黎明のアルカナ13巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
今巻で完結の本作品ですが、最終回はまさかの展開で涙が止まりませんでした。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
シーザがベルクートへの反乱を起こそうとしていることをアルカナで知ったナカバはシーザと再会。
2国間の絶対の和平を条件に反乱に加勢し、ベルクートへと向かいます。
しかしグラン王に和平を却下され争いの末にシーザが王に手をかけます。
そんな中、ロキは「セナンを私にお譲り下さい」とナカバに詰め寄り・・・!?
ではここからネタバレです!
50話
ベルクート王は倒れ、シーザが新たな王に。
そしてナカバはセナンの王。
二つの国を一つにし、亜人も人間も等しい国にするつもりでした。
「そんなこと本当にできると思っているのですか?」
今まで虐げてきた者、虐げられてきた者が突然仲良く暮らすなんて冗談じゃない、とロキは言います。
ロキは今セナンに住む人間はベルクートへ、ベルクートに住む亜人はセナンへ移動させるつもりです。
「つまりベルクートは人間だけの、セナンは亜人だけの国になるのです。」
この状況下でロキを止められる者は誰もいませんでした。
ロキに裏切られたナカバは精神が崩壊寸前でした。
(全部このときのため?)
(いえ違う、でもいつから?いやだやだロキ)
シーザはロキを必死で引き留めようとします。
ナカバのこの傷を癒すなんてとても自分ではできないと思ったのです。
「行かないでくれ!頼む!行くなロキ!!」
しかし2人の願いも儚くロキは去って行ってしまいます。
51話
ロキを思いひたすらに涙を流すナカバ。
その後、セナンはロキのものとなりベルクートとセナン間の大移動が行われます。
ルイスは自ら妃の座をナカバに明け渡し、ナカバは再び正式にシーザの妻となります。
ロキの残した傷は想像通り深く、ナカバを苦しめます。
2つの国は支配者が変わり、全く別の国になりました。
法を改め、人を改め、変わっていきます。
ロキはセナンであった国の指導者となりました。
亜人だけの国となったそこは不可侵の国となり、ベルクートと戦争状態にあった時よりも閉鎖され、国交は一切ありませんでした。
あれからナカバは力を使っていません。
もしあの回廊でロキに会ったら、何を言い何を言われるのか、そんなことが怖くて。
ある日、ナカバの元にリトがやってきます。
「ナカバ、ロキがね、死んだんだ。」
52話
ロキは力を使いすぎて死んでしまいました。
ショックを受けたナカバはそのまま気絶してしまいます。
そして気づけばあの回廊にいました。
必死でロキを探し回り前に鍵がかかっていた扉に辿り着きます。
扉を開けると過去の父と母がいました。
父を初めてみたナカバは驚きます。
父は亜人だったのです。
(私は・・・人間と亜人の混血・・・!)
そしてそこには子供の頃のロキと、生まれたばかりのナカバがいました。
「僕の・・・妹。こんにちはナカバ。」
ロキは父からこの村を出ることがあったらナカバのことは妹だと言ってはいけないと言われていました。
亜人の特徴を持つロキと、人間の特徴を持つナカバが兄妹だと知れたら2人とも殺されてしまうからです。
亜人の身分は低い故、ロキはナカバの従者であることにするんだ、と。
「分かってます。外に出ることがあったら僕がナカバを守るよ。」
ロキはずっと孤独でした。
祖父であるベルクート王はロキの正体を知っていたのに、亜人だからという理由で「王家の恥」だとロキを認めませんでした。
(なんで君は僕の髪色で生まれてこなかったんだ)
(なんで僕は人の形をして生まれてこなかったんだ)
(なんで君は人の形で生まれてきたんだ)
(なんで君は僕の妹なのに、僕は君の従者なんだ)
ナカバだけがロキの見方で、ナカバだけがロキの世界で、生きる意味で。
愛しているのに、ナカバさえも憎くなるロキ。
ロキは孤独な世界に復讐すると決意します。
ロキの気持ちを知ったナカバは、果てしない闇の中でひたすら泣き叫びます。
一方、ナカバが目覚めず心配をするシーザたち。
アルカナを持つ者はその力故常人より身体に負荷がかかるため、刻のアルカナを持つ一族は短命だという話があります。
肉体的負荷、精神的負荷、このまま刻の世界に囚われたままでは、命に係わるかもしれないのです。
最終話
扉に鍵をかけていたのはロキでした。
ロキが死んだことで鍵が外れたのです。
ナカバが泣いているとロキが目の前に現れます。
「殺して、あなたの孤独を・・・憎しみを全部私に・・・。殺して。」
その時、ナカバの名を呼ぶシーザの声が聞こえてきました。
ロキは狼の姿となり扉の向こうへ。
追いかけていった先で、ロキがリトと話している過去が映し出されます。
国を亜人と人間に分けたロキに「みんなで暮らせばいいのに」とリトは言います。
しかしロキはいがみ合っていた二種族を突然平等だと法だけが言っても、何も変わらないと思っていました。
いがみ合って、争って、傷ついていくだけだと。
「時間が必要なんだよ。人間じゃなくてはできないこと、亜人じゃなくてはできないこと、お互いに必要なものだとみんなが気づかなくてはいけないんだ。」
ナカバはロキの思いがわかりませんでした。
(人を・・・私を憎んでいたでしょう?)
(でもそれじゃまるで・・・)
ロキは生まれ育った村で両親に謝っています。
「父さん、母さん・・・ただいま。ごめん、約束したのに。ナカバを守りたかったのに。」
ナカバはそんなロキに何度も謝ります。
(傷つけていたのは私)
(遅いのに、私の声はもう届かないのに)
それでも伝えたいのです。
どれだけ愛しているかを。
ナカバが泣いているとロキが慰めてくれます。
「泣かないでナカバ。何も知らない君が時々どうしても憎らしかった。だけどやっぱり愛してるんだ。早く戻って彼の所に。」
ナカバはシーザの声で現実に戻ります。
シーザへのこの想いは、ナカバを現に繋ぎとめるのです。
セナンはナカバに返され、島を二分していた二つの国をひとつとし、人と亜人の身分の差を無くすことに。
誰かが踏み出さなくてはいけない一歩をナカバたちが踏み出したのです。
(ロキ、あなたの憎しみや愛がその一歩だったように)
(この一歩が私達を黎明の刻へ導くことを願って)
完結
感想
なにか訳ありだとは思っていたロキですが、まさか兄妹だったとは。
シーザとナカバが目指していた世の中への一歩を踏み出すことができたのは良かったのですが、ロキの最大の秘密を知ってしまいモヤモヤ感が残ります。
幼少期の頃から誰にも言えず1人で抱えるには重すぎる秘密。
ロキの気持ちを考えると私まで苦しくなりました。
ロキに涙しすぎて最後のナカバの妊娠があまり入ってこなかった。
最終巻は完全にロキの物語でした。
続編も出るようなのでとっても楽しみです♪
漫画を読みたい方は、ぜひ無料で読んでみて下さいね♪