遂に、反社会運動を行っていたことがバレてしまったお梅と聡一

何とか危機一髪で楼を出ることが出来たが二人は合流することが出来るんでしょうか!?

今回はガッツリ二人の話です。そして道子は!?

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第1部|第6話

「足抜きだー!!」

富士楼ないに響き渡る番台の声

女将や女郎達も顔を青ざめ、港は直ぐに閉鎖

通行者は片っ端から調べられる緊急事態となった!!

「親なる断崖へ」冬の間、誰も寄り付かないその岬を二人の合流地点としたお梅と聡一

お梅は道子も連れて行こうとこの山羊楼を訪れたのだ。

「一緒に帰ろう!あの故郷へ」

自分と一緒なら地獄に落ちても良いとまで言ってくれた聡一の為にお梅も必死だった。

「お梅ちゃんは幸せ者だべ・・・ゴボッ」

そう言って道子は急に吐血する。

「なしておらだけこんな小さくなってしまったんだ」

室蘭に売られてきた時とほとんど同じ背丈の自分の姿を怨む道子

もうすでに自力では歩けない道子を布で包み「帰るんだ!」そう言って必死に連れて行くのだった・・・

街では大変な騒ぎになっていて、すでに港も道路も全て閉鎖されていた。

憲兵や特高は二人を捕まえ反軍国主義者の仲間を一網打尽にする為にも血まなこで探していた。

聡一もまた、お梅とは別の道でチケウ(親なる断崖)を目指す。

まだ閉鎖されていない雪深い森の中を進んでいると「兄さん!!」

そこに現れたのは弟の宏治だった。

「父さんが倒れたんだ・・・」

これ以上、父さんを悲しませることはしないでくれよ。

弟の切実な願いで聡一の心は揺れた。

「嬉しい!聡一さんはおらと一緒にしんでくれるんだな」お梅のそんな言葉が脳裏によぎる・・・

「あんな所だけでは死にたくない」お梅が言っていた言葉が次々に頭に浮かぶ

しかし聡一は父の元へと向かうのだった・・・

「父さん俺だよ・・・」

父が寝込んでいる部屋の障子ごしに話掛ける聡一

そして自分がチケウでお梅と運命を共にしようとしていることを正直に話した。

女郎を愛せば、女郎を抱けば、社会主義も反政府主義も分かっている様な気がしていた・・・

でも!女郎を愛したのならば一緒に堕ちるのではなく、一緒に這い出さなければいけないと気付いた!

そう力強く告げる。

その時「警察が来た!!」

どうやら尾行されてた様で父とゆっくり話す時間は無かった・・・

生きて必ず戻ってこい!!父のその言葉を聞き、聡一は裏口から逃げた。

しかし、直ぐに追手に追い付かれ取り押さえられてしまうのだった。

終わりの無い拷問を受ける聡一

しかし、仲間の事を吐くどころか葉を食いしばり声すら洩らさなかった。

「女郎の足取りがつかめました!」

遂にお梅の元にも追手が迫ろうとしていた。

「いけどりにしてこいつの前でいたぶり続けろ!」

血相を変えて警察はチケウに向かうのだった。

お梅は、すでに息が付きかけている道子とチケウの淵で聡一を待っていた。

「死ぬんじゃねー!道子」お梅は必死に道子に話掛ける。

「ゴホゴホ」と咳をするごとに血を噴き出す道子・・・

その時!「この非国民!!」という叫び声とともに道子にナイフが突き刺さった!!

「夕湖!?」

どうやらこの男は道子の事を夕湖と間違えナイフで刺してしまったようだ。

しかもそのまま勢い余ってチケウのそこへと道子は堕ちていってしまった・・・

茫然と立ち尽くすお梅・・・

直ぐに3人ほど男が集まってきてお梅は捕まった。

お梅をとらえたのは警察ではなく、愛国主義者のモノ達だった。

幕西一の女郎と呼ばれる夕湖

「警察に引き渡す前に・・・」とお梅は近くの小屋で凌辱された・・・

「なにをしている!!」そこにやってきたのはその小屋の主だった。

お梅から男達をひきはがし追い払う。

男が話しかけてもお梅は反応しなかった。

「あーーーーーーーーーーー」

急に叫び出すお梅

男が駆け寄り、なだめる・・・

「お前の名は?」

「道子・・・おらは道子」そう答えた。

丁度その時、知らせを受けた直吉がお梅を引き取りに来た。

私の名は「大河内」また会うことになるだろう。

そう言ってお梅を引き渡し男は去っていくのだった・・・

その後、直吉の働きもあってお梅は警察には捕まらずに済んだ。

チケウで死んだのがお梅、生き残ったのは道子という筋書きを強引に作ったのだ。

聡一はというと

その後、一年間拘留所生活を送る羽目となり

出生した時には片目と片足を無くし、親の前にも姿を見せること無く室蘭から姿を消した・・・

まとめ

1巻の物語も大分終盤に差し掛かりました!!

聡一は拷問される毎日が1年間も続いたんですね・・・

私だと正気を保つことが出来ないでしょう。想像するだけで恐ろしいです。

お梅は捕まる事はありませんでしたが、すでに心は壊れてしまったんでしょうか?

次話でその後のお梅が描かれているのでお楽しみに♪

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