シジュウカラ3巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介します。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
前回、18歳年下の美少年・橘千秋の企みと過去、漫画家・ササキシノブへの想いを知った上で、忍は改めて自分の元でアシスタントを続けて欲しいと言いました。
忍は彼に母性とも罪悪感とも異なる感情を胸に秘めていて・・・?
7話|微熱中年
年下ものと、タイムスリップものを組み合わせた漫画を描くことにした忍。
千秋のことを思いながらネームを描き進めます。
編集者からもOKを貰った忍は、また千秋にアシスタントをお願いすることに。
忍の漫画を見た千秋は「もうスパイスの時みたいな漫画は描かないんですか?」と尋ねます。
不倫とか、年下とか、いかにもな漫画はササキシノブらしくないと思ったのです。
千秋は「これが先生が本当に描きたいものなんですか!?」と言いますが、忍は描く場所があることだけで嬉しいと思っていました。
「若い頃の理想と違っても全然惨めなんかじゃないんだよ。」
2人で作業をしていると夫がいつもより早めに帰宅してきました。
忍と千秋の楽しそうな様子を見た夫は、「おばさんと若い男がはしゃいでんのみっともないぞ」と皮肉を言います。
忍は鼻で笑い負けじと言い返します。
「あなただって結婚前は12歳年下の私と一緒にはしゃぐおじさんだったじゃない!」
忍と千秋の間には何もありませんでした。
彼の企みが失敗した今、これからはもう何も起こらないと忍は思っています。
作業が終わった後、2人は打ち上げでランチへ。
「ねぇ橘くん、もし私が橘くんのことを受け入れてたらどこまでするつもりだったの?」
冗談まじりで「最後まで」と言う千秋に、忍は思わずビールを吹き出し笑います。
そんな中、忍の描いた漫画が女性部門のデイリーランキング12位に入ります。
読み切りという話でしたが、連載化が決まり大喜びの忍。
スーパーの帰り、偶然会った千秋に報告をしていると、知らない女の子に殴りかかられます。
「あんた!おばさんのくせに恥ずかしいと思わないの!?」
千秋は忍の前に立ちはだかって「違うんだよ!この人は」と止めに入ります。
何の勘違いなのか忍には分かりませんが、彼女・星宙は千秋の幼なじみの女の子でした。
すごくお似合いな2人を見て胸の中がモヤっとする忍。
一生にもう一度だけでも橘君が心から面白いって言ってくれる漫画が描きたいな
忍は自分が望んでいいのはここまでだと、そっと胸の奥にしまうのでした。
8話|ずぶ濡れ
マリ先生に招待され画業40周年記念パーティーに参加する忍。
そこで忍は「スパイス」同期デビューの藤原ともり先生に声を掛けられます。
旦那に風俗通いをされていたともり先生は、自分も浮気し返して離婚したと笑いながら話してくれます。
全然売れていないので誰も自分のことを知らない中で、どう振る舞っていいのか分からず出版社のパーティーなどが苦手だった忍ですが、こんな風に話ができたのが楽しくて行ってよかったとルンルン気分で家へ帰ります。
刺激を受け漫画を描くことに対してのモチベーションが上がっていた夜、忍は旦那に体を求められます。
「疲れてる」と言っても忍の気持ちなどお構いなしにしてくる旦那。
どうして大した夫婦の会話もないのに、セックスだけはしたいと思えるのか、忍には理解できませんでした。
夫が必死になればなるほど体も頭もどんどん冷めていくのがわかります。
デビューした頃はマリ先生のように独身でバリバリ描いてる漫画家に憧れていました。
だけど全然思うようにはいかなくて。
私は結婚に逃げたんだろうか
翌日、忍は夫と2人きりになりたくなくて友達と約束があると嘘を言い1人でカラオケへ。
そこで忍は、カラオケ店で働くシングルマザーの同級生に再会します。
パートを掛け持ちしていると言う彼女を見て、忍は自分の立場に置き換えて考えます。
もし離婚して子供を引き取るとして、夫から養育費を貰えなければ子供の大学までの学費を1人で払えるのか?
漫画家なんて不安定な仕事、いつまで描かせて貰えるかもわからないのに。
頭の片隅で離婚を考えていた忍ですが、無理だという結論にいきつきます。
とはいってもやはり忍は夫のことが許せませんでした。
忍は仕事中つい千秋に「ほんの少しだけ手を握ってくれない?」とお願いします。
そうしたらもう少し頑張れる気がしたのです。
千秋はそんな忍の手をそっと握ります。
「泣いていいですよ。先生はきっと僕の母のように酔っ払って泣きわめくこともなく、ずっと我慢して家族の前で笑ってきたんでしょ。」
千秋の言葉に忍はボロボロと涙を流します。
その場面を夫に見られてしまい・・・。
9話|嘘吐き
離婚はしないと決めた忍は、夫に嘘をつきます。
「手を握り合ってる絵が上手く描けなくて・・・。」
泣いていた理由も千秋がうまくフォローしてくれました。
しかし2人の会話を聞いていた夫は疑惑の目を忍に向けます。
忍は「ヤキモチ?私と橘くんの間に何かあるかもって疑って監視しに来たの?」と言うのですが、夫はそれを認めず「あるわけないだろ、お前みたいなおばさんと」と言いまた忍の事をバカにしたように見下します。
忍は自分の気持ちには嘘をつきますが、泣いていた理由は本当のことを話します。
「洋平さん・・・私知ってたの。あなたが浮気してたこと。」
今までずっと誰にも言えず苦しくて苦しくて、ついに今日爆発したこと、千秋が泣いてた忍の手を握って慰めてくれたこと。
その話を聞いた夫は隠すどころか開き直っています。
今までに何度もくり返し夫を問い詰める場面を想像してきた忍ですが、まさか謝りもしないとは思いませんでした。
忍が夫を許せないのは、ヤキモチ?
もしも夫の裏切りがなければ付き合い始めのあの頃のままでいられたかもという期待?
いいえ、もしも夫が浮気をしていなくても、忍は遅かれ早かれこうなっていたような気がしていました。
忍が許せないのは、自分の仕事も自分のことも、これっぽっちも認めてくれないことなのです。
そしてもっと腹ただしいのは、夫がそんな人だということに今さら気づいてしまったということでした。
忍はこのまま家庭内別居状態を続けるのが、本当に子どものためなのか分からなくなってしまいます。
どっちにしろ自分に今できるのは面白い漫画を描くことだけ。
忍は真っ白い紙とペンを握ります。
一方、千秋は星宙に「一緒に暮らさない?」と言われます。
「あたしは千秋とうちの母親のこともう気にしてないよ。」
星宙はそう言いますが、千秋ははっきりと「無理」と断ります。
「じゃあ誰とならいいわけ?」と星宙は拗ねて走り去ってしまい・・・?
4巻へ続く
感想
安易な不倫漫画ではなく、主人公のリアルな心の揺らぎが描かれていて面白いです。
自分のことを一番認めて欲しいのはパートナーなのにこれは辛すぎる(ノД`)・゜・。
不倫しといて開き直る態度とかも、もう本当最低!
でも子供がいると簡単には離婚できないのが現実なのかな・・・。
星宙の意味深な発言、千秋のわけありな過去も気になりますね。
漫画を読みたいと思った方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてみて下さいね♪