透明なゆりかご2巻13話〜子供嫌いの看護師〜のネタバレ感想と1巻〜4巻(最新刊)までをどれでも無料で読む方法を紹介しています。

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今回は子供嫌いの准看護実習生のエピソードです。

子供が嫌いなのには訳があり、その理由はとても恐ろしいものでした・・・。

透明なゆりかご 13話 ネタバレ

透明なゆりかご

病院で赤ちゃんの沐浴を担当する時、×華にはパートナーがいた。

可愛いのに毒舌で要領悪いのにサボってばかり。

おまけに子ども嫌い。

×華のひとつ年上の栗山果月ちゃんはそんな准看護実習生だった。

果月ちゃんは1ヶ月前から××クリニックに実習に来ていた。

「あの子なんであんなに仕事が雑なのかしら」

看護師さんからは注意を受けることも多かった。

雑というより全くヤル気がない風に感じた。

×華が小学3年生の頃、果月ちゃんの家に一度だけ遊びに行ったことがある。

当時の果月ちゃんは大人しい女の子で、家族は母と兄が2人いて父親はいなかった。

家は本当に狭くて汚かった。

布団の中からのそっと顔を出す母

「はーい・・・ごゆっくり」

お母さんの声を聞いたのはその一回だけ。

後は果月ちゃんが学校であったことを話しても全く返事がなかった。

父は果月ちゃんが幼い頃に亡くなったと聞いていた。

お金は知らないおじさんが持ってきてくれるらしい・・・。

×華はあの家が”お母さんの巣”のようで他人が入ってはいけないような気がして・・・。

その後果月ちゃんの家に行くことも遊ぶこともなかった。

果月ちゃんと一緒に帰る×華。

「主任怒ってたよ。気をつけたほうがいいって」

心配する×華ですが、果月は気にしていません。

どうせ実習が終われば行かない。

ラクそうな眼科か皮膚科に行きたいと。

×華は分娩室で『ハッピーバースデー』の音楽を初めて聞いた時感動したことを話しました。

すると果月ちゃんからは意外な答えが・・・。

「私は最初聞いた時”かわいそー”って思った」

これから良いことより圧倒的にイヤな思いをして生きていかなければならない。

×華は思っても見ない答えに言葉を失った。

『果月ちゃんにとって人生ってそんなものなの・・・?』

ある日×華が処置室でいつものように取り出された胎児に歌を歌ってあげていると、果月ちゃんが入ってきました。

「へーこれが胎児?初めて見たわー」

ぐいぐい踏み入ってくる果月ちゃん。

「私の時もこんな風に取り出されたのかな?」

デキやすいからよくお世話になっていると話す果月

それってそんな簡単に言うこと?

×華は心配して「そんな何回も堕させる彼氏なんて別れなよ」と忠告します。

しかし果月は衝撃的な告白をさらっとします。

「彼氏じゃないもん。”おじさん”だから」

果月はお母さんの彼氏に中学の頃からずっとヤられているようで、お母さんに”我慢しろ”と言われていると話します。

子供を作るのは自分たちの為。
子供に自由はない。

悲しい出来事を当たり前のように話す果月に×華は何も言えなくなってしまった。

たとえ常識的なことを話したとしても、果月ちゃんには伝わらないだろう・・・。

あの化け物のように大きいお母さんは果月ちゃんをどんな風にしようと思い育てたのだろう・・・。

それ以来果月ちゃんとは話さなくなった。

藤田さんの逆子の分娩の日。

逆子の分娩は万全を期して先生とベテラン師長がペアで行っていた。

ところが・・・

赤ちゃんの回旋が途中で止まり呼吸が止まってしまう。

急いで取り出すことができたが赤ちゃんが泣き声をあげない。

全身真っ白で仮死状態。

気道を確保するため逆さにして腎部を叩く。

すると赤ちゃんが泣きだしみんなホッとした。

「ごめんねごめんね・・・苦しい思いをさせちゃって・・・」と赤ちゃんを抱き泣く藤田さん。

いつもなら鼻で笑って出て行く果月ちゃんが泣いていた。

「お母さんが子供に謝るなんてそんなことあるの?」

果月が泣いたのは感動したからではなく、その気持ちが分からなくて泣いてしまった。

「私もお母さんみたいになっちゃう・・・なりたくない!!!」

果月の実習は終わり残り3日は真面目に働いていた。

果月は”自分が生まれた理由”や”愛情の在り処”を探していたんだと×華は思う。

母子のコミュニケーションを見て果月ちゃんは
子供の存在とは道具ではなく一人の人間として愛されることを知った。

同時に産科の仕事そのものが心のリハビリになっていたのではないだろうか。

果月ちゃんは無事、准看護師の免許を取り、その後××クリニックの正職員となった。

透明なゆりかご 『子供嫌いの看護師』・感想

果月ちゃんのような親がいることが恐ろしい!!

自分の子供なのにどうしてそんなことができるのか・・・。

母親ももしかするとそのような育て方をされていたのか・・・?

だけど産科の仕事に携わることで考え方も変わって本当に良かったと思いました。

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