隣の悪女5巻無料

隣の悪女(最終回)の結末ネタバレと、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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復讐を完遂すべく遂に本性を現した一色花音。
花音の真の目的とは・・・!?

最終巻にて彼女の背負う悲痛な過去が明かされます。

5巻|ネタバレ

桐太が連れて来られた場所は、六本木一家心中事件の始まった場所でした。

「最後に昔話をしよっか。」

そう言って花音は子供の頃の話を始めます。

花音と心中した一家との出会いは子供の頃でした。

花音の一番古い記憶は、父が「僕が居ようが居まいが君の人生は何も変わらないよ」と母への捨て台詞を残して去った時のものです。

母は評判の名医で多忙なため花音はよく他所へ預けられていました。

特に龍王寺家とあの一家・白樺家に。

白樺家は両親と兄、妹の4人家族でした。

兄・英治はとても優しかったのですが、妹・蛍にはなぜか避けられていました。

素直に育ちそうな環境でなぜ蛍だけがひねくれているのか、花音はとても不思議でした。

母はたまに会うと寂しがらないようにと何でも買って猫可愛がりをしていました。

ある時、母に連れられて行った大学病院の新年会で、花音は心がささくれ立ちます。

周りには「良いママを持ったね」と言われるのですが、心から笑えないのです。

理由は、「母親は溺愛してる気になってるだけで現実では育児放棄している」と感じているからでした。

甘やかされていますが、甘えさせてもらったことはありません。

怒られることはありますが、叱られたことはありません。

子供が寂しい時に欲しいのは、モノではありません。

母は理想の自分像を見ているだけで、花音の情緒的欲求は目に映っていないのです。

そんな花音の寂しさに気づいた蛍は、それからよく抱きしめてくれるようになります。

花音と蛍はすっかり仲良くなり、仲の良い友達になりました。

英治は花音のお手本でこんなふうになりたいと思える年上の友達。

おじさんとおばさんには、時に叱られ時に甘えたくさんの愛情を貰いました。

愛情表現の延長として花音と蛍が初めて身体を重ねた時、蛍は衝撃的な事実を打ち明けてくれます。

「私たぶん20代半ばまで生きられないんだ。病気なの。」

蛍がひねくれていたのは、その理由からでした。

しかし花音の寂しさが自分と重なり惹かれてしまったのです。

蛍の病気は闘病しても助かりにくく、未来に希望なんてありませんでした。

それでもこの先辛い延命治療が待っているなら、もういっそまだ苦しくないうちにと思っていました。

蛍が安楽死を望んでいることを知っているのは、栄治と花音の2人だけ。

2人は蛍のためにできることを話し合いました。

そして2つの約束をしたのです。

1つは蛍に生きていたいと、いつも思い続けてもらえるような日常を築くこと。

そして2つ目は、もしその時が来たら蛍が死ぬのを手伝ってあげることでした。

時が経ち蛍の病気は少しずつ確実に悪化していきました。

そしてついに蛍に限界がやってきます。

「終わりにする。家族や花音と過ごしたくて頑張ったけど・・・。」

花音と栄治は蛍の為に、死ぬことを手伝ってあげることに。

死に場所は蛍の希望で桜の見える場所に。

栄治は山桜のある森を選びました。

まず夜明け前に外泊禁止の蛍は花音と入れ替わり、栄治は蛍を連れ森へ行きます。

蛍は用意していた睡眠薬やお酒を飲み、意識が混濁としたところで、栄治が幇助したのです。

栄治の合図で花音は病院から抜け、栄治は110番通報。

「妹からドライブしたいと頼まれ断りきれず連れ出した、しかし山中で見失った」と。

ほどなくして遺体を発見。

死因や縄などが用意されていたことや、病室に残された遺書から自殺と断定されます。

蛍は兄が自殺に関与していない事と、両親への感謝と悲しみを軽減させる内容を書いていました。

栄治と花音は真実がバレないよう演技をして両親がこれ以上悲しまないように支えました。

そうして2人は共犯者となり、秘密と罪悪感、悲しみ、運命を共有して生きていくはずでした。

しかし事態は暗転したのです。

目撃者が現れたせいで。

栄治はせめて両親には自分の口からと真実を打ち明けます。

両親は決して栄治を責めずに「最後の時蛍を1人ぼっちにしないでくれてありがとう」と涙を流します。

もう一家には生きる気力がありませんでした。

両親は首を吊って自殺、死にぞこなった栄治も、花音に「好きだよ」と最期の言葉を残し屋上から飛び降り自殺してしまいます。

目撃者は、たまたまバードウォッチングに来ていた桐太と島袋でした。

2人は犯人の報復を恐れ通報せずに逃げるのですが、事情を知った亜里子に真実を話すべきだと背中を押され通報したのです。

これで女の子も遺族も少しはうかばれるだろうと思っていました。

しかし後日、女の子は自殺幇助されていたこと、自分たちの通報のせいで追い詰められ一家心中したことを知り、3人は罪悪感に飲まれます。

いつまでも落ちていてはいけないと3人は少しずつ前を向き出し、徐々に回復していくのですが、その姿を見た花音は許せませんでした。

過去に囚われているのは自分だけで、3人は何事もなかったかのように笑っていたからです。

こうして花音は悪女となり復讐に心血を注ぐことになります。

「私の目的はね、目撃者とその家族を殺す事。あの一家と同じように。それと通報のきっかけを作った亜里子ちゃんから大切なものを全て奪うこと。私のように。」

花音は桐太を殺そうとするのですが、殺せませんでした。

花音はいつからか演技が本当になってしまい、桐太を愛してしまっていました。

桐太の優しさが幸せな日々が花音にかかっていた呪いを解いてしまったのです。

その時、意識を取り戻した亜里子と美雨が駆けつけます。

美雨は桐太の家族も島袋も死んでいないことを伝え、やりなおそうと花音に寄り添うのですが、花音は自ら崖の下へと落ちていきました。

周りの人たちが花音を責めなかったとしても、自分が自分を責めてとても生きてはいられないと感じたのです。

花音落下後、すぐに通報し、捜索隊が来るまでに美雨は花音がしたことの証拠を隠滅しました。

しかし結局花音は見つからず。

警察には絶景に気を取られて誤って落下したと供述。

怪しむ刑事もいましたが、誰も真実を語らなかったのでそのまま事故扱いになりました。

花音は復讐のために桐太や桐太の周りに近づきましたが、不思議なことにそれにより桐太たちは前より生きやすくなりました。

ふと思うのは、花音は復讐を遂げるか否かずっと苦悩していたということ。

だからピータンを殺せず、その苦悩のせいで島袋の縄が外れるというミスを招いたのではないか。

桐太は今も花音を愛していました。

だから籍はまだいれたまま。

今も籍を入れたまま同じマンションで花音の事を待ち続けています。

そしてある日ついに花音を再会します。

「ねぇ、こうして様子を見に来てたってことは、今も俺のことが好きだと期待してもいいの?」

人は心にマンションを持っています。
住人は自分に影響を与える人達。

たとえば愛してる人、信頼してる人、それに反面教師のあいつ。

亡くなった人やペットも。

その一室に高校時代から人生で一番好きだった理想の人が住んでいます。

悪女のようで聖母のような佐藤花音という女。

2人は涙を流しながら抱き合うのでした。

完結

感想

花音ちゃんのサイコパスな部分にドキドキしながら最終巻まで読み終えました。

最後はまさかのハッピーエンドに驚きましたが、これはこれでアリだと思いました。

なによりぴーたんが生きててくれて良かったです。

人の深層心理がよく描かれていたところも面白かったです。

気になる人はぜひ無料で漫画の方も読んでみて下さいね。

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