透明なゆりかご2巻14話〜縁をつなぐ子〜のネタバレ感想です。
周りから妊娠を祝福されない4児の母・涼子さんのエピソードになります。
中絶をするしかないと思っていた時、必要としてくれる人が現れ・・・?

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透明なゆりかご 2巻14話 ネタバレ

中川涼子さんは41歳
上から20歳、18歳、14歳、6歳の4児のお母さん。

今回5人目を妊娠中で経過は順調だったがある日突然「中絶したい」と病院に来院してきた。

前回妊娠がわかった時、嬉しそうにしている姿を見ていた×華。

『中川さん・・・何があったんだろう?』

先生が事情を聞くと中川さんは理由を話してくれた。

前回病院から帰った後旦那に報告したら妊娠に対して喜んでくれなかった。
子供たちにも報告すると・・・。

「ありえん・・・つーかキモいよ」

「ちょっとは年考えろよ・・・みっともない」

初めはいきなりの事に皆驚いているだけと思っていた涼子さん。
しかし両親、義親に妊娠を報告しても誰も産むことに賛成してくれなかった。

その帰り涼子さんは切迫流産で倒れそのまましばらく入院することになった。

旦那さんはお腹の子を”養子に”と提案していた。

「久美子に貰ってもらうのはどうだ?」

「く・・・・久美子・・・・?」

その時一緒に来ていた久美子を見るなり涼子は豹変し激怒。

「あんたなんかにあげるわけない!冗談じゃない!!!」

久美子は涼子の旦那の妹で1歳年上の涼子と同時期に結婚したが子供はいなかった。
仲が良い時もあったが涼子が子供を産んでからは、ダメ出しや皮肉ばかりを言うようになった。

そして3人目を妊娠した時
「またデキたって?ポンポン産んで〜ハムスターと変わらないじゃん!」と言われたのがきっかけで会わなくなっていた。

涼子の容態は持ち直し自宅安静ということで退院した。

そんな中、久美子が家を訪ねてきた。

「今さら言っても信じてもらえないと思うけど・・・」
久美子は不妊で子供が欲しくてもできないのに、苦労もなく妊娠をしている涼子を見て羨ましかったと心の内を打ち明けます。

「久美ちゃんも早く作ればいいのに」
涼子の何気ない言葉に勝手に傷つきあんなことを言ってしまったのだった。

今回の話を聞いた時その子の為に何かできないかと考えて・・・
子供を持つ気持ちを捨てきれていない自分に気づいたと言い、泣きながら「引き取らせて欲しい」と夫婦でお願いをし頭を下げます。

随分と考え養子に出す決断をした涼子。
久美子との仲もすっかり元通りに。

『この妊娠は間違いじゃなかった。』と思い改める涼子。

無事元気な子を出産。
そして退院の日・・・

家族みんな迎えに来てくれていました。

涼子から久美子の手に渡る赤ちゃん。

みんなが赤ちゃんを囲う様子は一つの大きな家族に見えた。
赤ちゃんが繋いだ家族・・・
こんな形の家族も悪くない。
×華にはそう思えたのでした。

透明なゆりかご 『縁を繋ぐ子』・感想

何気ない言葉に傷つき、嫌味を言ってしまった久美子さん。
赤ちゃんの命が宿っていなかったらお互い誤解を解くことも解り合うこともなかった。
そう思ったら赤ちゃんが繋いだ縁って凄いな〜と思いました。
必要とされていない子なんていないんです!!
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