神様はじめましたの最終25巻を読んだので、結末までのネタバレを書いていきます。
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144話から最終話|ネタバレ
-二月-
ある日の郵便で奈々生の短大、合格発表が届きます。
進学することが決まった彼女を友人たちも祝福してくれます。
進路も決まったことで、話は自然と2人の結婚式のことになり、さすがにそこまで考えていなかった奈々生。
巴衛は興味が無さそうな気がしますが、花嫁には憧れがあります。
そんな事を話した帰り道、迎えに来てくれていた巴衛と一緒に小太郎が現れます。
実は皇女(ひめみこ)と1カ月以上も連絡が取れていないらしく、何かあったのでは?と心配しているのです。
早速、皇女に会いに行く奈々生でしたが、彼女の部屋は厳重に警備されていて「誰ともお会いにならぬ!」と門前払いされてしまいます。
すると皇女の側近が声を掛けてきて、裏口から中に入れてくれます。
詳しく、事情を聴くと、彼女は小太郎の子供を妊娠していました。
沼の者たちは父親が人間だということを危惧していて、この騒ぎに発展してしまったようで、皇女も閉じ込められている状態なのです。
そんな状況でも、小太郎の子供を身ごもったという充実感から皇女はとても幸せそうな顔をしていました。
”私、神さまやっててよかった”改めてそう感じます。
皇女の無事が確認できたことで、一安心したのもつかの間、今度は2人の結婚式の話になります。
巴衛は「どうしてせねばならん?めんどくさい」と予想していた通りの反応です。
奈々生も絶対にやりたい!!と即答できるほど、結婚を自覚できておらず「別にしなくてもいいよ」と答えます。
それに猛反発する皇女。強引に奈々生を自分の衣装室へと連れて行き、自分の時の為にコツコツ集めていた式の衣装を次々と試着させられるのでした。
実は皇女は二人には妖(あやかし)と人間の婚姻の前例になって欲しいらしく、そうすることで今は禁じられている小太郎と自分も結べるという思いもありました。
様々な花嫁衣裳でキラキラとした奈々生を見ていると巴衛も式を上げても良いと思ってくれたようで、2人は神様としての最期の日にミカゲ社で式を挙げることを決めるのでした。
約束の日まであと僅か、奈々生はすぐさま自分が縁のある人達に招待状を送ります。
知らせを聞いたあみも一歩踏み出そうと、鞍馬に思いを告げることを決めます。
実は鞍馬は芸能活動を引退し、御山に帰ることが決まったところでした。
跡継ぎの育成の為、若い天狗たちの面倒を見なければならないのです。
その事をあみに話しておきたかったらしく、呼び出された先で聞かされます。
「帰れるか分からない。何年かかるのかも。」
それだけ言うと窓から飛び出した不利をして姿を隠します。
聞こえるとも分からない空に向かってあみは自分の気持ちを吐き出します。
「私待つから!鞍馬くんが帰ってくるの待つから!!」
しかしあみとの未来にまだ心を決めきれない鞍馬が返事をすることはありませんでした。
大急ぎで進めた準備も何とか間に合い、いよいよ結婚式の当日。
丁度、今日が学校の卒業式でもあります。鞍馬と会う最期のチャンスにあみは大勢の女子に紛れて突撃します。
すると鞍馬もあみのことに気がついたようで、あの時の答えを言ってくれました。
「待っててくれとは言えない。けど一つだけ、約束する。君がたくさん恋をして、それでもダメで最後まで独りだったとしても。その時は俺がさらいに行く」
その日一番の笑顔で「ハイ!!」と返事をするあみはとっても幸せそうでした。
そうこうしてると、奈々生と巴衛を迎えに瑞木がやってきます。
敷かれていた道はやけに入り組んでいたのですが、参進の儀と呼ばれるものだそうで、道すがら、色々な人から祝福を受けます。
皇女と小太郎も式に参列しており、久しぶりに顔を合わせることが出来ました。
あっという間に時間は過ぎ、人間に戻るときが来た二人
それから数年、奈々生は無事に短大を卒業し、夢だった保育士の道に進みます。
毎年、園児たちが卒園する時には涙を流して感動しますが、それも今日が最後です。
お腹には、巴衛の子を身ごもっていて彼女は母親となるのです。
時を同じくして、エリート社員として町の工務店を大企業にまで発展させてた巴衛も会社を辞めます。
「さぁ、帰ろう」
人間になる時に決めた夢、一回りも二回りも大人になって、足元固めて・・・
そして、ミカゲ社に帰ってくるっていう夢・・・
2人によく似た幼子を抱えて、瑞木やミカゲが待つ社へと帰るのでした。