失恋ショコラティエの最終巻である9巻が発売されたのでさっそく読んでみました。
今回は結末までのネタバレやこの巻を誰でも無料で読む方法なんかも紹介しているので参考にしてみて下さい。
えれなとの約束を振り切り、家出してきたサエコと身体を重ねた爽太。
だけど、どんなに抱きしめていても彼女が何を考えているのか分からないまま。
こんな関係をいつまでも続けるわけにはいかないと、爽太はサエコと一緒に住むことを決意します。
断られるか、受け入れてもらえるか・・・。
未来が見えないままサエコに話をしようとした爽太ですが、サエコから「家に帰る」と告げられます。
何も言えず、引き止めることもできず、彼女は出て行ってしまいました。
こうして爽太の人生最大の恋が終わって・・・!?
9巻|ネタバレ
失恋してからの爽太は、憑りつかれたように今まで以上に仕事に没頭します。
厨房から離れず、その様子はオリヴィエと薫子も心配するほど。
一方、サエコの元には夫が迎えに来ていました。
サエコは子供ができたことを報告し、「変わってくれるか、離婚するか」の選択を突きつけます。
夫は変わることを約束しサエコと一緒に家へと帰ります。
爽太のことを心配した薫子は、爽太をデートに連れ出します。
爽太とのデートに最初は舞い上がっていた薫子ですが、ふと鏡越しにうつる姿を見ると、よくて姉と弟という感じで似合っておらず冷静に。
えれなとの関係を気にしている薫子は、せめてもの償いのつもりで、「爽太から行動を起こすべき」だと助言します。
しかし爽太は「こんなことしといて今更・・・」とうじうじ。
そんな爽太の態度にイライラMaxの薫子は、ズバズバと斬り込んでいきます。
「本当に悪いと思ってて罰を受けたいなら加藤えれなさんから受けなよ!」
薫子のおかげでえれなと向き合うことを決めた爽太。
えれなに謝る爽太ですが、えれなは決して謝って欲しい訳ではありません。
あの日の全てを喋ろうとしない爽太に、納得できないえれな。
「ちゃんと心開いて向き合ってもらえないなら本当に冗談抜きのセフレじゃん!」
大事なことも話せないような関係なんていらないのです。
「今ここでちゃんと全部話すか、そうでないなら今すぐ帰って二度と現れないでよ!二度とあたしの前に現れないでよっ!」
泣きながらそう話すえれなに、「全部話す」と応える爽太。
「その前にハグさせて。守りたかったんだ、真剣にした約束だったから。」
2人はお互いに涙を流しながら抱きしめ合います。
一方、まつりは友達の彼氏と浮気をしていたことが友達にバレてしまいます。
怒った友達はカッターでまつりを斬りつけ、まつりは腕を16針、頭を8針縫う大怪我を負います。
「罰が下った」と後悔し自分を責め泣き続けるまつり。
そんなまつりにオリヴィエはプロポーズ。
まつりは「オリヴィエにはもっといい人がいる!」と断ろうとするのですが、オリヴィエに丸め込まれプロポーズを受けることに。
春になる頃、まつりの卒業と同時に結婚式が行われることになります。
あれから爽太とえれなは穏やかな日々を笑って過ごしています。
人生の中の一番みっともない恋と、一番人でなしな姿を見届けて受け入れてくれたえれなのことを、爽太は大切にしようと思っていました。
ショコラヴィエの店内で、一人サエコが来た日付と時間と買った物ノートを見返す爽太。
もしサエコを好きになっていなければ、爽太はきっとただぼんやりとケーキ屋を継いでショコラティエになろうとは思わなかったでしょう。
きっとパリにも行かなかったし、ボネールで働くことがなけばオリヴィエとの出会いもなく、リクドーさんやえれなとも出会えなかったでしょう。
このチョコレートたちも、エクレアも、ガトーショコラも、スプレッドもムースも、このお店も何もかもここにはありませんでした。
(全てあなたが俺にもたらしてくれた)
来月からはオンライン販売が始まります。
今は2号店の出店計画が本格的に動き出しています。
ゆくゆくはどこにいてもすぐ手に入る理想の味、そんなチョコレート屋に。
爽太のショコラをこっそり食べたサエコが「セ・ボン」と声をあげる。
それが今でも爽太の夢なのです。
(サエコさん俺はいつまでもあなたに失恋していたいんだ)
完結
感想
みんなドロドロと絡み合っていたはずなのに、最後は納得の大団円!
爽太が前に進めたのは、厳しい言い方ながらも薫子さんが背中を押してくれたから。
薫子さんには幸せになって欲しいなぁ。
オリヴィエのプロポーズシーンはカッコよすぎてキュンときました。
まつりちゃんは絶対に幸せになれると確信!
ラストの爽太の涙にぐっと来て、読み終えたあとはショコラティエのチョコが食べたくなりました。
全巻通して面白かったので、気になっていた方はぜひ無料で読んでみて下さいね♪