おんなのいえ8巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
(まずは前回までのあらすじから)
妻と別れた川谷と大阪のホテルで結ばれ、弁護士・大河内には別れを切り出した有香。
ストレートに気持ちを表す川谷の存在に自分を見失ってしまいます。
さらに元カレ・圭祐に結婚報告され完全に殻に閉じこもってしまいました。
突如BLに目覚め漫画を描き始めます。
一方、すみ香はマコちゃんと出会い純粋に人を好きになる気持ちを抱き始めます。
2人は一緒に住み、紆余曲折ありながらもすみ香の妊娠により沖縄暮らしを決意して・・・?
ではここから8巻のネタバレです!
42話
「そしたらお母さん沖縄に家借りよかなあ。」
母の急な発言に驚く有香とすみ香。
しかし母は急に思い立ったわけではなく、前々から家を売ってマンションに引っ越そうと思っていたのです。
「なあすみ香、ホントのホントにいいの?沖縄なんて家族も友達もおらんのに。」
「不安じゃないの?」
有香は疑問で仕方ありませんでした。
しかしすみ香の選択肢は沖縄一択で、有香の思うような不安もありませんでした。
(ここを捨ててもそこへ行く勇気と強い気持ち)
(そこに愛があるから。きっとあるんだろうから)
(そこにあるものが多分私にはない)
それが自分らしいと思うものの、有香は腑に落ちませんでした。
(人はいた、優しさも思いやりも多分あったのに)
今日はマコちゃんとの顔合わせの日。
有香も行く予定だったのですが、行く間際になり行くのが嫌になってしまいます。
「私、行きたくない。」
母は「祝ったげるんが姉妹ちゃうのん」と怒るのですが、すみ香が「またいつでも紹介出来るし無理せんといて」と言ってくれたおかげで行かずにすみました。
(ごめんすみ香)
(でもわからんの)
(愛なんかどこにあるの?)
(どうしてここにはないの?)
43話
母が帰り、またすみ香と有香の2人に。
安定期に入るまでの2カ月間は、すみ香は今の家に住むことに決めていました。
すみ香がマコちゃんと店にいるとマコちゃんの元カレ・修仁がマコちゃんに会いにやってきます。
「今日飲めない?祝わせてよ。」
”親友”として門出を祝いたいという修仁に、すみ香は寛大な心で許可をします。
しかし自分から許可したのももすみ香は不安でいっぱいでした。
だけど独身最後に元カレとサシで飲むくらいは、”したい気分”を邪魔したくなかったのです。
44話
職場で大きなため息をつく有香。
すみ香との残り少ない共同生活に何かできることはないのか考えていたのです。
話を聞いた社長は、大そうなことしなくても妹が喜ぶことで有香自身も楽しいことをすればいいとアドバイス。
一方、すみ香はマコちゃんとの間に溝ができていました。
有香にばかり頼るすみ香のことが不満なのです。
「なんかもう俺いらないよね。もっと言うとありちゃんとすみちゃんの赤ちゃんだね。」
「ちょっと待って。だってこの先ずっとうちらは一緒やん?ありちゃんは今だけやん。」
マコちゃんは修仁と飲んだ時からずっと様子がおかしいのです。
「あっちもこっちも大事にしてるつもりなのかもしれないけど、信じてるだけが愛だと思ってたら失うものもあるかもよ。」
やはりマコちゃんはこの間修仁に口説かれていました。
マコちゃんの意味深な言葉が気になりつつも、家に帰るすみ香。
家に帰ると有香がすみ香の体の為にごちそうを用意していました。
有香は普段の面倒くさがりから打って変わって役割を与えられた時の輝きが半端ないのです。
その夜、すみ香にマコちゃんからラインがあります。
俺はこの先ずっと3人になる前に一日でもスミちゃんと2人でいたい。
それはすみ香も同じでした。
だけど・・・。
その時、キッチンから焦げ臭い匂いが。
考え事をしながら料理をしていた為、髪の毛まで焦がしてしまったのです。
焦げてチリチリになった毛はとりあえずすみ香が切ってくれます。
「ゴメンな。なんつーか私のためやん?料理。」
「いや、ためじゃないよ。そういうの途中から見失いがちやねん、私。」
「私も相手の為ってやってたのが自分も辛くて相手も楽しくないって感じによくなるよ。」
「そおなん。すみ香は違うと思ってた。すみ香は私と違って見返りとか求めないで人を愛せる才能があると思ってた。」
愛せる才能なんて、そんなもん初めから誰にだってありません。
髪を切った鏡の中の自分は、新しくてなんでもできる気がしました。
「すみ香、明日手伝うから荷物マコちゃん家に運ぼう。」
45話
ある汗ばむ夏の日、出勤すると川谷と社長が”奥さん”の話をしていました。
髪が短くなった有香を見た川谷は驚きます。
そしてその日の仕事終わりに飲みに行く2人。
名字で呼ぶ大谷に距離を感じ「(理由は)奥さん?」と聞く有香。
奥さんとまたうまくいきそうなんだと思っていた有香ですが、そうではなく単に和解出来たという話でした。
川谷の元妻は子供が欲しかったのに川谷が同じ気持ちになれず溝が深まり別れに至ったのですが、この間2人でその話をし和解することができたのです。
つまりヨリを戻すとかの話ではないのです。
「それが離婚の理由なら解決したら別れてる意味もないってことやんね?」
「案外お互い本心は戻りたいのじゃないかな。」
それはもう川谷には分かりませんでした。
変わった有香を感じ川谷はしみじみ。
「本当になんかイメージチェンジつうか、変わったね・・有香。」
あんなにも求めていた言葉なのに、手に取ると意外にもあっけないものでした。
変わるのなんて簡単だったのです。
翌日、仕事が終わり会社をでると川谷が待っていました。
「俺と一緒になってください。」
46話
「フツーに有香のこと好きになっちゃったから。」
「もっと他の人間よか近くで見てたいと思うから。」
「だからもうずっと一緒に居よう?」
それはあの日から有香がずっとなによりも欲しかった言葉でした。
有香は一旦家に持ち帰り、改めて電話をかけ返事をします。
「私いま自分のことをもっと知りたいんやって。」
「誰かに頼る前に、自分で自分をどれくらい知れるのか知りたいんやって。」
川谷に出会う前の有香は、1人の自分が何ができて何ができなくて、何が欲しくて何が要らないか知りませんでした。
川谷に会いようやく1人の人間だと知ることが出来たのです。
そして今はもっと1人を知りたいのです。
有香は泣きながら川谷の告白を断ります。
47話
すみ香の引っ越しの荷造りを手伝う有香。
「ねぇ、これから全然知らん町で暮らすのってどんな気分?」
「んー、どきどき?」
最近の有香の数少ないドキドキと言えば、ふりかけのり先生のBL本を読むこと。
書店に行くとちょうど新刊が発売されていました。
(今日めっちゃツイてるやん)
本を購入したその足で不動産屋へ。
すみ香のいないあの部屋に一人は広いので引っ越しを考えていたのです。
すごく感じの良い人に接客してもらっている時、鞄からBL本が出て見られてしまいます。
恥ずかしくなり思わず逃げ出す有香なのですが、その人は店を出ても追いかけてきました。
「僕、実は・・・」
その営業の人、実はふりかけのり先生の夫だったのです。
それがきっかけでふりかけのり先生から手伝いに来て欲しいと声がかかったのです。
(私いまドキドキしまくってる)
完結
感想
鳥飼先生の作品なので最後は抉られるのを構えていましたが(笑)、こちらは凄く爽快感のあるラストでした。
安易に流されるのではなく、ちゃんと自分の道を自分で決めた有香に成長を感じました。
彼女にとってたまらなくドキドキする「在りか」を見つけることが出来て良かったです。
ネタバレは省略している部分も多いので、ぜひ漫画の方も読んでみて下さいね♪