少年のアビス3巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね。
心中未遂したナギと令児、令児に固執する先生、憧れの小説家・似非森に出会ってしまったチャコ。
それぞれの想いは深く暗いところで交差して・・・。
18話|朔に待つ
柴先生に進路指導室に呼び出され合鍵を貰った令児。
先生はまだ迷っている令児に「戦うのよ私と、そして勝って町を出るの」と背中を押します。
その頃、新月の夜に逢うと似非森と約束していたチャコは似非森の実家へ。
家は退廃的似非森ワールドそのままで執筆部屋を見たチャコはめちゃくちゃテンションが上がっていました。
さっそくチャコは持ってきた似非森の本の感想文を渡そうとします。
しかし似非森に感想文を読む気などなく、ベッドに誘われてしまいます。
19話|seducer
一歩踏み出せば初体験の相手は似非森になるという自覚はありました。
少女喪失に夢も理想も抱いていなかったチャコ。
しかし冷静に似非森がクズだということを思い出し拒否します。
似非森は「17歳の時に死のうとしたこの町で春の棺を読んだ17歳の女の子に出会えて舞い上がった」と話します。
春の棺は私小説であり、似非森は17の時初恋の人と情死ヶ淵で心中したと言うのです。
似非森は未遂に終わりましたが、相手の女は死んだと。
抱きしめられて口説かれるチャコ。
その時、令児から着信があります。
ハッとしたチャコは似非森を突き飛ばし書き忘れていた本の感想を伝え家から飛び出します。
20話|告解
チャコは令児を部屋に呼び告解ごっこを始めます。
お互いに布を被り秘密や悩み腹が立つことなどを打ち明け合うのです。
布を被ったチャコは、ずっと憧れていた似非森浩作に会ったこと、ベッドに誘われたことを打ち明けます。
話を聞いた令児は「もう絶対その人に会っちゃダメだ」と言います。
チャコもファンを辞めてもう本も全部捨てようと思うくらい幻滅していました。
なのに自分の一番深い奥底に居る自分がまた会いたいとずっと叫んでいるのです。
どうなってもいいからこのまま縁が切れるのは嫌だと。
チャコの告解が終わり、次は令児の番です。
令児も似非森に会ったこと、そして似非森が母の中学の同級生であること「悪い男だから関わるな」と言われたことを打ち明けます。
そして高校を卒業したらこの町を出て離れた大学に行く事を話します。
令児の告解はここまで。
令児はナギとのこと先生とのことは話せませんでした。
21話|未来のある幸福
チャコに「一緒に東京に行こうよ!」と誘われた令児は、東京へ行く事を決めます。
先生に報告すると先生は自分の預金通帳を見せてくれます。
そこには1千万近くの貯金があり、先生は令児の受験にかかる費用も入学金も東京で借りる賃貸も全部払ってくれると言い東京行を応援してくれます。
その代わり「私とこういう関係のうちは他の女の子と付き合ったりしないで」という条件付きで。
そんな中、チャコは母親から「東京の大学行ったらいかんて」と告げられます。
チャコが受験しようと思っている大学がニュースになったのを見た祖父が反対し父が決定したのです。
今の高校の付属の大学かここから通える大学に選び直さないとお金は出さないと。
絶望したチャコは似非森から届いた返事の封筒を抱きしめ涙を流し家を飛び出します。
22話|光
向かった先は令児の家でした。
二人は公園へ行き、チャコは町から出られなくなったことを令児に話します。
チャコは日常的に溜まっていた家族への不満が大爆発。
一通り愚痴を吐いた後声を出して泣き出します。
そんなチャコに「殺される前に一緒に死のうか」と令児。
その台詞はまるで春の棺の主人公のよう。
玄関を飛び出した時、本当は似非森のとこに行こうとしていたチャコですが、気が付いたら令児の家に走っていました。
「もしチャコが殺されそうになったらそん時はオレがなにやってもチャコをこの町から出してやる。」
令児は明るい光みたいなチャコに絶対死んで欲しくないと思っていました。
チャコはそんな令児にキスをします。
23話|嫌悪
「お互いのファーストキス」だと言われ胸が痛む令児。
「今日って人生で一番くらいクッソサイテーな日になるとこだったけど、ファーストキスをした日に塗り替えられた。」
チャコは令児とわかれたあと「好き」を言い忘れていたことに気が付きます。
まさかチャコとこんなことになるなんて思ったこともなかった令児。
頑張って努力して夢を持って東京に行こうとしているチャコと、先生とセックスして援助して貰って逃げるように東京へ行く令児。
そんな自分に嫌気がさし自己嫌悪に苛まれてしまいます。
気付けばナギを求めていて家の前に来ていました。
24話|静の夜
ナギは「遅かったね、いらっしゃい」と令児を迎え入れてくれます。
令児はチャコとのことが辛くて本音をぶちまけます。
チャコのことを勝手に”希望”にしていた令児は、汚い自分がチャコの傍にいるのがすごく嫌なのです。
それはまるでファンの心理と同じでした。
チャコが似非森に会ったことをナギに話し「似非森がこの町にいるうちはオレはナギさんと死ねない」と宣言します。
令児は似非森からチャコを守るつもりでした。
ナギは仕事の関係で初めて似非森に会った時、アイドルに向いてないねと言われました。
その後「向いてないから辞めて僕の奥さんになりなさい」と言われ結婚したのです。
ナギはただ次はこうしなさいと言われたからこうしただけ。
それ以上なにもないのです。
そしてナギは似非森とセックスしたことがありません。
なのでナギは「チャコちゃんも令児くんが心配してるようなことは大丈夫なんじゃないかな?」と言いますが、令児はそれを聞いて余計に怖くなりました。
ならばどういうつもりでチャコに近づいているのか。
顔色一つ変えないナギでしたが、令児の言った何かの言葉に反応し驚きます。
25話|再びの欲望
ナギが何にそんなに驚いたのか?
似非森と母親が同級生なこと?
考えても分からない令児はナギに近づきキスをして体を触ります。
しかし最後まではしませんでした。
「・・・あのまたどこか行きませんか?二人で。」
二人はこの間見つけられなかった情死ヶ淵を見に行くことになります。
約束の日までに令児は春の棺を読み場所を把握することに。
しかし小説に書かれている神社が地図を見てもありません。
ふと似非森が17の時心中しようとしていたことを思い出し、29年前の新聞記事を探します。
そこには確かに事件が載っていましたが、死んだのは男の方で・・・?
26話|情死ヶ淵
約束の日、ナギと情死ヶ淵に向かう令児。
深い霧の中進むと地図には載っていなかった神社がありました。
そこを目印に情死ヶ淵に辿り着いた2人。
何年か前の大雨の氾濫でそこはすっかり整備されていてイメージとは違う場所になっていました。
てっきりナギは情死ヶ淵で死にたいと思い込んでいた令児ですが、ナギは別に情死ヶ淵にこだわっていないことに気付きます。
でも令児と死ぬなら川がいいとナギは話します。
川なら町から連れ出してあげられる気がしたからです。
その帰り道、自転車でニケツしているところをチャコに見られてしまい・・・!?
27話|汚れた悲しみ
チャコは令児とのファーストキスの日以来、どうしてあの日「好き」と言いそびれてしまったのかずっと考えていました。
今度会ったら言えるかな・・・そう思っていた矢先、令児が女の子と一緒にいるところを目撃してしまいます。
後ろ姿しか見てないので誰だか分かりませんが、見たことあるような気がしていました。
モデルのような体型の彼女と自分を比べ落ち込むチャコ。
チャコは何かを決意したかのように似非森の元へと向かいます。
その頃、令児も似非森の元を訪ねていました。
家の中に入っていく令児を見たチャコは、玄関ドアの向こうで話している二人の会話に聞き耳を立てます。
「これから先チャコに絶対近づかないで下さい」と言う令児に対し似非森は「キミが言う?人の奥さん寝取っといてさ。」と話します。
二人の会話で、似非森の奥さんが青江ナギだということ、令児が青江ナギと不倫していること全てを知ったチャコは!?
4巻へ続く
感想
思春期特有の衝動的な行動が生々しくてめちゃくちゃ引き込まれます。
そして人が堕ちていく心理描写がうまい。
皆危なっかしくてハラハラドキドキある意味心臓に悪いです。
それぞれに闇があって謎があって続きが気になってたまりませんね。
チャコちゃんが似非森に言った「女は自分だけは汚れなくないっていうもっと汚い気持ちがある」は妙に納得してしまった。
全部知ってしまったチャコちゃんどうなるのおおおおお!
私的推しの漫画なのでぜひ一度読んでみてくださいね♪