透明なゆりかご2巻10話〜ドゥーラさん〜のあらすじネタバレです。
今回は海外ではメジャーな出産前後の付き添い人”ドゥーラ”のエピソードです。
そして”流産”の別の意味とは・・・・?

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透明なゆりかご 2巻10話 ネタバレ

流産の症状による分類には大まかに分けて2つある。

子宮口が開いて流産が始まっている”進行流産”
もう一つは自覚症状がなく胎児がお腹の中で死亡している”稽留流産”

処置は中絶と同じ流れになる。

×華の母方の従兄弟であるハルちゃんが11週で稽留流産になって入院していた。

「4人目はキツいからこれでよかったのかも」と話すハルちゃん。

ハルちゃんは高校を出てすぐに結婚して妊娠した。
今は7歳と6歳の男の子と5歳の女の子がいるママ。

おとなしい性格で口数もあまり多くない。
何故か×華のことを可愛がってくれて子供の頃よく遊んでくれていた。

もしかしたら小学生になって1人でいることが多かった×華に自分と近いものを感じていたのかもしれない。

『気落ちしてなくて良かった・・・』と思いながら歩いていると、カナダ人に声をかけられます。

今日出産した青木さんの友人で「ドゥーラ」なのだそう。
出産前後の付き添い人のことをドゥーラといい、海外ではよくいるらしい。

ケリーは趣味友で、青木さんの旦那が海外出張中で一人でお産すると言ったらわざわざ来てくれていた。

カナダでは依頼が来たら産後の赤ちゃんの面倒も見るのでいくらかはお金を貰うこともあるようだが、ケリーはほぼボランティアでやっていた。

次の日ハルちゃんの流産の手術が行われた。
無事終わり一人で寂しそうに帰っていく。

たまたま居合わせたケリーさん。
「・・・家族も来なかったのですか・・・出産は孤独な体験です」

×華はケリーさんに質問をします。
「なんでドゥーラをやろうと思ったのですか?」

「命を生み出す場に居合わせられることは素晴らしいことだと思ったから」と答えるケリーさん。

1ヶ月後
×華は母からハルちゃんが自宅で引きこもっていると聞き、話を聞きに行きます。

ハルちゃんは子供を失った悲しみを誰とも分かち合えず辛そうだった。

『4人目はキツいから〜』と言っていたのもみんなに気を遣っていたのだと×華は気づく。

帰り道でたまたまケリーさんに声をかけられる。
ケリーさんは今日帰国するらしく×華に色々と話をしてくれた。

ドゥーラさんは赤ちゃんが亡くなった時も付きそうことがあるそう。
産めなかった人はとても辛い状態にいるけど側にいるだけで落ち着くこともある。
励ます言葉が重要ではなく、ただ悲しみを分かちあえばいい。

ケリーさんも早期流産の経験者だった。
落ち込んでいた時に『流産』という漢字を知ります。

現代では『流産』は良くない意味として嫌われているが、本来流産という漢字にはベビーがお腹の中で死んだら一緒にママの悪いことも全て抱えて流してくれる。
そんな意味もあったのです。

ケリーさんは流産の意味を知り救われた。
その命にはその命の使命があったと思えたから。

×華はケリーさんに聞いた話をハルちゃんに話しました。

その後ハルちゃんの状況は思いがけず好転し、不思議なことにハルちゃんが流産したことを知って他のママ達も告白するようになった。
新しいママ友グループもでき、前よりも良い関係になっていた。

あの内気だったハルちゃんが変わった。
『ケリーさんの言った通り悪いものをみんな赤ちゃんが持って行ってくれたのかな・・・?』

命にはひとつひとつ違う重さがある。
それに向き合う感情も流産で感じる悲しみだってそれぞれ違う。

もっと命の輝きに胸打たれたい。
いつかケリーさんのようになれたら・・・と思う×華なのでした。

透明なゆりかご 『ドゥーラ』・感想

ドゥーラさん良い職業?ですね。
この漫画を読み始めて知りました。
そして流産の悲しみは計り知れません。
ですが、言葉の意味を知り少しでも多くの母親たちが救われたらいいなと心から思います。

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