ギフト±11巻

ギフト±11巻

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前回、曹と関わらないようタカシに食い下がり続ける加藤の過去が明らかになりました。
それは臓器ビジネスのみならずタカシの祖父・秋光正と深く関係していたのです。

渦中の環は、タカシへの小さな不信を胸に琢磨を探し続けるも完全に糸口を失っていました。
そして、さらなる悪の手が忍び寄り!?

ここからは11巻のネタバレです!

11巻 あらすじ

宗教団体・天廻功と巡り会う環。
そこにはおぞましい大陸の”不都合な真実”が隠されていた・・・。

ネタバレ1|リュウ

環は見知らぬ男達に命を狙われていました。

男に命を取るよう命令したのは「神崎梨世」。

しかし見張っていたリュウが環の命を救います。

なぜ環を狙っていたはずのリュウが環を助けたのか。

それは環を”誰にも取られたくなかったから”でした。

環と接触して以来、リュウは悪夢にうなされ続けていました。

そしてそれは段々酷くなっていたのです。

だからリュウは自分と同じ、それ以上の苦痛を与えた上で環を殺すと決めていたのです。

事情を知った上で加藤はリュウに最後の仕事を頼みます。

「曹国良という男を知ってるな。彼のことを徹底的に洗って欲しい。特に秋光正翁がアメリカにいた頃から死亡の前後まで。」

加藤は秋光正の死と曹国良がどこかで繋がっていると考えていました。

ネタバレ2|天廻功

ある日、環は公園で宗教団体・天廻功と出会います。

天廻功は大陸発祥の新興宗教団体で、ここ最近急激に信者を増やしていました。

そして天廻功は大陸においての臓器売買、その供給源の一つとされているのです。

タカシから話を聞く環ですが、環には彼らが”クジラ”とは思えませんでした。

タカシには近づくなと忠告される環ですが、翌日環はまた天廻功に会いにいきます。

「大陸ではあなた達の仲間臓器を抜かれてるって。なんで抵抗しないの?命は神様からの贈り物だから大事にしないといけないのに。だからこれ以上増やしちゃダメなの。捕っちゃいけないクジラを。」

ネタバレ3|曹の狙い

曹の正体は”610弁公室”という表向きは存在しないことになっている大陸の超法規的な組織の実質的トップでした。

殺し、拷問、なんでもアリ。

そして臓器売買も。

彼等のメインターゲットは天廻功で、むしろ天廻功を狩るためだけに作られた組織といっても過言ではありません。

610弁公室の手は日本にも伸びていました。

天廻功は日本にも信者を増やしつつあるのです。

曹の狙いは”ヒューマンハーベスト”。

酒もタバコも医療行為も禁止、健康を保つための修行をしている天廻功は、より品質の良い臓器を収穫するためには都合が良いのです。

加藤はたとえタカシに逆らうことになろうと、曹を潰す覚悟を決めます。

ネタバレ4|解脱

天廻功に勧誘され道場へと足を踏み入れる環。

瞑想をしていると酔っ払いの男が天廻功にいちゃもんをつけてきました。

怒鳴り散らす男を天廻功のリーダー格・イヌイが「色々とお話をしませんか。酒など飲みながら」と誘います。

環は帰るのですが、そのあと男は天廻功によって拷問を受けていました。

「これはあなたのせいではなのです。あなたの前世の罪業、カルマがそうさせるのです。さぁ共に徳を積みましょう。」

拷問され洗脳された男は天廻功の信者に。

また環に親切にしてくれていた天廻功のナナセも二度目の中絶をしてしまったことから、罪業から解放されていました。

ナナセは臓器を抜き殺されることで解脱していたのです。

不信に思った環は一人で天廻功に乗り込みます。

「ナナセさんはクジラじゃない。あたしは捕っていいクジラしか捕らないの!!」

その時、環のペースメーカーに異常が表れます。

ペースメーカーが作動せず倒れてしまった環。

環がクジラ狩りをしている本人だと知ってしまったヌクイは、環を洗脳し解体を手伝わそうと考えます。

ネタバレ5|ビジネス

加藤から曹が天廻功弾圧の首謀者だと聞くタカシ。

曹の目的は、この国にはびこっている天廻功、彼等の臓器を取り出し日本製として売り出すこと。

そして曹はその天廻功の信者達をクジラとしてタカシ達に狩らせようとしていました。

曹は初めからタカシ達を共犯者に仕立てるつもりだったのでしょう。

「それを環さんに捌かせる。あなたにそれが許せるので?ぼっちゃん、引き返すなら今です。」

タカシは曹との取引の場でそれについて追求するのですが、曹は開き直り話を進めます。

曹はタカシとの間に信頼関係など最初から求めていませんでした。

ビジネスで一番重要なのは金。

そしていつの世も相手に対して先に”信用”を求めてくるのは常に弱者の側。

弱者側にまわってしまったタカシの判断は!?

感想

ここ数巻、物語がどんどん進んでいくので面白いです。

今巻では、曹の正体や狙いが明らかに。

えげつないビジネス考えるな〜と、ゾッとしました。

ピースメーカーが作動しなくなった環のことも心配です。

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