さよならソルシエの2巻の結末までのネタバレを書いています。
この漫画は2巻完結なのですが、最期まで見事に描ききっていてすごく面白かったです。
無料で読むことも出来るのでその方法も載せておきますね。
2巻を丸ごと無料で読む方法
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7話から9話|ゴッホ(兄)が死ぬまで
”芸術とは何を書くものだと思う?”
先日、アンデパンダン展を一緒に開こうとした若手の画家たちにテオが問います。
「何って美しさだろ?」
画家たちは皆そろってそう言いました。
テオもその答えが正しいと言います。
ですがテオの兄であるフィンセント(ヴァン・ゴッホ)の画には喜びだけでは無く悲しみや孤独を描いている作品も多くあります。
彼にとって、生きていることがそれだけで美しいのだと弟は説きます。
兄には怒りという感情が欠如している。
故に目に見えるものは全て美しく見えるのだと。
そんな兄は自由気ままに街をフラつき、扉に穴が空いて困っているお店の為にその穴を塞ぐようの画を書くと言います。
しかしテオにはそれが許せませんでした。
「兄さん才能は英語でなんと言うと思う?」
「ギフトだよ。神さまからの贈り物ってことだ」
そんなことを話すテオ。
それは選ばれた人間だけが手にすることが出来る才能。
それを手にした者には役目を果たすのが宿命なのだと言います。
「世界中の人間を虜にする絵を描くことが出来るのになぜたった一人の作業夫のために画を描く!?」
フィンセントは初めて向けられる弟からの狂気にただ立ち尽くすのでした。
それから数日後、テオが敵対している画家、ジェロームが動きます。
フィンセントを拉致し弟を呼び出したのです。
「兄の命か画商を辞めパリを出ていくか決めろ。」
そんな状況にも関わらず、兄は怒りもせずヘラヘラとしています。
”兄の画は世界を変えることが出来る”
そう確信しているテオでしたが、一つ足りないものがある事も気づいていていました。
”怒り”
その感情が兄さんの才能を本物にする。
そう思ったテオは自らの命を差し出す覚悟で兄の怒りを引き出そうとします。
「俺はずっとアンタが憎かった」
ギフトを授けられた兄に比べれば自分の命など紙きれ同然、それを思って今まで仲良しこよしの兄弟を演じてきたと言うのです。
テオが引鉄を引きかけたその時!!
「ふざけるな!!」
一度も聞いたことが無かった兄の怒鳴り声が響きます。
「僕の画を世に出す。それが君の宿命だ」
自分にも宿命があるならまた弟のテオにも宿命があると説き伏せます。
そして怒りを知らなかった自分は今日で死んだ。とフィンセントは自分の耳を拳銃で吹き飛ばしたのでした。
それからは、弟の願い通り、世界中の人を感動させるため、放浪の旅に出ます。
3年の旅が終わり、明日はいよいよパリに戻り個展が開かれます。
ですが、帰国を前にして、運悪く強盗に出くわし、あっけなくその生涯を終えてしまうのでした・・・
10話から最終話|ゴッホ(弟)が死ぬまで
フィンセント・ファン・ゴッホの伝説が始まる。
そんな折に急死の知らせがテオの元に届きます。
呆気なさすぎる幕切れ。
テオは兄が死んだのは自分のせいだと嘆きます。
「画家になれと言わなければ・・・」
そんな弟に兄は手紙を書いていました。
そこには、弟こそが神さまが与えてくれたギフトだと言う事、自分の唯一の理解者で自分を愛してくれた唯一の人だという感謝の言葉が書かれていました。
そしてテオの言葉に後押しされ、自分も世界中を幸せに出来る画家になりたいということ。
弟とならその場所へ行けると確信していることが書かれていました。
その手紙を読んだテオの顔に、もう後悔はありません。
”行こうか一緒にその場所へ”
弟はとある戯曲家に兄の人生を丸ごと作り替えるように依頼します。
フィンセントの画を広めるにはまずは本人に興味を持ってもらう必要があると考えたのです。
余りにも平凡な兄の人生をのちに人々が”炎の画家”と呼ぶような人生に作り替えたのです。
テオの狙いは見事に的中し、瞬く間にファン・ゴッホの名は広まるのでした。
その手法はまるでソルシエ(魔法使い)のようだと真実を知る人は語ります。
ですがそれだけで満足しないテオ。
”兄に憧れていた弟というのは兄の死後も生き続けられるものなのか?”
「兄さんはずっとオレの人生のすべてだった」
テオはそう言い残し、数少ない真実を知る戯曲家の前から姿を消します。
それ以来、テオドルスを見た者はだれもおらず、兄が眠る墓の横にはそれに寄り添うように弟の墓が建てられるのでした。
感想とレビュー
冒頭にも書きましたがこの漫画は本当に面白かったです。
ゴッホの人生が実はつくりものだったといことなのですが、再現するところはキチンと再現されていて、読んでいて引き込まれます。
この漫画がきっかけでゴッホの事を知りたくなり調べてみたのですが、二人のお墓には自然にツタが巻かれているようで、その花言葉は「死んでも離れない」なんだそうです。
読んだ後も余韻に浸れるいい漫画だと思いました。
この方法なら無料で読むことが出来るので、是非使って下さいね。