あげくの果てのカノン5巻

あげくの果てのカノン5巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

最終巻を迎えた本作ですが、世界を壊すほどのカノンの一途な恋の終着点は・・・?

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5巻|ネタバレ

SLCから脱走したゼリーの最後の一体が駆除されたと速報が入ります。

これにより千代田区全体の緊急避難命令が解除されました。

カノンがテレビをつけると、最後の一体を倒した境がインタビューを受けていました。

「この騒動を起こしたのは奥様だとの噂流れていますが」と質問をされるのですが、境はカメラ越しに手を振っただけで無言を貫きます。

誰に手を振っているのかは分からないカノンですが、自分ではないことは分かりました。

その頃、初穂はあいかわらず牧場で働いていました。

ここの人たちは優しい。
私の罪を忘れそうになるほどに。

ある日、風邪をひいて寝込んでいる早苗を残して家族のみんなは買い物に出かけていきます。

家では初穂と早苗2人きりに。

初穂が目を離している間、メイちゃん(ゼリー)が突然の”晴れ”に巨大化し、早苗に襲い掛かります。

メイちゃんは”修繕”研究の要でした。

調べ続ければいつかは境の”心変わり”を戻せるかもしれないと思っていました。

ゼリーの暴走だって終わらせられる。

しかし目の前で早苗がやられているのを見た初穂は、メイちゃんを殺しにかかります。

先に早苗を非難させ一人で戦う初穂。

守らなきゃ、もう壊したくない!!

初穂は片腕を切り落とされてもがむしゃらに立ち向かいます。

東京へ戻らなきゃ。
そして私のしでかしたことにちゃんとケリをつけなくちゃ。

境にフラれてから一週間。

カノンは今まで集めていた先輩グッズを全て破棄します。

ただひとつプレゼントで貰ったイヤリングだけは残して。

さよなら先輩・・・。

それからカノンの働くケーキ屋に松木平が毎日通うように。

平はカノンのことを心配していたのです。

未だに境のことが忘れられないカノンに「いっそ新しいこととか初めてみたら?」と助言されます。

しかしカノンにとってはただのおせっかいでした。

「新しいことって何、新しい恋ってこと?先輩が他の人で上書きされていくなんて、そんなの絶対嫌!」

カノンは先輩以外の人に自分を変えられたくないのです。

人生のすべてだった初恋が終わり、これからカノンは先輩のいない毎日を歩んでいきます。

SLCは規模縮小し、特務隊は仕事がないので境は広報で働いていました。

寝たきりの的場から薬(変化抑止剤)を盗み、初穂が後輩として最も信頼をしていた稲村に成分を調べさせます。

結果、薬は抑止剤ではなく促進剤の方でした。

薬は”修繕”後の変化が激しい時に処方されるものでした。

僕らは失敗作だった。
それでも実験や戦闘は続く・・・。
僕らにはやるべきことがあるはずだ。

SLCが静観を続ける目的は一体?

ゼリーを存在させ続ける理由は?

利益になるからだけなのか?

その時、境は初穂に鉢合わせます。

次の瞬間、”壁”内の巨大ゼリーが大爆発を起こし黒い塵が降り注ぎます。

「永田町は消滅する。」

SLCは世界にゼリーに関する独自の技術開発をうたってきました。

人体改造、不死、あらゆる可能性を模索し、議論を重ねながら。

しかしそのうち研究の歯止めがきかなくなりゼリーを持て余し始めたのです。

「だから私たちはまとめて葬り去られる。もう見放されてるのよずっと。」

ゼリーの爆発自体は一部の研究者の間では極秘扱いで予見されていました。

それでも定期的な”周期”の心臓破壊でこれまでバランスを保っていました。

初穂がSLCからゼリーを脱走させるまでは・・・。

国は爆発によって永田町ごと見捨てるつもりなのです。

「初穂、わかってたんだろ?こうなること、なのになんで!」

「あなたがいない世界なんてなくなればいいと思ったのよ!」

塵を吹き出し終えるまでの時間はあと23分。

初穂と境は協力して、それまでにゼリーの心臓を全て壊し、永田町を救うことに。

2人の様子はテレビで中継されていました。

カノンは2人の様子をじっと見ていました。

健やかなる時も、病める時も、支え合い、理解して、尊重し合い、愛し合おうとした2人を美しいと感じます。

それはカノンにはできなかったことでした。

相手を信じることも、人の気持ちを理解することも、ルールを守ることすら。

私は、あなたたちが羨ましい。

カノンは立ち上がり画面に向かって大声で二人を応援します。

その後、大きな揺れと共に2人を移すモニターが壊れ、避難していた人たちは逃げ出します。

永田町は帰還困難区域に再び指定。

カノンはとにかく先輩から離れるために、あてもなくひたすら歩き続けます。

東京を離れてから10年後。

カノンは日雇いのバイト先で知り合ったユカリちゃんのカフェでパティシエとして働いています。

刺激がなくて、穏やかで、充実している毎日を送っていました。

先輩から、初穂から、SLCから遠く離れて生きてきたカノンは、もう未練はありません。

「なんであんなに執着してたか分かんないよー、普通に考えてクズだし。」

もう二度と引き戻されてはいけないと心に決めていました。

そんな中、ヒロがお店にやってきます。

ヒロから初穂は主治医のカウンセラーと再婚し、失くした左腕は義手をつけていると聞きます。

騒動の後、SLCは完全に解体し、初穂の処分もうやむやになったんだそう。

境はあの戦いでかなり破損したようで、初穂はその”修繕”真っ最中に離婚届を突き付けたらしいのです。

境のその後は誰も知りません。

ヒロは帰り際、カノンに告白します。

「俺・・・姉ちゃんと結婚できるかな!?」

エリートだということをアピールするヒロですが、カノンは断ります。

店に戻ると、いつもとは違う人が卵を届けにやってきます。

卵屋を運んでくれたのは、なんと偶然にも境先輩でした。

カノンはしばらく都合の良い妄想を膨らませます。

そして去ろうとする先輩に声をかけます。

「なに?高月さん。」

カノンの恋がまた現れた瞬間でした。

完結

感想

どんどん変わっていってしまう境先輩と、どうしたって変わる事が出来なかったカノン。

先輩と見た目が似た存在が現れようと、10年経っても、結局カノンには先輩ただ一人だけでした。

どんなに捨て去ろうとも一目逢うだけで一瞬にして心を奪われてしまうのですから。

カノンは最後まで自己中心的で愛すべきヒロインでした。

ご都合主義の物語でなく、人間っぽさを描いているのが面白かったです。

最後のタイトル伏線回収も圧巻でした。

ネタバレだけでは伝わらない部分も多いと思うので、ぜひ漫画の方も読んでみて下さいね(^ω^)

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