透明なゆりかご2巻12話〜14歳の妊娠〜のネタバレです。
今回のエピソードでは『お母さんって本当にすごいな・・・』と改めて思うようなお話でした。
そして中学生で妊娠している子が少なくないことにびっくりです。
透明なゆりかごをまだ読んだことがない人は、無料で読む方法もあるので是非読んでくださいね♪
透明なゆりかご 『14歳の妊娠』 ネタバレ
仕事が休みの初秋のある日
あっちゃんが×華の家を訪ねてきた。
あっちゃんは×華が小学校の時の家庭教師で今でも仲が良かった。
×華「中2の子が妊娠してるって?」
あっちゃんは隣人の北野さんと家族ぐるみで仲が良く、今度その家の娘の真理ちゃんが進学校を受験するため家庭教師をしていた。
真理ちゃんの彼氏はナオキという25歳の大学教授。
最年少で◯◯大学の人類学の教授で超イケメンらしい・・・。
写真を見せて貰った×華。
「これって・・・絶対騙されてるって!」
後日、あっちゃんは真理ちゃんの付き添いで××病院へ。
真理ちゃんは、彼氏が出張から帰ってきたら両親に挨拶に来てくれると嬉しそうに話していた。
検査の結果真理ちゃんは妊娠していた。
あっちゃんはすぐに彼氏に連絡してと言いますが、
「知らない・・・ナオキがいつも電話かけてきてくれるもん」と真理ちゃん。
”カレシ”はもう二度と真理ちゃんの前には現れないだろう・・・。
後は家族が全ての責任を負わなければならない・・・。
あっちゃんは北野さんに連絡。
真理ちゃんの母は上品で優しそうな人だった。
病院に来てからずっと泣き通しだった。
父は激怒。
中絶をすすめていた。
真理ちゃんは中絶を嫌がり病院から出て行った。
母は娘を責めずに自分を責めていた。
真理ちゃんの幼さには驚いたけど中学生の妊娠は珍しいことではない。
この秋、病院にはすでに3人の中学生が来院していた。
どの子も最初は堕ろすことを嫌がるが親が必死に説得しやがて考えが分かり、中絶に同意する。
今回のケースもそういう結末になると思っていた。
しかし2ヶ月だっても真理ちゃんは中絶に同意しなかった。
父は階段から突き落とすとまで言っていた。
しかし母はご飯も食べずに「絶対に堕さないから!!」と泣いている真理の気持ちを考え決断した。
「分かったわ。産みなさい。」
そして休学して子育てが落ち着いたらちゃんと高校に行くと約束した。
病院に来た真理ちゃんのお母さんは泣き崩れていた時とは別人のようだった。
反対に真理ちゃんは不安そうに見えた。
本当は今でも産むことには反対だった。
でも私しか真理の味方になれないから、真理を守りたいと母は×華に話した。
『お母さんってすごいな・・・
短期間でこんな風に決断できるなんて・・・』
半年後
真理ちゃんは元気な男の子を産んだ。
生まれてきた赤ちゃんを見て父も許してくれていた。
しかし真理の母は心筋梗塞で亡くなってしまった。
もちろん一番途方に暮れていたのは真理ちゃんだった。
これからどうなるのか誰も分からないでいた。
失ったものは二度と戻らないが、頑張ったら同じだけ大切なものを得ることができるかもしれない。
3年後
×華は真理ちゃんに再会した。
母が亡くなってどうしていい分からなくなった時、母の口癖を思い出した真理。
「ちゃんと勉強して大学行って就職して結婚しろ」
そしてやっと自分のしたことがどれだけ両親を傷つけ悲しませていたかを思い知ります。
自分が母になり初めてわかる気持ち。
「こんな考え正しくないと思うけど、母は死ぬことで私を救ってくれたのかもしれない・・・」
×華はその時とても温かいものを感じた。
真理ちゃんは今でもお母さんに守られていると思った。
お母さんが真理ちゃんに伝えたかったこと・・・
それを忘れない限りお母さんは真理ちゃんの中で生き続ける・・・。
その後真理ちゃんは〇〇大学に合格
そして大手商社に就職
お母さんとの約束を守った。
『お母さん、私は息子と元気にやっています。
だから安心してください。
あの時産ませてくれて本当にありがとうママ!』
透明なゆりかご 『14歳の妊娠』・感想
母は強し!!
それが改めて感じられるエピソードでした。
自分が母になって気づくこと沢山ありますもんね。
真理ちゃんのお母さんの想いはちゃんと真理ちゃんに伝わって良かったと思います。
お母さんの言うことって結局いつも正しいんですよね・・・。