パレス・メイヂ7巻

パレス・メイヂ7巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています!

終わってしまうのが名残惜しいのですが、ついに最終巻を迎えました。
感動の大団円!ラストまで素敵な作品でした。

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帝都を襲った大災害から数カ月、着々と復興を進めています。
東宮侍従として御園もパレスに帰ってきたのですが・・・!?

7巻|ネタバレ

何故おまえがそこにいるのだ?

と言わんばかりに目を見開き、言葉を失う彰子。

御園が東宮御所に上がったのは19の春のことでした。

侍従長(烏丸)以下三名の東宮侍従の仕事は、東宮の御用はもちろん、通学や行啓の供奉、日誌の作成、遠方視察の差遣など忙しい日々。

彰子が笑って迎えてくれるなどと楽観していたわけではない御園ですが、あの問い質すかのような眼差しを感じ落ち込みます。

しかし悲観している暇はありません。

とにかく今の役目は東宮に仕え守ること。

その頃、彰子と鹿王院宮様とアスター婦人は御園の話をしていました。

「あの男は陛下に近づかんがために、東宮様を利用しているのですよ。甘やかして東宮様を丸め込み宮殿に戻ってくる魂胆なのでしょう。」

宮様の言葉に思い悩む彰子。

なぜ戻ってきた御園。
お前の気持ちが分からぬ。
万が一、宮の言うとおりだとしたら・・・。

宮様の疑いは当たらずとも遠からず。

確かに御園は東宮を甘やかしていました。

ある日、御園が当番侍従の時に東宮が勝手に宮殿を抜け出し、人混みの中花電車を見に行ってしまいます。

「御園なら絶対怒らないもん!」と東宮は思い言いつけを破ったのです。

”甘やかす”というのは、向こうからは”甘くみられる”ということ。

無事連れ戻すことはできますが、東宮を危険にさらした責任を負い陛下に謝りに行きます。

その時、彰子はモヤモヤしていた気持ちを御園に問います。

「私に近づくためお前が東宮を利用していると言う者がいる。まことか?御園。」

御園はそれを否定しませんでした。

東宮を立派な帝に育てることが出来れば”帝の務め”に敵うのではないかと考えていたのです。

彰子は「そこまで気持ちを分かっていながらなぜ戻ってきた!なぜ帝の命令に従わぬ!」と声を荒げます。

「従いませぬ。主君の命令は絶対なれどそれが誤ったものならば、全力で抗い正すのも臣下の務めでございます!」

もう出仕の少年ではないから杉戸の奥には入れませんが、杉戸に入れないのならば、外から陛下を支えるまで。

その時、話を聞いた東宮が駆けつけ必死で御園を庇います。

「御園を辞めさせないで下さい!御園は悪くありません!」

御園を許す代わりに主君である東宮が罰を受けることに。

彰子は東宮のほっぺをむにっと摘み「もう御園を困らすでないぞ」と注意します。

そして彰子は侍従長に「東宮を利用しているのは私の方かもしれぬ。」と笑いながら言うのでした。

この一件で、結果的に東宮は臣下のために己を律することを学び成長することができます。

御園は無事任官状を拝受し、正式に東宮侍従となりました。

来月はいよいよ立太子礼があります。

立太子礼とは、国内外の帝の後継者であることを宣明する儀式で、東宮は帝より勅語を賜い、皇太子の守り刀である壺切の御剣を親授されます。

壺切の御剣の捧持役は御園が任されます。

御園が練習をしていると、宮様が直々に指導をしてくれることに。

その時、宮様は御園に宣言します。

「立太子礼が終わったら私は改めて求婚するつもりだ。」

立太子礼当日。

午前の儀式が終わり、彰子は東宮から即位礼が終われば御園は侍従を辞めるつもりだと聞き驚きます。

「侍従を辞めて世界を巡るんですって。一緒にそう約束した人がいるって。」

それはいつか御園が彰子と約束したことでした。

一方、御剣を奉安しに東宮御所へ向かう途中、御園は銃で腕を打たれてしまいます。

大震災は天子の不徳ゆえの天譴であり、次の天子となる東宮を討たねば新たな天災が起きるという妄信の末の凶行でした。

一緒に馬車に乗っていた宮様が早急に手当てをしてくれ御園は助かるのですが、御園の服の中にあった指輪が宮様に見つかってしまいます。

宮は指輪をもって彰子の元へ。

「何故、御園の懐にあるのですか?」

彰子は帝には許されぬことと何度も御園への想いを封じ込めようとしました。

しかしそうすればするほどに想いはふくらみとどめることができませんでした。

御園への気持ちを否定しない彰子。

それでも宮は諦めきれず指輪を投げ捨てようとします。

しかしそんなことできませんでした。

「どうして御園なのですか!?私の方があなたを幸せにできる!」

彰子には宮の言う幸せがどういうものか分かりませんが、困難にぶつかり迷いつつも諦めず道を探し続けることを教えてくれたのは御園でした。

その時、宮には籠の中の比翼の鳥が飛び立つ羽音が聞こえました。

宮は諦めて二人を引き合わす協力をしてくれます。

ようやく想いを伝えあうことができた御園と彰子。

2人はその日抱きしめ合うのでした。

10年後。

鹿王院宮はアスター夫人と結婚するために、高貴な身分を捨て伯爵に。

東宮はいよいよ来週から欧州へ半年ほど外遊に出ます。

御園も供奉員としてお供します。

御園の旅立ちは東宮の供奉であるとともに、彰子と世界を巡る時のための”下見”でもありました。

いつの頃からか彰子は御園のことを下の名前で呼んでいます。

渡り廊下でしばしの別れ。

御園と彰子は抱きしめ合いキスを交わします。

東宮たちが出航して最初の手紙が彰子に届きました。

封筒には御園からの手紙も入っていました。

そこには御園が侍従職出仕として上がった時からの話が綴られていました。

完結

感想

最初から最後まで全巻通して安定の面白さでした。

期待通りのラスト、そして想像以上の読後感!

宮様が最後はすごく良い人でした。

御園のことを弟のように思っていたからこその身の引き方だと思うし、この人がいなければ二人が気持ちを伝えあうことはなかったかもしれない。

地位を捨ててアスター夫人と結婚したのも素敵だと思いました。

あとがきでは彰子様と御園の2人の幸せそうな未来が想像できるような絵が描かれていて良かった。

御園のモノローグが誰に向けてのものなのか気になっていましたが、陛下に向けてお手紙だったのですね。

読み終わった後にもう一度読み返したくなる、そんな作品です。

ネタバレでは省略している部分も多いので、ぜひ漫画も読んでみて下さいね(*^▽^*)

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