雪女と蟹を食う最終巻ネタバレ

雪女と蟹を食うの最終巻が発売されたので、さっそく読んでみました。

8巻で完結ということで丁度良い長さ出、最期までストレス無く読むことが出来ました。

今回の内容は感情的な描写が多く、またそれが最大の魅力でもあるので、ネタバレ前にマンガ版を無料で読む方法から試してみて下さい。

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63話から最終話

意識を取り戻した北はすぐさま彼女の元へと駆け寄ります。

浜辺に打ち上げられた彼女は、天女のように幻想的で、永遠の美しさを保った人形のようです。

額に触れるも肌は氷のように冷たく、ゆすっても意識はありません。

取り合えず、冷え切った体を温めるため、車に乗せますが、彼女が目を覚ますことはありませんでした。

彩女の荷物の中からは、夫に渡して欲しいと頼まれたノートと、旅行の計画表が入っていました。

ノートにはこれまで彼女が経験してきた苦悩や感情が書かれています。

彼女なりに精一杯、夫に尽くしている気持ちが伝わってきますが、その見返りは得られることは無く。

最後には”私がどうして自ら命を絶ったのか、一生、考え続けてくださいね”と書かれていました。

北はこのノートを届けると共に、一発殴ってやるというほど、腹を立てていました。

そして全てが終われた、自らも命を絶ち、永遠に2人で埋葬されようと心に誓います。

彩女の夫は、彼女が計画した旅行プランで、不倫旅行をしているようで、今日はラベンダー畑に居るだろうことが分かります。

そこは、見るだけで心が洗われる様なステキな景色が広がっていて、ステキな気持ちに包まれます。

そこで北はあの指輪をプレゼントした少女と再会します。

ずっと後悔したままだった指輪を返して貰い、彼女の薬指に付けると、意を決して夫を探しに行きます。

かなりの人混みでしたが、彩女に似た雰囲気の女性を見つけることが出来て、女性の後をつけると、見つけました。

「雪枝一騎だな」

北はため込んでいた彼女の気持ちを代弁するかのように、吐き出します。

そして、彼女が死んだのは、一騎が裏切り、一緒に旅行に行かなかったからだと責め立てます。

ですがそんな話を一騎はたわ言とし「部外者に何が分かる」と付き放ちます。

その言葉にカッとなり、北は殴り掛かるのでした。

一人取り残された彩女は社内の温度がドンドンと上昇し、周りにはセミも大合唱を奏でています。

まるで目を覚ませと言われているようで、彼女の瞳はゆっくりと開かれていきます。

手には覚えのない指がはめられていますが、それを見た瞬間、北の顔が思い浮かびます。

すぐにその姿を探す為、車を飛び出します。

飛び込んできたのは、夫を暴行する北の姿。

「やめて!!」と彼女が言ったことで、北の意識は完全に彩女に移り、生きていたことを喜びます。

ですが、すでに通行人が警察に通報したようで、丁度到着したところでした。

暴行犯として逮捕されそうになる北でしたが、彩女が夫を説得し、後腐れ無く分かれる代わりに、示談にして貰います。

簡単な事情聴取で解放され、2人は車に乗り込みます。

夫との関係が完全に終わってしまい、これからどうすれば良いのか?と不安な彼女を北はラベンダー畑に連れて行きます。

目を開けた瞬間、余りの綺麗さに息をのむ彩女。

「もう彩女さんはアイツの為に花を育てなくて良い。オレが夏が来るたび見せてあげる」

「じゃあもし約束を破ったら。一緒に死んでくれる?」

「うん。いいよ」

―完―

感想とあとがき

1巻を読んだときは強盗から始まった二人の関係がまさかこんな結末を向かるととは思いませんでした。

彩女の抱えた冷たい心がなんともミステリアスで、今作のもっとも魅力的なキャラでしたね。

最終話の後にエピローグとして2人の未来の話も少し描かれていたので、それもほっこりして良かったです。

マンガ版は無料で読めるので、気になる人はこの方法を使って下さいね。

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