兄友10巻

兄友10巻(最終巻)の結末ネタバレと、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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前回、西野さんのお父さんに付き合っていることを無事に伝えることが出来たまい。
挨拶も終わりホッとしていたその時、秋の突進のせいでよろけた樹が、まいとキスをしてしまいました。

事故とはいえ目の前で起きた突然の出来事に西野は・・・!?

では最終巻のネタバレです!

54話

動揺しているまいに西野は「事故だって分かってるから」と優しく声をかけてくれました。

なんとなく気まずいまいは逃げるように自分の部屋へ。

樹も申し訳なさそうに帰り、秋は父親にお説教、西野は雪紘に連れられ部屋へとあがります。

部屋に戻ったまいは1人悩んでいました。

(あぁどうしよう)
(西野さんはどう思ってるんだろう)

まいは西野の本当の気持ちが知りたくてそっと壁に耳をあてます。

西野は金子(生徒会書記)に「遠距離恋愛なら気を付けた方がいい」と忠告を受けてから不安に感じていました。

金子の兄も西野が志望している大学の学科にいました。

今の西野のように高校生の彼女を地元に残して。

お互いを大事にしあってる傍から見ても微笑ましいカップルでした。

大学卒業までは遠距離でも頑張ろうと言っていたのですが、別れてしまったのです。

別れた原因は「話題の違い」でした。

彼の口から出るのは自分の知らない大学での話ばかり。

彼女はどんどん不安になり電話のたびに彼が遠くに行ってしまうように感じていたのです。

金子の話を聞いた時、それでも自分たちだったら大丈夫と思っていました。

だけどその足でまいの家に来たのは、やはりどこか不安があったからなのかもしれません。

樹とまいが目の前でキスをしてしまった時、一瞬「ふざけるな」と自分を抑えられなくなるような感情になりました。

それなのに、あんなことが自分の知らないところで起こるなんて考えると不安なのです。

「さっきは聞き分けのいいこと言ったけど、このまま卒業して県外に行って、時間が合わなくなったりして、このままでやっていけるのかな・・・。」

西野の言葉に茫然とするまい。

その時、まいの部屋に秋が謝りにやってきます。

土下座して謝る秋に、「大丈夫だから」と言うまいですが、本当は不安でいっぱいでした。

気付けば目からは涙が。

秋は隣の部屋から聞こえる声を聞き、部屋の壁がすごく薄いことに気が付きます。

(うおっ部屋の壁うすっ・・・!)
(こんなんおちおちアニソンも歌えないじゃん)

ちらりとまいの顔を見てまいが泣いていることに気が付き、思わずびっくりしてひっくり返ってしまいます。

すごい音にびっくりした西野が駆けつけると、涙目のまいがいました。

まいは慌てて「冷やすもの持ってきます」とリビングへと下ります。

「なんか兄貴達の会話聞きながらポロっと泣いちゃった感じだったけど?」

「ていうか壁うっすいよな~ここの部屋。隣の声つつぬけじゃん。」

55話

ようやく壁の薄さに気が付き、会話を全部聞かれていたと知る西野。

(思い返してみれば・・・そうか)
(今までその会話聞きながら七瀬さんんはそれとなく俺をフォローしてくれてたんだな)

さっきのセリフのせいでまいが泣いている事に気づいた西野は、すぐにリビングに下りまいをデートに誘います。

「話したいことがあるんだ。悩んでることがある。・・・聞いてくれるかな。」

西野の話を聞いていると雨が降ってきました。

2人はまいのおじさんのお寺で雨宿りさせてもらうことに。

まいは湯舟に浸かりながら西野の言葉を思い返し考えます。

(あれは西野さんの本音の一部がこぼれてしまったもので”弱音”というやつで
(けど西野さんはそれをちゃんと私に伝えようとしてくれた)

「これって本当は凄いことなんだよなぁ・・・。」

まいがお風呂から出ると西野から封筒を渡されます。

「旅行先で何かあったら開けて欲しいんだ。」

「悩み聞いてくれてありがとう。俺も何か行動しなきゃって思ったんだ。不安をただ抱え込んでるだけじゃなくて、七瀬さんが俺のために色々考えてくれたみたいに、なにか・・・。」

西野はそう言いますが、まいはただそうやって伝えようとしてくれる気持ちが一番だと思っていました。

「私ももっと西野さんと話がしたいです。不安に思ってることや不満に思ってること。もちろん楽しいことも全部。」

西野はまいに抱きつき「キスしてもいいかな」と聞くのですが、ここはお寺。

それに帰ってからでは兄や父がいるので、修学旅行から帰ってきたら”思う存分”と約束します。

56話

北海道3日間の修学旅行が始まりした。

樹はまいに話があると誘い、2人きりになり恋愛の相談をします。

「先輩は俺に好きな人がいるって知ってますよね?」

「諦められないんです。ずっと苦しいままです。」

だから樹は賭けに出ようと決めました。

今の関係が壊れたとしても告白をして手に入れたいのです。

何を武器にしても。

今日は少しでも西野に似せるために眼鏡を外してきていました。

まいと話すうちにまいのもともとのタイプは「大人しくて静かな感じの人」だと知る樹。

(大人しくて静かって、それってどちらかっていうと俺みたいな方が・・・

そこで樹はまいにある質問をします。

「先輩はもし壮太さんに出会ってなくて、今そういう人が現れたとしたらその人と付き合ったりしたんでしょうか?」

もし出会っていなければそうなっていたのかもしれません。

だけど「今もう想像するの難しいな」と言われてしまいます。

その日、ロープウェイに登った時、樹はまいが西野にもらったネックレスを拾います。

まいが大事にしていることを知っていながら、樹は嫉妬心からネックレスを渡すことが出来ませんでした。

まいが失くしたことに気づいたのは、翌日の移動中でした。

57話

まいは急いで昨日行った場所へと戻り1人で探し回ります。

しかしネックレスは見つからず、しかも道に迷ってしまいました。

友達に電話をしても出ず(体験中)、旅のしおりはりんごちゃんに貸したままで先生の連絡先も分かりません。

不安になっている時、西野からもらった封筒を思い出します。

封筒には現金と、旅先でのトラブル対策がびっしりと書かれていました。

西野のおかげで地図アプリを手に入れることができたまいですが、周りは住宅地ばかりで地図を使いこなせません。

日も沈みかけ他の方法を探していると、西野のメッセージに気づきます。

「なにかあったら躊躇わずに俺に連絡して下さい。」

躊躇うまいですが、ちゃんと伝えるために電話をかけます。

謝らないといけないのに、西野の声を聞きホッとするまい。

「ネックレスを失くしてしまったんです。まだ見つかっていないから暗くなる前に見つけないと。」

ネックレスのことで頭がいっぱいのまいですが、西野はネックレスよりもまいが大事だと説得します。

まず西野はグーグルマップでまいのいる位置を確認します。

最寄りの駅まで誘導しようとするのですが、まいの充電はあとわずか。

「七瀬さん!なるべくそこから動かないで!大丈夫俺がなんとかするから!」

その言葉を最後に充電が切れてしまいます。

58話

その頃、人づてでまいがロープウェイの近くで迷っていると知る樹。

まいを探しに向かっている途中、西野から電話があります。

まいの担任の電話番号を知るために連絡をしてきた西野ですが、樹の口からまいが探しているネックレスを持っていると聞き、樹に「迎えに行ってくれ」と頼みます。

「合わせる顔がない」と言う樹ですが、西野にとってはそんなことよりまいの安全が第一です。

「知らない土地で迷って一人になって日も沈んできた。不安じゃないわけがない。」

「誰よりもお前が一番近くにいるんだ。早く安心させてあげられる。頼む樹。」

ライバルに頼んでまでまいの安全を優先する西野を感じ、負けを認める樹。

まいを迎えに行き、ネックレスを渡します。

「ずっと先輩のことが好きでした。」

最終話

告白しふられた樹ですが、とても清々しい気分でした。

修学旅行で迷子になった後、無事にホテルに戻ったまいは先生のお叱りを受け、行きつく暇もなく残りの行程をこなすことに。

西野にちゃんとした連絡もできないまま家に帰ってきます。

家に帰り一息つくと西野から電話があります。

まいの声が震えている事に気づいた西野は、「もしかして告白されたから?」と聞きます。

今朝、樹の方から連絡があったのです。

樹のことは長い間無神経な事をしてしまったと反省していたまいですが、声が震えたのは西野の声が聞けて安心したからでした。

「西野さんがいてくれてよかった。」

「西野さんが恋人になってくれてよかった。」

すると電話口からじゃない方から西野の声が聞こえてきました。

「それを言いたいのは俺の方だよ。ごめん、七瀬さん。ここ(隣部屋)です。」

壁が薄いことが西野にバレていると気づくまい。

動揺し謝ろうとするのですが、西野に止められます。

西野はむしろ感謝をしていました。

自分の情けない弱音を今までまいが取りこぼさないように大事に受け止めてくれたからです。

「初めから伝えようとしてくれたのは七瀬さんの方だったんだよ。」

「ねぇそっちに行ってもいいですか?」

まいは嬉しくて、胸がいっぱいで、見せられる顔がなく顔を隠していました。

今まで悩んできたことも、勇気を出したことも、全部無駄じゃなかったんだと。

例えば恋愛初心者でも、壁のことがなくても、それさえ忘れなければ・・・。

これからもきっと、きっとなんとかなることでしょう。

完結

感想

最終巻までブレずにほんわか~な2人を見ることが出来ました。

壁の秘密も打ち明け、不安も打ち明け、より一層絆が深まった2人。

もっともっとこの先の2人を見たい気持ちでいっぱいですが、とても綺麗な終わり方だったので大満足です。

なによりもまいの安全を優先する西野くんはかっこよかったな。

ラストまで面白かったので、ぜひ漫画の方も無料で読む方法を参考に読んでみて下さいね♪

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