私の少年5巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
前回、修学旅行で仙台にやってきた真修と偶然再会し、それから遠距離の淡い交流が再び始まりました。
距離を縮めようとする真修ですが、そんな真修との距離感に悩み電話口で拒絶の言葉を伝える聡子。
そんな聡子に真修は仙台に会いに行くと告げ・・・?
ではここから5巻のネタバレです!
19話|酸素
「会いに行きます。」
彼に言わせてはいけない言葉でした。
貰ってはいけない言葉でした。
だけどもそれは聡子にとってこれ以上ない言葉だったのです。
小学生に聞かせるような話じゃないと、真修の2年をまるで無視し続けた聡子。
だけど真修はもう話を理解できない小学生じゃありません。
聡子は仙台に来てはダメな理由を話します。
「こういうの全部、大人が未成年をかどわかした。って言っちゃえるのね。」
しかし真修はなにがダメなのか理解できませんでした。
父や他の人から見たら変に見えるかもしれませんが、真修からしたら何も変なことはないのだから。
「普通ですよ。俺と聡子さんは普通だ。」
このままでは真修が仙台に来てしまうと思った聡子は、自分が会いに行くことに。
ちょうど来週、仕事で東京に行く予定があります。
聡子は真修に会ったら全部説明しようと思っていました。
自分が仙台に行くまでに起きた事、真修のお父さんの事を。
正直に、でも傷付けないように。
(それからさよならしよう)
東京の本社についた聡子は、2年前との変わりように驚きます。
駅前のお店はやたらオシャレになっているし、受付の子はしきりに端末の案内していて、文化人みたいな椎川さん、とにかく使いづらいカードキーにエレベーター。
知っている田中さんのどれでもない田中さん。
東京に戻ったら「懐かしいな」とか感じるのかと思っていましたが、そうでもありませんでした。
仕事の話が長引き、真修が外で待っていると知った聡子は、急いで真修の元へと駆けていきます。
息切れし地面に座り込む聡子に手を差し伸べる真修。
気付けば聡子は言うつもりのなかった言葉を口走っていました。
「わたし東京帰ってくるから!またっ、また会えるよ!!」
本社が企画する新プロジェクトのメンバーに推薦されていた聡子ですが、真修に会うまでは断るつもりでいました。
しかし真修を一目見て、再び東京に戻ることを決意します。
20話|黄色と青
聡子さんとまた会える。
真修の世界が再び色づき始めます。
聡子のことを考え塾でもボーっとしている真修。
社会は90点台をキープできていますが、他の教科はガクッと落ちていました。
社会が得意になったのは、思えば聡子に「社会得意?」と聞かれてからだと気づきます。
真修は聡子にラインで数学の勉強の仕方を聞きます。
聡子は「ニガガク」という参考書を使っていたと教えてくれました。
早速本屋へと行く真修ですが、聡子が使っていたのは版元が変わっており、今はリニューアルされているものしか出ていませんでした。
表紙の色も黄色から青色に。
(なんで黄色から青になったんだろ)
そんなことを考えながら歩いていると、偶然にも聡子を発見します。
思わず「聡子さん!」と呼ぶ真修。
聡子は妹の真友子と一緒に一カ月後にこっち(東京)で住む家を見に来たのだそう。
2人が知り合いだと知った真友子は、勝手に真修を誘って3人でご飯を食べに行くことになります。
「てかさ、2人の関係気になるんだけど何きっかけなの?」
聡子は動揺して真修が話す前に自らぺらぺらと説明します。
2人を見てにこにこ笑顔の真友子。
聡子が不動産屋と電話をしている間、真友子の調査が始まります。
てっきり聡子の想い人は真修の兄、もしくは父だと予想していた真友子。
しかし話の中で「まくら」=真修であることに気が付きます。
真修の気持ちにも気づいた真友子。
真友子に触発された真修は、急に聡子に対して積極的に。
「俺、ニガガク聡子さんのやつが欲しいです。」
「俺今度は迎えに行くので、必ず言って下さい!」
2人のやり取りを間近で見ていた真友子は大興奮。
「まゆもお姉ちゃんと一緒に東京すんじゃお~!」
21話|穴
(21話は妹まゆのお話です)
まゆには家族が3人います。
父は毎日仕事を頑張ってます。
母は優しいし面白いけどたまに少し変なことをします。
夜遅くに出かけていく母に、真友子は聡子に聞きます。
「なんでお母さん出掛けたの?」
しかし聡子には「まゆには関係ないよ」と言われます。
トイレの壁紙が変わった時もそうでした。
姉の聡子はいつも理由を教えてくれません。
もともと無口な方だから「まゆには関係ないよ」いつもそれだけ。
まゆだけ仲間外れにされている気分でした。
この意地悪は聡子が大学に行く日までずっと続いていました。
聡子が家を出ていく日、真友子はわざと病気になったふりをして聡子の見送りには行きませんでした。
姉は1人で家を出ていきました。
真友子は仕返しができて胸がすっとしました。
真友子が専門学校を卒業した年に、父はおばあちゃんの介護をしなくちゃいけないとかで家に帰ってこなくなりました。
母はよく人を家に呼ぶようになりました。
その年のクリスマス。
その日は母の知り合いの大人たちがいてホームパーティーを開いていました。
その中の1人のおじさんがゲームに紛れ手を握ってきたのです。
(なんかめっちゃ気持ち悪かったんだけど)
(・・・つか握んなや!)
真友子がイライラしてトイレの壁を殴ると違和感が。
真友子が壁紙を外すと壁には姉が明けたであろう穴が開いていました。
聡子はずっと前から母に彼氏がいることに気が付いていたのです。
(なんで気づかなかったんだろう)
聡子は嫌なものを真友子に見せないように目を塞いでくれていたのです。
(現在に戻る)
ルームシェアをするという真友子ですが、聡子は反対していました。
「一人でやんなきゃいけないことがたくさんあるの!」
しかし真友子が聞いても「まゆには関係ないことだし」と言って教えてくれません。
「ここでやんなきゃいけないことって真修くん関係なんでしょ。」
「そら言えないよね~禁断の年の差恋愛だもんね。」
盛り上がる真友子ですが、聡子の顔はそんなんじゃありませんでした。
「・・・あんた何言ってんの・・・?」
真修に母親がいないと知った真友子は勘付いてしまいます。
「お姉ちゃんは真修くんのお母さんになろうとしてるの?」
自分が母から貰いたかったものを真修にあげて、与えることで真修から同じものを貰って。
「埋めあいっこ?とかしてるわけじゃないよね?」
聡子のガチの顔を見た真友子はやり方を間違えたと反省します。
(バカまゆ。あたしがトラウマ掘り起こしてどうする)
だけど聡子が与えたい形と、真修から返ってくる形は全く違うもの。
真友子は聡子に空いた穴を塞いで、救ってあげたいと思っていました。
しかし真友子が思っているほど聡子は過去のことを気にしていませんでした。
真友子がかわいそうだと思っていた姉には、もう全然別の場所が映っているのです。
(多分まだまゆの知らない場所・・・)
「まゆ、ここで見たいものができたの。だから一緒にいよ!」
そうして2人の同居が決定します。
22話|ベンチ
これまでの2年間を3分くらいに縮めた動画を再生する夢を見た真修。
同じことをひたすら繰り返す2年。
終わってみれば3分で再生できた2年ですが、その3分の終わりが見えない状態で過ごすのはとても歯がゆい気持ちでした。
その2年がようやく終わるのです。
今朝、聡子から引っ越しの日時の連絡がきました。
この日の朝は色々な所に体をぶつけながら階段を下りました。
学校で友達が彼女と別れたと知る真修。
別れの原因は受験で余裕がないからでした。
真修は全く理解できませんでした。
たった1年の受験、1年経てばもとの生活に戻れると分かっているのに、それなのに離れることを選ぶなんて。
聡子が東京へやってくる当日。
真修はドキドキわくわくしながら東京駅に迎えに行きます。
(会ったら何話そう)
(とにかく聡子さんが笑える話がしたい)
それなのに会うと緊張してなかなか上手に話せません。
(なんでだ。すごく居心地がいいのに、すごく緊張する)
2人は聡子の家の近くの公園へ行き話をすることに。
(すごいな、俺今日からずっと聡子さんとこうしていられるんだ)
(これから何度か会ううちに、いつかあの2年間毎日飽きもせず考えていたことをこの人に伝えよう)
話題は真修の友達の別れ話の原因に。
「理解できない」と思った気持ちを話すのですが、聡子の気持ちは違いました。
「そんな初めての選択の時期に誰かを思ったり気遣ったりするなんて余裕、確かにないよね。」
「だから今ちゃんと自分自身の事を考えて答え出した2人は偉いよ。」
真修は自分は違うと気持ちを話します。
「1年で終わるって分かってるなら俺は待てる。いや、多分それ以上でもきっと待てると思います!」
それに対して聡子は、「今子供であるこの期間に自分のことを一番に考えられる環境にいて欲しい」と言います。
「親でも友達でも恋人でもなく、真修自身のことをひたすら考えて欲しい。」
「誰かのために生きたり選択しなくても大丈夫なんだって思えるように、私応援したいからさ。」
真修は聡子がなんの話をしているのか分かりませんでした。
聡子がなにを気づかせたいのか・・・。
「俺はこれまでの2年間、自分以外の人の事をずっと考えていました。」
「聡子さんは2年間、誰のこと考えてましたか?」
聡子は動揺を隠すように笑い「そんなの覚えてないよ~」とごまかします。
ずっと夢を見ていた真修。
2年間がようやく終わって、聡子に会え全てが元通りになると。
「俺今、聡子さんに好きって言っちゃダメなんですか。」
2年間蓋をしてきた真修の想いが今溢れ出します。
23話|蓋
「ダメじゃない。ダメじゃないよ。」
聡子の手は震えていました。
言おうと思っていたけど、言うはずじゃなかった真修。
聡子の返事の意味を手探りで考えます。
その時、聡子は真修の腕に数か所ある痣に気が付きます。
真修は階段の手すりにぶつけたと話すのですが、聡子は虐待かもしれないと思っています。
「・・・ダメじゃないよ。ただ私は大人としてあなたの気持ちに応えることはできない。」
聡子は前に真修の家に上がった時に感じた違和感、そして結局真修を見放してしまったことを後悔していました。
「私、真修が昔を思い出した時に、出会えて良かったなって言える大人でありたい。」
「今度こそあなたを守らせてほしい。」
しかし真修は聡子に守られないなんて思っていません。
「守るっていうのは俺が弱いって思ってるからですか。」
真修は飲み物のお金を置いてその場を去ろうとします。
その時、財布の中から聡子との思い出のビー玉が落ちます。
真修は慌てて拾い聡子の前から去っていきました。
それからどうやって家まで帰ってきたのか分かりませんが、真修はしばらく放心状態で玄関でボーっとしていました。
おばあちゃんに声をかけられようやくお風呂へ。
(俺、失恋したんだ)
その頃、聡子はちょうど引っ越し作業が終わったところでした。
(ラムネのビー玉まだ持ってたんだな)
真修の告白を受け流すこともできました。
だけど・・・。
(私何言おうとしたんだろ・・・)
聡子は銭湯へ向かう道で真修のことを思い1人涙を流します。
(どうして一緒にいられないんだろう)
その時、真修のスマホに真友子から連絡があり・・・?
6巻へ続く
感想
真修くんと聡子さんの距離が縮まったり、離れたりな今巻。
聡子さんも真修くんのことを好きだと思うけど、世間体や聡子さんのリミッターがそれを制してしまっていますね。
聡子さんが自分の気持ちに素直になってくれれば、全て解決!って訳にはいかないのが難しい所。
実際問題、そんなことになれば世間が許しませんよね~。
どうすれば2人が幸せになれるんだろう。
今後は妹が良い感じに促進剤となってくれるのかな?
とにかく続きが気になる漫画です!
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