パーフェクトワールド41話

パーフェクトワールド41話のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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前回、つぐみと樹の交際を認めない父を説得するため、樹は何度も何度も父の元へ通い解ってもらおうと努力をします。
しかし父は自分も身体が不自由だからこそ、賛成することができませんでした。

頑なに認めない父にさすがの樹も心が折れてしまいます。

今のままでは誰も幸せになれないと感じたつぐみは、父と向き合うことを決意します。

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ではここから最新のネタバレです!

41話|長い散歩

その夜、つぐみは夢を見ました。

父の大きな手に引かれている自分。

その夢の中の父は若くて、つぐみはすぐに自分の幼い頃の記憶だと分かりました。

つぐみが田んぼのカエルや道端のたんぽぽに夢中になる度、父は立ち止まって辛抱強く待ってくれました。

そしてまた手を取り、ゆっくりと歩いてくるのです。

それはとても幸せな夢でした。

桜が散り、新緑の季節が訪れた頃。
GW最初の週末に、父の一時帰宅が許されます。

その夜は久しぶりに家族全員が集まって賑やかな宴となりました。

つぐみの兄は父との昔話に花を咲かせます。

その話はちょうど父が入院していたころの話です。

「つぐみは小さかったから覚えてないだろうけど」と母は当時の話をするのですが、つぐみはその頃のことを覚えていました。

(ああ、あの夢はあの頃の記憶だ)
(温かくて大きな手)
(私は本当にお父さん子だった)

なのに今、つぐみと父はこんなにも冷めきっています。

(私はお父さんにどうやって今の自分の想いを伝えればいいのだろう)

翌朝、父の立ち上げっている姿を見て母は驚きます。

「お父さん!?どうしたの!立てるの!?」

「・・・ああ。天気がいいから散歩にでも行こうと思ってな。」

次の瞬間、父はそのまま倒れてしまいます。

救急で運ばれMRIで検査した結果、父は左中大脳動脈に脳梗塞を発症していました。

父は今病気を抱えているので、体力面からも手術するのはかなり危険な状態でした。

ICUに移動して血栓を溶かす薬の投与を始めるのですが、容体がいつ急変してもおかしくない状況です。

つぐみは後悔していました。

(どうしてお父さんとの間に空白の時間を作ってしまったんだろう)
(時間は無限じゃないって分かってたのに)

夜、病院から父が危険だと知らせを受け、つぐみたち家族は急いで駆け付けます。

病院には樹も来ていました。

「突然でご迷惑かも知れませんが、僕もここにいさせてもらえないでしょうか。」

母は樹の気持ちを受け取り頭を下げます。

そして母と兄、つぐみと樹、交代で父のいるICUに入ります。

弱っている父を前に泣き崩れるつぐみ。

「お父さん・・・待って。いやだ。私まだお父さんとなんにも話してない。私の気持ち伝えてない・・・。」

「俺がお父さんに負担をかけたんでしょうか・・・。何度もお父さんの気持ちを無視して・・・。」

つぐみは必死に父に話しかけます。

その時、父の身体に変化が現れます。

血圧が上がり、SPO2も回復してきているのです。

父は奇跡的に一命をとりとめ、その後脳梗塞は順調に回復していき、外出できるまでになりました。

そしてある日。

つぐみは父に誘われて河川敷の公園まで散歩にでかけます。

「私今幸せだよ。私はお父さんと出会えて良かった。お父さんの子供で良かった。」

「つぐみ、おれはただの頑固者だ。一度言ったことは変えないし、てこでも動かん!」

その時、つぐみの前に樹が現れます。

父が樹をここに呼んだのです。

「2人そろったところで話がしたい!」

父の話とは一体・・・!?

42話へ続く

感想

今回はつぐみが父を説得するターンだと思っていたのですが、父がまさかの脳梗塞で危篤状態に。

父との仲が最悪な状況の中、辛すぎる展開・・・。

つぐみの気持ちが伝わって、私も胸が苦しくなりました。

自分に責任を感じてる樹を見てるのも辛い。

なんとか一命をとりとめたので良かったですが、父が認めてくれるかくれないのかは次回に持ち越しです。

ラストでつぐみに言った父の言葉がひっかかるー!

そろそろ2人を幸せにしてあげて下さい・・・。

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