『透明なゆりかご』2巻8話〜産科危機〜のネタバレです。
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透明なゆりかご 2巻8話 ネタバレ

浜田陽子さん(23歳)は双子の初産で通院中。
2歳年下の旦那さんの孝雄さんがよく付き添っていた。

陽子さんは沖縄出身で里帰り出産をしろと両親に言われていたそうだが、遠くて×華が働く病院に来ていた。

母子共に健康。
×華たちはいつものように出産の準備をしていました。

しかし浜田夫妻が一緒にいるのを見たのはその時が最後でした・・・。

今日は浜田さんの出産日。

「おはよー」と野村さん。

「あ、今日実習なんだ」

野村さんは准看護専門学校の実習生でこの時×華とペアで作業をしていた。

そんな時「浜田さん!!」と連呼をする声が。

院内はバタバタしており、緊急搬送の電話もかけていた。
分娩中の浜田さんの出血が止まらないので大きな病院に搬送することに。

赤ちゃんはまだ一人生まれていない状態。

孝雄さんは説明を聞き真っ青になった。
「とにかく母体の安全を優先してくださいっ」

妊婦の容態が急変しこの病院の設備で対応ができないほど重篤の場合は、直ちに提携病院に搬送する手筈になっていた。

第2子が誕生。

だけど救急車が渋滞で遅れており・・・・。
浜田陽子さんは亡くなってしまった。

血まみれの分娩室。

これは××クリニックで起こった初めての死亡事故だった。

5日後
「なんで陽子が死ななきゃいけないんだ!!ふざけんな!!」
孝雄さんが病院に来て暴れていた。

「この人殺し!!こんな病院裁判でぶっ潰してやる・・・」

病理解剖の結果、陽子さんの死因は癒着胎盤による出血性ショックだった。
非常に稀な症状で大きな病院でも発見が難しいとされていた。

あってはならないことが起こったのだから、×華たちは怒りと悲しみの全てを受け止める。

今回のことは全員がショックを受けていた。

『もっと早く自分が異常に気付いたらー』

『直ぐに救急車が来てくれてたら』

最初から総合病院で出産していたら助かっていたのかもしれない。
後悔と動揺が病院内を覆っていた・・・。

野村さんは現場を見てずっと吐いており、”続ける自信がない”と自主退学をしていった。

事故の問題点や改善すべきところを看護師同士で話し合い共有をする。
それで×華たちは心の整理をする。

看護師は下を向けない。
守るべき命がたくさんあるのだから・・・。

浜田さんの赤ちゃんは二人とも元気だった。

2ヶ月後
孝雄さんが病院に来ており、ついに裁判が始まるのかと思っていた。

しかし孝雄さんは自分が病院で暴れた記憶もないらしく謝りに来ていた。
裁判もなくなり示談となった。

こんなあっけなく終わるなんて・・・・

そんな時ドラッグストアで孝雄さんを見かけます。
ベビー用品のコーナーで悩んでいたので声をかけるとオムツかぶれの薬を探していた。

×華は薬を探し孝雄さんに渡した。

「あれ?どこかで会ったことある・・・・?」

×華は軽く自己紹介をし、孝雄さんの気持ちを考えすぐに外に出た。
帰ろうと傘をさすと風で壊れてしまい、それを見た孝雄さんが車で家まで送ってくれることに。

孝雄さんは車の中で陽子さんが死んでからのことを話してくれた。

「陽子がなくなった時・・・色々と記憶が飛んでいてね・・・」

子供がどうなったかなんて考える余裕もなく、気づいた時は陽子の遺骨を持っていた。
まだ21歳で子供二人を男一人で育てるなんて考えられなかった。

親戚が子供をどうするか話し合っていたが、子供を積極的に引き取る家はなかった。

「面倒見ます。迷惑かけません。」と啖呵を切り、引き取りはしたけど希望は何もなかった。

陽子のところに行きたい・・・と何度か首を吊ろうとした。
その度子供が泣き、『この子たちが寝たら死のう』と毎日思っていたそう。

「この子の親はオレしかいない」
今も死のうと思う時はあるが、このことを思い出し何とかやっていると話す。

最後に改めて迷惑をかけたことを謝り「仕事頑張ってね」と言い去っていった。

何も喋れないのに、こんなに小さいのに・・・。
その存在だけで人の命を救うなんて。

赤ちゃんは”生きる塊”
命そのものだんだと感じたのでした。

透明なゆりかご 8話 感想

第8話では妊婦の死亡事故についてのエピソードでした。
孝雄さんの気持ちを考えると辛くなりますね。
きっと自分が孝雄さんの立場でも誰かのせいにしたくなると思います。
赤ちゃんも大事ですがやっぱり自分のパートナーが亡くなることが一番辛いんじゃないかと思いました。

透明なゆりかごは無料で読むことのできる漫画です。
気になった人は是非読んでみてくださいね♪

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