメントありがとございます!
臓器移植は、提供者の記憶や習慣までも反映される例があるのですね。
その報告が正しいならば話は変わってきますね(><)
そう考えると確かに犯罪者の臓器の移植は提供者にとっても「良いこと」ではないかもしれないですね;