私たちはどうかしている12巻無料

私たちはどうかしている12巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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前回、七桜が光月庵の正統な後継者・樹の子だと知った大旦那は、除夜祭で2人に店を懸けて勝負させることに。
大旦那の心を震わすべく、七桜は柚子を丸ごと使った上生菓子、椿は父・樹に初めて教わったつばき餅で勝負に出るのですが、大旦那は勝敗の行方を女将に託します。

そして今回、女将が選んだのは!?

光月庵を継ぐのは一体どちらになるのでしょうか・・・?

ではネタバレです!

54話|朔

光月庵を継ぐ者として選ばれたのは、七桜でした。

女将は七桜の作った柚子の上生を椿のものだと見誤ったのです。

女将は納得がいかず椿のことを捲し立てます。

それを止めに入った大旦那は発作を起こして倒れてしまいました。

病院へと運ばれ、処置室に呼ばれたのは、大旦那の希望で椿一人でした。

「おまえの作ったつばき餅、魂をふるわされた。本当にうまかった・・・。」

それでも大旦那はあの菓子を選ぶわけにはいきませんでした。

なぜならその菓子は、大旦那のために、大旦那だけに向けられた菓子だったからです。

椿が子供の頃から「いつかおじいさまに食べて欲しい」と言う想いが強く込められていたのです。

大旦那は椿に今までのことを謝り、「これからは何にも縛られず自分の為に自分だけの菓子を作るんだ」とその言葉を最期に息を引き取ります。

光月庵では大旦那の葬式が行われます。

光月庵の跡取りでなくなった椿は、正式礼服ではなく略礼服で現れます。

そして焼香を終わらせた後、みんなの前で深々と頭を下げ光月庵から出ていき、最後に七桜に話かけます。

「18年前と逆になったな。あの時からずっとこうしたかったんだろ。やっと自分のものを取り戻せた。よかったな。」

椿は七桜に「光月庵を潰さないでくれ」と頼み姿を消します。

ずっと欲しかったものを手に入れることができた七桜。

この先、なにがあっても必ず守りぬくと心に誓うのでした。

55話|武六回

今日から光月庵の女主人となった七桜。

しかし光月庵のスタッフは誰も七桜を歓迎してくれませんでした。

七桜はよそ者というだけではなく、椿をここから追い出した人間。

思っていたよりずっと覚悟が必要だと実感させられます。

店が閉まった後、母の桜の羊羹を作るために厨房へと入る七桜。

作る為には赤い色粉を使わないといけないのですが、やはりまだ赤色を克服することが出来ません。

七桜が気分を悪くししゃがんでいると、後ろから女将が現れます。

「かわいそうな椿、行くところも無いのに追い出されてきっとボロボロになっているわ。」

女将の言葉に胸を痛める七桜ですが、きっと今頃呪いから解放され目の治療を受けていることを願い信じるのでした。

そんな中、長谷屋を正式に継ぐことになった長谷由香莉(栞の姉)が七桜に挨拶にやってきます。

華があり品もある彼女に、つい目を惹かれる七桜。

由香莉は七桜に「武六会」の招待状を渡します。

武六会とは数多ある名店の中でも選ばれた6店だけが名を連ねることができる加賀の伝統を守る象徴のような存在。

会に出ることができるのは正式に跡を継いだ者だけなので、椿も出席を許されたことはありません。

毎年、武六会の一員としてふさわしい店であるかどうか審査し合うのですが、少しでも劣るところがあればすぐに外されてしまいます。

ただ100年の歴史の中で外された店はなく、もし外されることがあればそれは店の終わりを意味していました。

つまり七桜のふるまい全部がイコール光月庵として見られるわけで、絶対に失敗は許されません。

七桜は指定された日時に長谷屋へと挨拶へ。

ふすまを開けた瞬間、七桜は場の異様な雰囲気に凍り付きます。

糸がピンと張ったような厳かで冷たくて、少しの歪みも隙も許さない、それでいて全てを見透かすような・・・。

体が竦んでいると、後ろから聞きなれた多喜川の声が。

名家である多喜川も武六会の一員だったのです。

緊張が解けた七桜は、ようやく挨拶をすることができるのですが、さっそく粗をつつかれてしまいます。

さらに”愛人の子供”だと偏見を持つ者も・・・。

多喜川の機転のおかげで七桜は助けられるのですが、今度は多喜川に矛先が向きます。

多喜川は笑ってスルーするのですが、七桜は納得できませんでした。

ピリピリした空気の中、芥田流家元の芥田茂が「例の儀式を済ませてから彼女の評価を決めても遅くはないでしょう」と話します。

その儀式は、2月末日にある奉納の儀に献上する菓子を作るというものでした。

光月庵の創業以来代々当主に受け継がれているという道具で作る菓子です。

しかしその大事な道具を女将がこっそり持ち出していて・・・。

56話|女主人・七桜

必ず納得のいくお菓子を作ると宣言する七桜。

長谷家を出ると多喜川が待っていてくれました。

波風立てないことがうまくやるコツだとニコニコしながら話す多喜川ですが、七桜は多喜川の事を悪く言われたことが納得できませんでした。

「あの人たちは多喜川さんの全部を知ってるわけじゃないのに、私は絶対に嫌です!」

しかし七桜だって多喜川の全てを知っている訳ではありません。

いつも傍にいて、結婚まで考えてくれている多喜川のことを、七桜はもっと知りたいと思うように。

「本当の多喜川さんを知りたいです」

そう話す七桜に多喜川は驚いた表情で持っていた傘を落としてしまいます。

その時、由香莉が「何か揉め事?」と話に入ってきました。

「薫さんのそんな怖い顔初めて見るもの。ねぇ七桜さん知ってる?薫さんてね・・・」

多喜川は血相を変え由香莉の話を遮ります。

多喜川と由香莉が前から知り合いである事、多喜川のまなざしが一瞬誰かに似ていたこと、を気に掛ける七桜ですが、今は武六会の御菓子を作り上げなくてはなりません。

七桜は光月庵に戻り道具の入っている引き出しを開けます。

しかしそこに道具はなく、代わりに虫の死骸が置かれていました。

七桜の嫌な予感は的中、光月庵から女将のものが全てなくなっていました。

慌てる七桜ですが、ただでさえ店主が変わり不安になっているスタッフにこんなこと言えるはずがありません。

七桜は他のスタッフに隠し1人で女将の行方を捜します。

しかし女将の行きそうなところなんて分からず・・・。

闇雲に走り回っているところを栞が助けてくれます。

七桜は栞に女将に道具を持ち逃げされたことを打ち明け、協力してもらう事になります。

七桜と栞はすっかり打ち解けるのですが、栞はあることがどうしてもひっかかっていました。

「七桜さんは・・・その、多喜川さんと付き合ってるんですか?」

姉の由香莉が10年くらい前多喜川と付き合っていたのを知っている栞は、七桜に忠告します。

「姉の由香莉には気を付けて下さい。」

その頃、椿は偶然にも夕子の働く食事処にいて・・・?

57話|レベレーション

多喜川と由香莉が付き合っていたと知る七桜。

とはいっても栞の話によると由香莉が一方的という感じですぐにダメになったそう。

しかし栞はその時の多喜川に良い印象がなく、七桜のことを心配していたのです。

話を聞いた七桜は、多喜川のことを信じて向き合いたいと強く思います。

偶然にも椿と再会した夕子は、椿にお酒を勧めるのですが椿は断ります。

椿は目の手術をしたばかりだったのです。

夕子は、正体がバレたから火事の中姿を消していたと思っている椿に、本当のことを打ち明けます。

「あの子は妊娠してたんだ。あんたの子供を。」

椿は断った酒を一杯飲みます。

「結局俺たちは偽りの夫婦以外なんでもなかったんですよ。あいつとは出会ってからずっと傷つけあってばかりだ。」

会えばまた必ず・・・。

その頃、七桜の元に女将の姿を見たという連絡が入ります。

急いで女将の泊まっていた旅館へと向かうのですが、女将はすでにチェックアウトしていていませんでした。

七桜と栞は周辺を捜し周り、近くの神社で道具を燃やそうとしている女将を発見します。

七桜が必死で火を消したおかげでなんとか道具は燃えずに守りきることが出来ました。

疲労で倒れそうになる七桜を支えてくれたのは椿でした。

一方、逃げる女将の前に現れる多喜川。

「ずっと夢だったんですよ、あなたのその姿を見ることが。」

なんと多喜川は、女将の不倫した相手の子供。

つまり多喜川と椿は異母兄弟だったのです!!!

13巻へ続く

感想

毎回毎回ドラマチックな展開に目が離せません!

今巻、念願かなって光月庵の当主となった七桜ですが、素直に喜べるものではありませんでした。

椿にしても七桜にしても光月庵にいるのは呪いでしかない。

一緒に光月庵をやっていくのがベストだと思うのですが、そう簡単なものではないんですよね・・・。

大旦那の死に際のセリフは泣けたなぁ(ノД`)・゜・。

ずっと多喜川さん何者かと思っていましたが、まさか椿と異母兄弟とは!

七桜のことは復讐の為にただ利用しただけなのかな(;_:)

早く七桜と椿を幸せにしてあげて欲しいです。

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