理想のオトコ7巻無料

理想のオトコ7巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています♪

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ミツヤスからの突然のプロポーズに驚くと同時に、彼の全てを受け入れられるはずの燈子の頭によぎったのは、離婚したばかりの親友・茉莉沙でした。
思い悩む燈子にミツヤスは・・・?

幸せになるために彼女たちの向き合った「理想」とは・・・。

最終巻は、本編の他に番外編も収録されています!

最終話|ネタバレ

来て早々開口一番のプロポーズ。

心の準備もムードも何もなく、あまりにもミツヤス先生らしくて燈子は笑ってしまいます。

嬉しいはずなのに、その瞬間頭に浮かんだのは親友・茉莉沙の顔でした。

燈子は涙が止まりません。

少し落ち着いてミツヤスは燈子の話を聞きます。

先生のプロポーズは嬉しいのに、離婚したばかりの茉莉沙のことを考えると、ここで自分が喜んでいいのか分からなくなったのでした。

頭の整理がうまくできない自分のことを燈子は「未熟」だと言いますが、ミツヤスはそうは思いませんでした。

相手のことを考えるからこそ迷ったり、悩んだりするわけで、それは燈子が優しいからだと。

言い方を変えれば優柔不断になりますが、ミツヤスはそれが嫌ではありません。

燈子にガミガミ言われるのも、連絡がマメじゃないのも、料理が得意じゃないのも、2人でいる時の沈黙も、全然嫌じゃないのです。

「こんな風に思うの変かも知れないけど、好きって思う以上に嫌じゃないって思える事が多い方が俺はいいなって思ったんだよね。」

こんなことを考えたのも、好きな人を取られたくないって思ったのもミツヤスにとっては初めてでした。

だからタイミングも考えず焦ってプロポーズをしてしまったのだとミツヤスは話します。

燈子はミツヤスの気持ちがすごく嬉しくてぎゅっと抱きしめます。

ミツヤスに「自分の事のせいで決断できなかったり喜べない方が辛く感じる気がする」と言われ、燈子は納得し茉莉沙には結婚のことを報告することに。

頭の整理ができた燈子は、ミツヤスにもう一度プロポーズをお願いします。

2回目のプロポーズは1回目の言葉とは違っていましたが、もちろん燈子はOK。

子供の頃に夢見ていたプロポーズとは全然違いましたが、ミツヤス先生だから燈子も全然嫌じゃないのです。

結婚式当日。

高野は茉莉沙を気遣うのですが、茉莉沙は周りが思っているほど辛くはありませんでした。

親友の結婚報告は素直に嬉しいし、離婚は幸せになる為に別れたからです。

4人は2人の結婚生活が3年以上もつかどうか賭けるのですが、茉莉沙だけは2人は絶対にうまくいくと言いきります。

なぜなら理想抜きにして燈子が幸せになると決めた相手だから。

「あの二人は大丈夫。トーコは幸せになるの。私がそう思うんだから間違いない。」

結婚式中、茉莉沙は高野に「彼氏とか欲しくなりました?」と口説かれます。

しかし茉莉沙の返事は「いいえ」。

残念がる高野に「でもこの後ひとりで呑むにはちょっとイヤだな・・・とは思ったけど。」と茉莉沙は言います。

茉莉沙と高野に進展はあるのでしょうか・・・?

式が終わり、燈子はミツヤス先生の家で新婚生活を始めました。

とはいえ、最賀も今まで通り先生のアシスタント兼お世話係で家族3人のような生活。

もっぱら食事は最賀に甘えっぱなしです。

燈子も子供が出来るまでは仕事を続けるつもりです。

誰しも「幸せ」とは理想通りとは限りません。

思い描いた理想や他人が思う理想とはかけ離れていても、自分で選んだ相手と共に歩んでいければそれこそが幸せなのです。

その相手こそが理想のオトコ。

番外編|圭吾編

志摩圭吾、初めて結婚まで意識した女友達(燈子)にフラれ未だ傷心中。

長く在籍していた少年誌編集部からこの度少女誌に異動となり、最初に担当を任されたのが「沖田綾真」。

今時珍しい男性少女漫画家です。

少年誌にも女性作家は多く、女性作家の扱いに苦手意識はありませんが、やはり同性の方が気持ち的に楽なのはありました。

綾真は色白で肌も綺麗で、線も細くまつ毛も長い。

顔は長い前髪で隠れていますが、顔もアイドルでもいけそうな程のイケかわ。

沖田は初対面では完全な口下手タイプで、圭吾はできるだけ話し易い空気を作るように努めていました。

その甲斐もあり、最近では悪態も吐けるほどに。

ある日、圭吾は沖田と飲みに行った先で完全に気が緩み泥酔してしまいます。

酔っ払った圭吾は、沖田の前髪をかき上げ「誰よりも美人さんに見えるよ~前髪切ればいいのに」と。

その日はそのまま寝てしまい大失態。

翌日、菓子折りを持って沖田に謝罪しに行くと「高級旅館の取材に行きたいので手配していただけますか?」と言われ、謝罪の意味も込めて2人は後日高級旅館へ宿泊することに。

しかし部屋は一部屋の同室。

またまた沖田の機嫌を損ねてしまいます。

こんなに作家を怒らせたのは初めてで圭吾は落ち込みます。

そんな中、沖田が女湯から出てくるところを目撃した圭吾。

てっきり沖田は男だと思っていた圭吾ですが、実は女だったのです。

謝る圭吾の前で沖田は涙を流します。

男のように振る舞っていた沖田ですが、好きな人に本当に女だと気づいてもらえないことが悲しかったのです。

圭吾は沖田の隣に座り肩を寄せます。

「俺さ、男の子好きになっちゃったかもってちょっと焦ったわ。」

沖田に惹かれていることは自分でも薄々気づいていた圭吾。

しかし男であることも、作家である事も自分にとってはNGだったので気持ちに気づかないふりをしていたのです。

だけどもう火がついてしまったものは止められません。

圭吾は沖田にキスをしそのまま・・・。

可愛いと感じていた圭吾のある種の直感は間違っていませんでした。

彼女の前髪に隠れたその素顔は、圭吾にとっては誰より美人だったのです。

番外編|最賀編

もうすぐミツヤス先生と燈子の子供が生まれます。

最賀はこのままここに居続けていいのか思い悩んでいました。

絵が得意だったので漫画家を目指しました。

勉強の為にミツヤス先生のアシスタントにもなりました。

だけど絵が上手いだけでは漫画家にはなれず、何度も投稿してイイ線までいってもデビューには至らず。

ミツヤス先生の専属は他よりも給料が良くて「安定」という毒に侵されているような気がしていました。

ある日、最賀は偶然スーパーで買い物中の高野に会います。

茉莉沙が転んで足の靭帯と左手を捻挫してしまい、松葉杖生活をしている為、高野が代わりに家事を手伝っているそう。

事情を聴いた最賀は茉莉沙の家に料理のお手伝いに行きます。

最賀の料理の腕前に驚きの二人。

作って帰るつもりが3人で一緒に食べる事となるのですが、茉莉沙と高野の仲を見る限り2人は付き合っている様子。

しかも燈子が好きだったということが高野にバレていたことにもびっくりの最賀。

そんな中、最賀は沖田の臨時アシを頼まれます。

家に行くと沖田の妹・まほろも簡単な作業を手伝っていました。

まほろは忙しくても全然イラつくような態度を取らず、むしろずっとニコニコしています。

そんなまほろを最賀は凄いと話すのですが、まほろは最賀の技術の方が凄いと言います。

自分で考えたイメージを描くより、他人の頭の中のイメージを汲み取って満足するくらいのクオリティで仕上げるなんて、漫画家より凄いとまほろは思ったのです。

心のどこかで「漫画家になれない負け組」と自分自身にレッテルを貼っていた最賀。

自分に向いてる道はそっちじゃないということも本当は気づいていました。

だからまほろに褒められた時、吹っ切れたのです。

大好きな人たちが必要としてくれている。

家事だろうが、漫画の作業だろうが、喜んでくれるならそれがいいと思った最賀なのでした。

感想

燈子と茉莉沙の女の友情にうるっときました。

お互いの幸せを本心から願える親友最高ですね!

番外編では、叶わぬ恋をしていた圭吾も、離婚した燈子も、最賀くんもみんなそれぞれ幸せそうで良かった。

大満足の最終巻でした。

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