ミステリと言う勿れ3巻ネタバレ

ミステリと言う勿れ3巻のネタバレ紹介です。

今回は狩集家の相続の謎に迫るお話です。

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4-2から4-5|ネタバレ

「相続人の皆さんでお茶でも飲んで、話合いしませんか?」

そんな整の提案が受け入れられる筈も無く、そそくさと屋敷に入っていく面々。

赤峰ゆらは仕事が出来るキャリアウーマン、と言った感じで娘の幸も一緒に連れてきています。

もう一人はメガネをかけたいかにもIT社長という感じの狩集 理記之助。

次に、ガテン系で体格が良い波々壁 新音と最期は狩集 汐路。

この4人が今回、遺産相続を争うこととなります。

暫くは当主の本宅へと泊まるつもりのようで、整も強制的に連れて行かれます。

屋敷は古く歴史がありからか、妙に不気味な雰囲気があります。

所々に魔よけの水晶やお札、盛り塩なんかもしてあり、それがより一層不気味さを引き立たせていました。

翌朝、目が覚めたので、庭を散歩しようと整が外に出ると、丁度、汐路が庭にある祠にお礼参りをしていました。

ですがその時、突然、誰かから植木鉢を投げつけられます。

間一髪で当たることは無かったものの、当たれば大怪我ではすみません。

結局、犯人は分からず、せっかくなので汐路が案内してくれることになります。

個人の土地とは思えない程、広大な土地が広がっており、中には4つの蔵が建てられていました。

それぞれに名前が付いていて、相続人である4人にひとつずつ割り当てられています。

誰も中に入ったことが無いらしく、今回が初めてということで、皆朝ごはんも食べずに蔵に出向く人もいるようです。

その点、整は全てキレイに食べたので、汐路からすると合格点だったようで、彼女が知ってる秘密を教えてもらいます。

彼女の推理は、父が死んだ交通事故の時も今と同じように、相続争いの最中だったのではという事でした。

父は4人兄弟で事件前はよく兄弟で言い争いをしていたのだと言います、そしてよく実家である本宅にも帰っていて、蔵に入る姿も見たのだとか。

そして、晴れた雪の朝、兄弟4人が乗った車がどこかへ出かける途中、崖の下にダイブして全員即死したのです。

「あの時、すでに遺産相続の争いが始まってたんだ」

事故は父の居眠り運転と言うことで、片づけられたのですが、汐路は祖父が相続したときも2人の死人が出たと聞かされていました。

汐路は整にこの相続争いに終止符を打つ、手助けを求めます。

嘘をついたり騙したりしないことを条件にそれを承諾し、2人はさっそく蔵へ向かいます。

中にあったのは古い日本人形で、それぞれ、季節の植物をモチーフに作られていることから、12カ月を現していると思われます。

しかし、蔵には9体しかなく、三つ足りません。

すると、汐路は父が同じような人形を持っていたことを思い出しました。

「これは古いもので、持ち主に返さないとね・・・」そんなことを言っていたのを覚えています。

そうこうしていると、新音が勝手に蔵の中へと入ってきました。

「ここのは人形なんか?わしんとこは茶碗や皿じゃあばっかし」

見に行ってみると、ニセモノと本物の同じものが有ったり、本物だけのものが有ったりします。

”過不足なくしろ”というお題の意味に繋がりそうですが、まだよくは分かりません。

他の所は更に特殊で、理紀のところは、甲冑や逆さに飾られた屏風、血のようなものでサビた刀やカマなんかが大量にありました。

そんな頃、ゆらは誰かの手によって蔵に閉じ込められていました。

幸い、他の人が気が付いたので、大事には至りませんでしたが、密かに殺し合いが始まろとしています。

ですが、整はこの一連の事件の中で、汐路に不自然な行動が多いことに気が付き、夜中に抜けだした彼女をこっそりと付けます。

すると案の徐、次の殺し合いに見せかける仕掛けを作っている最中で、言い逃れ出来なくなった彼女は理由を話します。

父が事故を起こしたとされた当時、周りから責められる汐路はどうしても父がそんなことをする筈が無いと思い込みたくて、殺し合いの末に事故を起こしたのだと皆に思わせったかったのです。

そんな話をしていると、相続人の面々も集まってきて、各々、当時、汐路を責めたことは悪かったと謝ってくれました。

そして今後は、協力して蔵の謎を解くことに専念しようと言うことになります。

そこからは、とんとん拍子で謎が解決してきます。

切っ掛けとなったのは、汐路の父が死ぬ前によく見ていた古いアルバムでした。

翌日、相続人たちに朝晴を加えたメンバーを集め、推理を話します。

死んだ人たちには共通点があり、汐路の父も殺された可能性が高いと話します。

共通点とは皆が天パで明るい色、肌も白くて外国人ぽいことでした。

何故、その人たちが殺されたのか、それにはある舞台に謎が隠されていました。

整がたまたま蔵で見つけた”鬼の集”という芝居の半券から当時上映した劇場で色々と事情を聞くと更にきな臭さが増します。

脚本家だったのは当時、若手の役者で、その作品を最後に自殺しており、その時に映像などは全て弁護士がやってきて引き取っていったのだとか。

しかし、広告用のダイジェスト版が残っていて、それで中身を知ることが出来ました。

3匹の鬼が狩田という屋敷を乗っ取り、成り代わりによって大成するという話で、まさに狩集家の事を言ってるような内容でした。

鬼たちの唯一の懸念が、当主の娘を取り逃がしてしまったことで、その少女が何時か復讐に来るかもしれないと恐れ、過度の厄除けを行ったり。

自分たちの血が色濃く出てしまった、日本離れした容姿の者を殺してきたという内容でした。

鬼たちは蔵の下に、殺した人たちを埋めたとあったので、その確証を得るためにもさっそく掘り起こしてみます。

すると、本当に人骨が出てきました。汐路の父らもこのことには気づいていたに違い無く、このままでは自分たちの身にも危険が及ぶと考え、更に協力体制を強めます。

残る謎は一人逃げた本家の少女の血筋の人がどこにいるのか?

汐路の父らはその事実にたどり着いていたらしく、あの事故の日も新たな人形を届けに行こうとしていたのでは?と推測できます。

当時の事を担当刑事に聞き込みしてみると、車の焼け跡から、USBメモリの蓋の様なモノが見つかったことが分かりました。

しかし、本体はどこを探しても見つからなかったようで、その中に全ての答えが入ってると推測できます。

そして、これまでの事柄から、整はすぐにそのUSBメモリの隠し場所が分かりました。

中身を確認し、関係者全員に報告すると、すぐさまとある人物が動き出します。

松井と名を変え、今なお暮らす血筋の者の家に火をつけようとした輩が居たのです。

「おい!お前!何してる!」

間一髪で警察が止めに入り、火事になることはありませんでした。

「朝ちゃん・・・」

捕まったのは、朝晴でした。実は汐路の父に睡眠薬を飲ませたのも彼で、暗殺部隊の一躍を担っていたのです。

「3匹の鬼は狩集家、車坂家、真壁家だったんですね」

いよいよ、朝晴から全ての真実が語られる!?

4巻に続く

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