リカラフルの最終巻が発売されたので、さっそく最終話までのネタバレあらすじを紹介します。
遂に、三ノ塚の抱える謎が明らかになります！
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17話から最終話
毒物テロ事件の被害者で、久しぶりの死者が出たことで事態は急変します。
これまで、ずっと治療にあたっていた三ノ塚先生が突如、休職され、行方をくらませたのです。
研究室のあった大学でも、突然蒸発したと噂になっており、誰も居場所を知らないようです。
これまで頑張り続けていた、馬込の気力も糸が切れたように無くなり、最近では和田に会いに行くこともしなくなりました。
元々、毎日通うのが大変になっていたというのもありますが、いつ死ぬかも分からない和田に合うのが怖くなったのです。
家族には事件の事は全て忘れるように言われますが、忘れたくても忘れられないジレンマ。
その日は久しぶりに彼の顔を見に行ったのですが、突然、和田が目を覚まします。
「辛くて怖くて、それでも戻ってきちゃいました。」
「僕も戻ってきました」
意識が無い間、和田は何度も同じ夢を見ていました。
あの日のあの場所で、陣馬が三ノ塚先生を追いかけて行ったこと、それを止められなかったこと。
陣馬が事件に関わるきっかけになったのは確かで、すぐさま会いに行こうとしますが、今は居場所も分かりません。
途方に暮れる二人に、三ノ塚から電話があります。
「全てお話します」
三ノ塚から告げられた事実は何とも儚くて、悔しくて、陣馬らしいものでした。
三ノ塚は子供の頃、母親からの愛情を貰わずに育った歪な過去がありました。
そんな母は、最愛の人と無理心中をし、一人ぼっちになった三ノ塚の心の傷を埋めたのが、遊長ケイコでした。
彼女の無邪気な笑顔につられ、笑うことも増えます。
母との過去を忘れる為、学生時代に山で見つけた幻覚作用のあるカラフルな花から作った薬を使ったりもしました。
彼女を愛し、また彼女も三ノ塚を愛していました。
しかしある日、彼女に子供が居ることを知ってしまいます。
まるで、いないモノのように扱うケイコの態度に、同じく母に愛されなかった過去を持つ三ノ塚は激怒します。
子供の名前すら忘れたという彼女に愛想を尽かし、医者として復帰し無心で働き始めます。
それからしばらくして、彼女の娘が戻ってきてほしいといいに来ましたが、なかなか決心がつかず、戻ってみた時にはすでに彼女は焼身自殺してしまった後でした。
「もう、いいか・・・」
いつか、利用するときが来るかもしれないと、作っていた毒物を手に、誰も居ないあのビルの屋上へと向かいます。
”これを飲んで全て終わらせよう”
そう思ったときに、陣馬に呼び止められたのでした。
それでも歩みを止めず、毒に混ぜた花の幻覚作用で、カラフルな景色に見とれるように、床の外へと引っ張られます。
陣馬は落ちそうになる、三ノ塚を咄嗟に突き飛ばすのですが、誤って自分が毒物と一緒に落ちてしまいます。
三ノ塚が正気に戻った時には、辺りはすでに惨状と化しており、怖くなった彼は逃げ出したのでした。
後遺症がのこるかもしれないたった40人の為に、毒物の研究をする人が居ないことは明確でした。
それならば、全てが明るみになるその時まで、自分が全力で救いだそう。そう決心したのです。
それでも、救えずに死者を増やしてしまい、今度は和田も急変するかもしれないと思うと、怖くなり逃げ出してしまったのです。
そして、彼はもうこれ以上、自分に出来ることは無いと考え、自首を決意します。
せめて、和田たちには真実を伝えようと思い、この日に至ったのでした。
話を聞いた、馬込は陣馬の家族にもその話をするべきだと、彼の姉とコンタクトを取ります。
話を聞いたうえで、陣馬の姉は、事故であれ不本意であれ、テロ事件の犯人は弟だといいます。
真実を明らかにしたところで、世間は陣馬を責めるだけ、そうなれば次は自分も耐えれそうにない。
陣馬の姉の思いを受け、和田は三ノ塚に「自首をしないでください」と頭を下げるのでした。
こうして真実は一部の人だけが知ることとなり、三ノ塚は再び、被害者たちと向き合う生活を送るようになります。
全ての謎が解けて、一人では納得できなかった、和田ですが、そばで寄り添う馬込の存在が大きく、2人はあの時より、カラフルな世界を謳歌するのでした。
感想
最終巻まで読んで、何だかリアルに人間味のある作品だと感じました。
それぞれのキャラクターの心情や、残された遺族の気持ちなんかも上手く書かれていて、変に作り過ぎてないのが良かったです。
最後は足早に茶々っとまとめてしまったのですが、マンガ版では最後の瞬間までのキャラクターそれぞれの心情や場面が、詳しく書かれているので、是非、読んでみて下さい。
誰でも無料で読めるマンガなので、この方法を使って下さいね。
