放課後カルテ16巻

放課後カルテ16巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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季節は変わり、任期終了が近づいてきた牧野は、今まで見てきた子供たちを振り返ります。
新たな思いを胸に、病院へ戻る日もすぐそこで・・・!?

16巻|ネタバレ

一学期の終業式と離任式が終わり、明日から夏休みが始まります。

牧野が保健室の先生をするのもあともう少し。

先天性心疾患の直明くんはついに心臓の手術を受けることに。

手術をしたからといって必ず良くなる保証はありません。

手術には合併症のリスクだってあります。

「僕ほんとに元気になるのかなぁ。手術怖いよ、やだよ。」

そんな直明を牧野は励まします。

「お前は治る、絶対に。元気になった直明に会いにくる。」

医療に絶対などないことは、医者の牧野は一番わかっています。

それでも今は医者の言葉ではなくて自分の言葉で励ましてあげたかったのです。

それはきっと直明が一番欲しかった言葉でした。

産休していた岩見先生への引継ぎも終わり、1年前に牧野が診断したリウマチ熱の男の子「樫井真琴」くんの様子を見に病院へ。

そこで偶然、顔色が悪い子供が目に入り緊急で処置をすることになります。

その子供は出血性ショックになっていました。

転んだ拍子に腹部を圧迫し内臓を傷つけてしまったのです。

出血がひどくなる前に少しでも早く処置ができたのは、心配してすぐに病院へ来てくれたお母さんと、異変に気づいた牧野のおかげでした。

そして目的の真琴くんは、心臓弁膜症を引き起こし、その後は弁の逆流もおさまり、今は毎月検診を受けている状態でした。

学校は風津に通っているし問題はないのですが、再発の可能性は消えません。

真琴に父親に言われた言葉を牧野は今でも気にしていました。

医者だからといって全ての病気が食い止められるわけではありませんが、それでも牧野は一日でも早く病院へ戻り子供たちを救いたいと思っていました。

一方、直明の手術は無事終わり、あとは順調に回復するのを待つだけです。

しかし一週間たっても直明の状態はよくなりませんでした。

3週間後、直明の頑張りのおかげで回復し退院することができます。

牧野とした遊ぶ約束は、ちゃんと体力がついてから。

それから1年後。

今日は入学式。

6年生だった羽菜たちは中学校へ。

羽菜と藤野はいつの間にかまた普通に話せるようになっていました。

変わったのは、羽菜も藤野が好きだと自覚したことでした。

今日は学校に牧野が来てくれる日。

あいかわらずしかめっ面ですが、約束通り直明とサッカーをして遊んでいます。

「僕、大きくなったらお医者さんになる。」

直明は牧野と同じ子供を診る医者を目指すことに。

そして牧野は幼稚園の講師をすることに。

園や学校で病気や応急処置を学ぶ機会を増やすためです。

正しい医療を知るのは誰もに必要な事。

そして子供の主訴の背景に潜む問題を医療従事者だけでなく、地域で考える意識が必要なのです。

無関心で孤独に慣れる社会をなくすには、大人たちが手を取り合わないと子供たちは守れません。

子供たちに未来を見て欲しい。

あの頃は想像しなかった牧野ですが、今は目指す光景ははっきりと見えるのでした。

完結

感想

子供たちの成長とともに、牧野先生の成長も見られた最終巻でした。

明らかに人付き合いが苦手な牧野先生がどうして小児科を選んだのかという理由も明らかになっています。

あとがきに書いてあった、牧野先生視点ならまた違った物語にだっただろうという作者の言葉にハッとしました。

確かに牧野先生側の感情描写は少なかった気がします。

全巻通して学べることも多く、とても良い作品だったと思います!

ネタバレでは省略している部分も多いので、ぜひ漫画の方も読んでみて下さいね(*^ω^*)

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