ギフト±12巻

ギフト±12巻

ギフト±12巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています!

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同じ服装、同じ動きで”修行”を行う彼らは新興宗教団体「天廻功」。
大陸の臓器売買の”供給源”と噂される悪名高き集団が抱えていたのは、臓器を”収穫”するために作られたという衝撃の事実でした。

環が天廻功に興味を持ったことで事態は思わぬ方向へと転がりだします。

天廻功が掲げる驚異の教義に激しく心を揺さぶられた環は、自らが狩ったクジラの幻影に責め立てられます。
人と人形の間で揺れ動く心の行方は・・・!?

12巻|ネタバレ

相手に対して”信用”を求めてくるのは常に”弱者”側である。

「つまり君は私が”強者”だと認めたわけだね?秋光崇くん。」

崇は曹に返す言葉がありません。

「我々は組んだ方が双方メリットがあるのではないかというだけだ。」

崇は若くて聡明で取引相手として不足はなく、曹は自分と考え方が似ているとも思っていました。

しかし崇はそうは思っていません。

臓器を狩る対象が凶悪犯罪者である崇に対し、曹の狩りの対象はカルト信者だからです。

その違いを批判する崇ですが、曹はそれが悪いとは思っていませんでした。

カルトにハマる人間は、少なからず自分の人生に絶望しこの世に居場所がないと思っています。

天廻功にはそういう”不適合者”が多く集まっていました。

現世に絶望した彼らは、来世、つまり死後に望みを託しています。

彼等が現世で必要としなくなった命を、曹は有効活用しているにすぎないのです。

それに再生医療の早期実現という目標に向けて、ある程度の犠牲はやむなしと考えていました。

曹と崇の取引は、どうしても納得できない崇の返事待ちとなります。

その時、加藤から「環が行方不明」と連絡が入ります。

スマホとペースメーカー両方のGPSも反応せず、急遽GPSが切れた場所に車を飛ばします。

しかし天廻功の道場に到着したころには、すでに逃げ出した後で環はいませんでした。

奥の手術部屋を見た崇は動揺していました。

環は僕にこれを見せたかったのか・・・。
GPSが切れたということはすなわち環のペースメーカーは死んだという事。
急いで環を見つけ出さないと。

ここに手術道具があるということは、天廻功は曹によって臓器を狩られていたのではなく、自分たちで仲間の臓器を摘出していたということに気づいた崇は、早急に曹に連絡を取り取引を持ち掛けます。

「今すぐ天廻功の拠点を全て教えろ!それが僕があんたと組む条件だ!異論は認めない!」

一方、ペースメーカーが作動せず倒れてしまった環は、ヌクイ達によって別のアジトに運ばれていました。

ヌクイが環を使って”羊”(=クジラ)を捌こうとしていることを知ったシイナは、環を助けるために逃がそうとします。

しかし逃げている途中でヌクイ達に見つかってしまいました。

やられそうになった時、環がスタンガンで一網打尽にします。

命乞いをするヌクイですが、ヌクイは完全にクジラの対象でした。

その時、山荘の方で山火事が発生します。

シイナは仲間を心配し急いでアジトへ走ります。

一人残された環は、梨世に薬で眠らされ捕まってしまいます。

梨世は環のペースメーカーに異変を感じてから尾行しており、捕えるチャンスを伺っていたのです。

環を生け捕りにした梨世は、アメリカ大使館へ向かおうとします。

しかしなんらかの理由でアメリカに切られ、取引はなかったことになってしまいます。

薬で眠ったふりをしていた環は、脱走しようとサイドブレーキを引きます。

梨世と環が乗っていた車はスリップし壁に衝突。

2人とも気絶しています。

環を狙っていたリュウが現れ環の首に手をかけ絞め殺そうとします。

しかし「たくませんせい」と名を呼びながら涙を流す環を見て、今は殺すべき時ではないと判断し加藤に環の居場所を報告します。

今のあのガキを何度殺しても心の恐怖は殺せない!
人間のみが恐怖を感じることが出来る。
だからまずは鈴原環を人間に仕立てる。

そのために必要なのが、英琢磨!

事情を知った崇は、環を保護し、梨世を捕えます。

その後の環はいつにも増して無機質でした。

環は自分の中にある心臓を抜かれる前の自分を表に出ないように閉じ込めます。

琢磨先生に会えるその日まで。

ペースメーカーは動いていないのに、環の心臓は前よりも安定していました。

しかし故障だとすれば取り出した方が賢明です。

崇は再手術を梨世に・・・と考えていました。

現在梨世は秋光の別荘に軟禁しています。

煙草、酒ばかりを飲み、シャワーを浴びる気力さえない梨世。

「もう終わりなのよ。なにもかも。」

そんな梨世を崇は強引に抱きます。

梨世が曹と会ったのは梨世が16の時でした。

梨世にとっての初めての男であり、貧乏だった梨世の家に色々と援助もしてくれました。

小娘だった梨世はすぐに彼に夢中になり、色々と教わりました。

そうして曹は梨世を一人前の工作員に仕立て上げたのです。

裏切り敵にまわすには危険な男と分かっていても、外の世界に夢を見ていた梨世は自由を手に入れたかったのです。

アメリカに「環の身柄と引き換えに新しい人生が欲しい」と取引を持ち掛けるものの失敗。

「愚かよね。”世界は前進している”そのことに気が付かなかった。」

梨世は崇に話しながら涙を流すのでした。

13巻へ続く

感想

今回、天廻功のボスである「尊師様」=「曹」であることが明かされました。

曹がしていることは許されることではないけど、妙に納得してしまう部分も。

人体実験を行ったマッドサイエンティスト達のように、彼らも悪魔と呼ばれていた。

しかし今の医療技術の進歩はその犠牲の上に成り立っている。

彼らのようにリアリストでありエゴイストな人間でなければ成しえない事も確かにあるのかもしれませんね。

曹を裏切り、アメリカに切られた梨世は、今後崇たちの味方として動いてくれるのでしょうか?

環を狙っている人物が多すぎる(><)

ネタバレでは書いていない部分も多いので、ぜひ漫画も無料で読んでみて下さいね♪

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