セキララにキス9巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
高3の春を迎え、千歳と樹は受験科に進級。
受験本番を想定した厳しい授業に戸惑いますが、2人で支え合って成長していきます。
進路面談で千歳は金沢の美大に興味を抱き、樹も少しずつ進学後を考え出しました。
そして千歳は金沢への旅行をきっかけに金沢の美大への進学を決心!
しかしそれは卒業したら樹と離ればなれになるわけでもあって・・・!?
ではここから9巻のネタバレです♪
33話
金沢の美大への進学を決めた千歳は、樹に報告します。
「私っ大学、金沢目指したいの!」
金沢で色々お店を周った千歳ですが、食器やアクセなどの生活に身近な作品が置いてある所が多く、それをお店に来た人がいいねと買っていくのです。
「その作品使う時ってさ、ちょっと特別な日になるんだろうなって思ったら私のやりたいことってこれだ!って。この街で工芸学んでみたいって思ったんだ。」
本当は離れたくないというのが本音の樹ですが、やりたい事を話している時の千歳はすごくかっこいいと思っていました。
千歳が背中を押してくれたように、樹も千歳の金沢行きを応援します。
2人はワークショップで作った手作りのブレスレットを交換。
キスを交わし一緒に頑張ると励まし合います。
しかしやりたいことが明確に決まった千歳に対し、樹は自分がやりたいことが分からず悩んでいました。
そこで樹は薫に頼み、シバさんと話をする機会を設けてもらう事に。
樹の悩みを聞いたシバさんは、「自分がダメだった時が怖くて動いてないだけなんじゃねーの?」とはっきりと助言します。
34話
金沢の工芸は20人ほどしか枠がなく、地方と言っても国公立は人気で芸大の次と考えてもいいくらいの難関でした。
残り9カ月と少し、千歳は気持ちを入れ替えて受験対策に挑みます。
まずは講評で常にトップグループの上段に入ることを目標にした千歳。
そして2カ月後のデッサンコンクールで今度こそ5位以内に入ること。
予備校内でそこに入れるくらいでないと、全国から集まる場所じゃとても通用しません。
毎日遅くまで残り絵を描く千歳と、早く帰り自分のやりたいことを見つける作業を行う樹。
樹がシバさんに言われたことは図星で、今からでも逃げないで変わりたいと思ったのです。
そんな中、迎えたコンクール本番。
努力の甲斐も虚しく千歳は5位以内どころか12位でした。
後から入って来た薫は千歳より上で、この結果に千歳は落ち込み焦り出します。
千歳の様子に気づいた樹は心配して声をかけるのですが、いっぱいいっぱいの千歳は樹を突き放してしまいます。
さらに薫から樹の父親が芸大の教授であること、それをプレッシャーに感じていることを聞き、嫉妬で気持ちがぐちゃぐちゃに。
「応援して貰ってばっかで、樹くんのこと全然見えてなかった。自分のことしか考えてなかった。・・・私樹くんとこのまま付き合ってていいのかな。」
ボロボロと涙を流す千歳を、結は思わず抱きしめます。
35話
「俺ならそんな顔させない。俺と付き合って、千歳ちゃんが好きだ。」
結は千歳にとってとても大切な人です。
結がいてくれてどれだけ救われたか。
なのでそんな風に言ってもらいとても嬉しいのですが、千歳が好きなのは樹でそれは変わりません。
「樹くんが好きなんです。頑張ってることがあるなら一番に応援したい。お兄さんの優しさに頼ってばかりでごめんなさい。」
一方、薫から千歳の様子が変だったと聞きすぐに駆け付ける樹。
樹に会ったら「信じてる」と伝えるはずだった千歳ですが、樹を責めるような言葉が止まりません。
「なんで話してくれなかったの?私が自分のことばっかだったから?一緒に頑張れてるって思ってた自分がバカみたい。」
樹は千歳がいたから頑張れていました。
千歳が一生懸命だから自分も前に進まないとと思っていました。
千歳に言えなかったのは、かっこ悪い自分を見られたくなかったからです。
「親父にコンプレックスがあるなんてかっこ悪くて千歳に知られたくなかった。こんな理由でごめん。不安にさせてごめん。」
2人はキスをして仲直り。
その後、樹は父親の話をしてくれます。
帰り道、千歳を家まで送っていくと店には帰国した樹の父親がいました。
いつも人に囲まれ才能あふれる父親がずっと苦手だった樹。
自分にはないものばかりだから・・・。
「親父・・・頼みがあって。帰ったら俺の絵、見て貰えないかな。」
36話
絶対に現役で芸大に入る。
それだけを目標にずっと絵を描いてきた樹。
このままじゃダメだ、と思って”やりたいこと”を探してきましたが、結局絵を描いていました。
あの感動が忘れられないのです。
なのに、できないと決めつけていた自分。
(もう逃げたくない、ぶつからないと先に進めない・・・!)
樹は自分の絵を父親に見てもらい、評価を求めます。
父は軽く「いーんじゃない?」と言い、「もっと思いっきりやってみな」とアドバイスをくれます。
周りを越えてやりきれば、評価なんて気にならないんだと。
父親の助言を受けた樹は、山美祭でライブペインティングをすることを決意します。
7月後半になると夏期講習が始まり、朝から晩まで餌付けの日々。
心が折れそうになりながらも、不安になりながらも、2人は目標に向け頑張ります。
夏期講習最終日、山美祭当日。
いよいよ樹のライブペインティングが始まります。
(大きなイメージ、自分の理想の線、絵の具の形)
(俺が思う美しさを描きたい)
(逃げるのはやめる)
(自分自身に集中するんだ)
樹の絵は大きな画面に人の顔が描かれていくもので、段々と表情や性別、年齢が変化していきました。
千歳はその絵を見て初めて樹が何を綺麗だと言っていたのか分かった気がしたのです。
樹の目に映る世界が・・・。
描きあげた作品は画面いっぱいの千歳の顔でした。
樹がやりたかったことはこれだったのです。
「俺、油画科に転科する。もっと絵が描きたい!もうやりたいことから逃げたくない。千歳、絶対一緒に合格しような。」
国公立の試験まであと6ヶ月。
千歳と樹は自分で選んだ未来を掴むために今を頑張ります。
最終話
樹が油画に転科してから2人は一緒に帰る以外ほとんど会わなくなりました。
夏はあっという間に過ぎて、冬の寒さが厳しくなると教室の空気が張りつめてきます。
プレッシャー、試験日が近づく恐怖、周りのライバル達との差。
それでも前を向いて進めたのは、お互いが信じていたからです。
必ず一緒に合格すると。
(俺はずっと千歳がまぶしかった)
(あの真っすぐさ、いつも本気でぶつかってくるあの表情)
それは自分にはないものだと思っていた樹。
でも今なら千歳がいたから一歩先に進めるのです。
樹は無事に芸大を合格。
次は千歳の番です。
(ずっと一緒に頑張ってきた人がいる)
(何度も途中でくじけそうになっても樹くんがいたから立ち上がれた)
千歳は諦めずに最後まで妥協することなく自分の作品を描きあげます。
そして見事に金沢の大学に受かることができました。
道が分かれても2人なら大丈夫。
怖くても傷ついてもぶつかった先にあるものが、千歳にはもう分かったから。
仮面はもう必要ないのです。
完結
感想
お互いに目標を持って諦めない気持ちで頑張っている姿が凄く素敵で感動しました。
お互いを高めあえる関係はまさに理想の恋人の形です!
結が完全に振られてから出番が全く無かったのは不憫でしたが・・・。
書き下ろしにはその後の2人も描かれていて、樹が千歳にベタ惚れの様子がとても伝わってきました。
面白かったので、気になっていた方はぜひ無料で読む方法を参考に漫画も読んでみて下さいね♪