青楼オペラ3巻

青楼オペラ3巻ネタバレと感想です!

前回、若旦那・惣右助に恨みを持つ武士が3人も現れ、彼を襲撃しました。
ピンチの所を茜が助け、難を逃れることに。

惣右助の無事に安心し涙する茜は、彼のことで心がいっぱいになっていくことに気づいて・・・?

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3巻|ネタバレ

この間の事件はすぐに読売となり、どこにいっても惣右助とのうわさ話でもちきりです。

「もう耐えられない!」
「まるで私と若旦那がいい交わした仲みたいに・・・」

茜はそう言っていますが、利一には茜が本当に嫌そうには見えませんでした。

「お嬢、落ち着いてご自分の胸に聞いてください。若旦那のことをどう思っておられるんですか?」

確かに気になりはするし、振り回されてもいます。

茜自身もそれは自覚していました。

しかし誠二郎を慕っていた時の温かく幸せな感情とは違うと茜は言います。

「これは恋じゃない!恋じゃない!」

無自覚な茜ですが、恋に恋していたような誠二郎への想いより、ずっと強い気持ちで人を好きになり始めていたのです。

その日、惣右助が見世にやってきます。

いつにも増してとげとげしく不機嫌な態度の茜。

なのに惣右助が忘れていった扇子を手放すことができず、自分の懐にしまいます。

翌日、茜は湖月抄(源氏物語の解説書)の落とし物を預かります。

落とし物の主は、同じ見世の葵さんでした。

葵さんはものすごく美人というわけではないけれど、持ち前の明るさと愛嬌であっという間に座敷持ちになった人。

人あたりよく茜にも優しく接してくれました。

そんな中、惣右助から身請け話があります。

「茜、近いうちに改めておまえの身請けを申し出ようと思う。」

断る茜ですが、惣右助は茜を押し倒し、帯に隠し持っていた扇子をひっぱりだします。

「嫌なのか?俺の扇子を後生大事に持ってるくせに。」

このまま意地をはらずに気持ちを認めてしまえば、こんなにも心をかき乱されることはないでしょう。

彼の妻となり、女としての幸せを選べば・・・。

「お断りしんす。わっちは落籍されたくて吉原に来たわけではありんせん。」

茜にはやり遂げなければならない目的があります。

こんな感情は邪魔になるだけなのです。

その言葉がひっかかった惣右助は、利一に理由を聞くことに。

「茜はなぜ吉原にいる?あいつは何か目的があって自らの意思でここに来たんじゃねぇのか?」

惣右助は茜を早くここから救い出したいのです。

利一は、目的が「永倉家の再興」であることを打ち明け、惣右助の気持ちを確かめます。

「若旦那のご協力が仰げるのなら願ってもないことですが、よく考えて下さい。自分かお嬢か、どちらの幸せを取るのかを。」

茜の幸せを願うのなら名誉と身分を取り戻してあげるべき。

無論そうなれば茜は跡取り娘なので、町方へ嫁ぐことなどできません。

惣右助が決めた答えは・・・。

ある雨の日、惣右助は茜にお菓子を差し入れてくれます。

櫛に簪、仕掛、紅。
いつも惣右助から贈り物をもらっている茜ですが、身に着けるものじゃないのは初めてでした。

いつだって身につけさせて俺の妓だって主張するようなものばかりだったのに。

「茜、未練がましいのはわかっちゃいるが、もう一度だけ聞くぜ。」

「俺の、俺だけの女になるのは嫌か?」

茜はなにも答えられませんでした。

それを茜の返事と受け止める惣右助。

「ああそうだ、あの利一って野郎に伝えといてくれ。茜の、おまえの身請けは諦めることにするって。」

惣右助の急な心変わりに動揺を隠せない茜。

そんな中、利一に裏茶屋に呼び出されていくと、そこには惣右助がいました。

惣右助は茜の目的に協力してくれることになったのです。

しかし茜は素直に喜べません。

(確かに手詰まりではあったし、助っ人は喉から手が出るほど欲しいけど・・・)

茜の困った顔を見て惣右助は言います。

「だからって引き換えに俺のもんになれって話じゃねぇよ。」

茜は惣右助に協力してもらうために、すべてを打ち明け話します。

茜の突き出しまであと1年半。

それまでにすべて終われば茜は清いままで大門をでることができます。

さらに吉原を出る時は、惣右助が金を出して親元請けという形にしてくれるそうなのです。

「嘘でしょ・・・自分のものにならない女に誰が・・・それじゃあお金を捨てるようなものじゃないの!」

今までの惣右助なら、金の力で無理矢理にでも茜を自分のものにしたはず。

だから茜も抗いました。

優しさにも裏があるんじゃないかと疑いました。

だけど今、なんの打算もなくここまでしてくれる惣右助を見て初めて素直に思えるのです。

(この人は本当に私のことを・・・)

惣右助になにか言いたいのに、茜はなにも言葉が出てきませんでした。

茜は間夫を持つ葵に相談をします。

「葵さん、葵さんはなぜ佐吉さんに想いを伝えたのでござんすか?」

「一緒になれる見込みがないとわかっていてなぜ・・・」

葵は、本気で向かってきてくれた人に嘘で返したくなったと答えます。

葵の言葉を聞いて背中を押された茜は、惣右助と向き合うことを決意。

しかし惣右助と話をする前に、惣右助が見合いをしたという話を耳に挟んでしまいます。

(私とは将来がない)
(私も笑って見送らなくては)
(今さら本当の気持ちを伝えられても若旦那も迷惑だもの)

覚悟していたはずなのに、惣右助と女の人が一緒にいるのを見た茜の目からは涙が。

しかしお見合いは茜の誤解で、一緒にいた人は役者として贔屓にしてる人だったのでした。

誤解が解けてからも茜の涙は止まりません。

そんな茜の顔を見た惣右助は、茜を抱きしめます。

「ひでえ女だお前は。俺のものにはならないと言って、俺の手の届かない場所へ帰る手伝いを俺にさせておきながら、俺を逃がしもしやがらねぇ!」

2人は引き合うようにキスをします。

先がないと分かっていても止められなかったのです。

⇒4巻へ続く

感想

ネタバレでは省略していますが、番外編から始まります。

惣右助の幼い頃の姉との記憶、そして幼い頃の利一と明音の関係。

どちらの幼少期も可愛かったなぁ。

本編では葵さんとの出会い、そして惣右助が協力者に!

お家再興の話は前向きだけど、将来がないのに惹かれ合ってしまった2人が切なすぎる。

本当自由恋愛ができる今の時代に生まれてきて良かったと実感します。

2人に幸せな未来が待っているといいなぁ。

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