Perfect Crime9巻

パーフェクトクライム(Perfect Crime)9巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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小野、礼子、冬木に背中を押され香港へと飛び出した香織。
小野から香織が香港に向かっていると聞いた東雲は、空港に迎えに行って・・・!?

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9巻|ネタバレ

香織の乗る飛行機から香港の街の灯が見えてきました。

(あの光の中に彼がいる。)

後先考えずに飛び出してきたものの、これからのことは何も考えていなかった香織。

(こんないきなりで何しに来たんだって言われたらどうしよう・・・。)

香織は不安でいっぱいでした。

(一番最初に何から伝えよう。)

彼が仕掛けた罠も
小野さんが仕掛けた罠も
全ては深い愛情の裏返しだったとようやく気付いたこと。

そしてナンバーワンの座を捨ててまで、あのロッキングチェアを作ってくれた彼への感謝の気持ち。

伝えたいことは沢山あるのに、ドキドキしすぎて頭の中はぐちゃぐちゃです。

空港の出口を出ると目の前には東雲がいました。

「・・・な・・・んで・・・」

香織は泣きながら東雲に抱きつきます。

あんなに伝えたい言葉があったはずなのに、何も言葉が出てきません。

「遥・・・斗・・・」

もう一度名前を呼べた事がこんなにも幸せなんて。

ハッと我に返り、恥ずかしがる香織。

だけど東雲は、おかまいなしに香織の口を塞ぐようにキスをします。

2人に余計な言葉なんかいりませんでした。

もう2人の心はピタリと重なっているのです。
お互いのぬくもりを重ね合うだけで分かり合えるのです。

「香織、愛してる。」

(私もあたなを愛してる)

パスポートと少しの着替えを鞄に詰めて飛び出してきた香織は、宿泊先など考える余裕がなく、ホテルをとっていませんでした。

「それだけ必死に俺に逢いに来たってことか。」

そう言いフッと笑う東雲。

当然今日は東雲の家にお泊りです。

その前に2人は美味しい広東料理を食べに行くことに。

「美味しい。いつもこんな美味しいモノばかり食べてるの?」

「まさか、普段はちゃんと自炊してるよ。」

東京の家には全く生活感がなかった東雲なのに、香港では自炊までしていることに意外と感じる香織。

やっぱりここが彼が生きていく場所なのだと実感します。

(きっと彼は私に香港の素晴らしい所を教えてくれるんだと思う。)
(私がこの街を気に入るように。)
(私たちの未来のために・・・。)

しかし日本と香港で離れて暮らしている2人がこの先どう向き合っていくべきなのか、香織の中ではまだ確かな答えが出ていませんでした。

ご飯を食べた後、東雲のマンションへ。

高層マンションの36階だと知った香織は驚きます。

唖然としている香織を見て「まさか高所恐怖症とか?」とニヤニヤ笑う東雲。

香織を抱きしめる彼の温もりはまるで魔法のよう。

香織のプライドも何もかもあっさりと崩してしまうのだから。

香織は部屋のリビングを見てまた驚きます。

「なんでここもリビングテーブルがないの!?」

気に入ったテーブルがないのは日本でも香港でも同じでした。

既製品のテーブルで納得できるものが見つからなかったのです。

東雲は他人の為なら家具をデザインできますが、不思議と自分の為のデザインはできないのです。

どこまで煮詰めても納得できないというか、変な欲が出るというか。

それに気づいてくれたのが小野でした。

だから小野はあのテーブルをデザインしたのです。

「あれを見た時、本音を言えば小野さんから香織を奪っていいものか一瞬悩んだよ。だけど小野さんは俺が香織に仕掛けた罠に全部気づいてるからこそ、ああする事で踏み出せずにいる俺の背中を押してくれたんだろうなって思ったよ。」

小野が仕掛けた罠の全ては、愛情の裏返しだったことに東雲が気づいていたと知る香織。

「あのね、東雲さん。小野さん千夏と向き合うって言ってた。だからきっと大丈夫だと思う。」

香織は東雲と小野の間には強い絆みたいなものがあると思っていました。

お互いがお互いを思いやって、日本と香港で離れてもずっと心は繋がっていると。

(私も東雲さんも・・・これからそうなっていけるのかな。)

香織の少し不安げな表情に気づく東雲。

「香織、香織は・・・そのままでいればいいから。」

(え?どういう意味・・・?)

東雲は香織を引き寄せ首筋から唇にキスをします。

「38階からの夜景を見せながらお前を乱れさせて、高所恐怖症を克服させてやらないとな。」

2人は一緒にシャワーを浴び、窓際へ。

綺麗な夜景にうっとりしながら愛し合います。

「香港も好きになってくれる?」

東雲の言葉の意味はなんとなく解っていました。

きっといつかこの地で一緒に暮らそうと。

そう考えてくれているから香織にもこの街を好きになって欲しいって思っているのでしょう。

だけど会社は女子社員の海外転勤は認めない方針だし、今の会社を辞めるしかここで一緒に暮らす方法がないのが現実。

(でも・・・)

色んなことを考えていると、東雲の方から先に話をふられます。

「香港と日本で離れてたって俺とお前の心はずっと繋がってるって俺は信じられる。」

本社のプランニング課は香織がいなければ成り立たないし、東雲も今香港から離れるのは不可能。

それに東雲は2人が本当に納得できるまで仕事を続けるべきだと思っていました。

お互いの感性に惹かれ合って認め合っているからこそ、2人の関係を仕事抜きで考えるなんて今はできないのです。

香織は正直嬉しい気持ちでした。

香織が日本に帰る前に、2人はもう一度愛し合います。

ほぼガラス張りの部屋は、夜とは違い外からは丸見え。

恥ずかしがる香織ですが、東雲は「望遠鏡でも使わなきゃ見えない」と香織の上に乗ります。

「ほらキスして下さいって言ってみな。」

あの時と同じ言葉ですが、今は優しい瞳に温かい声。

あの時とは違います。

いつまでも、いつまでもこの幸せが続きますように。

その日は一日観光したり、香港支社に見学に行ったり。

そして時間はあっという間にすぎ、帰る時間になってしまいます。

「連休の時にでも今度は俺が会いに行くから。」

「毎晩スカイプで話そう。」

きっとこれから彼と一緒に過ごした後はこんな気持ちで、次に会える日の遠い約束を交わすことになるでしょう。

別れを惜しんでいると東雲がキスをして抱きしめてくれます。

「寂しくてたまらない時は我慢しないで素直に言えよ。すぐにでもお前の傍に行ってこうして包んでやる。」

次に会えるその日を夢見て、香織は日本へと帰るのでした。

本社に出勤すると、礼子が香織を見て驚きます。

「ありえない!33歳にもなってまだ恋より仕事なんですか!?」

冬木部長も心配をして香港転勤の話や、東雲の本社勤務の話を上に掛け合ってくれたようですが、良い答えはもらえなかったようです。

この年齢になると恋愛は結婚に直結しているように考えがちですが、香織にとって一緒にいたいのと結婚したいと思うのは少し違っていました。

いつかは一緒に暮らしたいと言ってくれた東雲も一度も口にしなかった”結婚”という言葉。

これまで色んなことがあって”結婚”の重みを知ってる2人だからこそ、きっと想いは同じはずです。

(結婚を望んだ時に初めて私は動けるんだと思う。)
(彼の元へ飛び込んでいける。)

だから今は33歳同士の遠距離恋愛を楽しもうと決めたのです。

話を聞いた冬木は安心し、さっそく香織に新規の案件を任せます。

クライアントは「女性プランナー」指名でした。

夜、香織は心配してくれていた小野にも報告をします。

「まぁアイツらしい選択かもね。東雲はプランナーとしての前島さんも大切にしたいんだろうな。」

そして小野からも千夏についての報告が。

「きちんと本人に謝ったよ。だけど彼女の気持ちはさすがに受け止めることはできない。」

千夏はあれから本当に仕事も頑張っており、香織や礼子のフォローも完璧にこなしてくれていました。

香織は心の中で(いつか千夏の恋が実るといいな)と願います。

今日から新規の案件が始まります。

香織に同行する千夏は緊張していました。

なんせ今回のクライアントはBetray(今流行のアーティスト)のプロデューサーさん。

しかも彼(朝日奈恭一)が東雲にそっくりで・・・!?

⇒10巻へ続く

感想

今巻でようやく東雲と香織が本当の意味で結ばれました。

ずっと報われない想いをしてきた2人なので、これからは存分に幸せになって欲しい。

そう思っていたのに、遠距離恋愛&ライバルらしき人物の登場。

仕事に思い入れの強い2人なので、一緒にいることより仕事を選ぶのはまだわかります。

でも付き合った矢先にライバル登場かぁ(ノД`)・゜・。

ここにきて香織がなびくとは考えがたいけど、どうなるのでしょう。

漫画を読みたい方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね(*ノωノ)

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