真夏のエデン6巻

真夏のエデン6巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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ついに身も心も結ばれた水夏と秋也。
冬麻に二人のことを伝えるつもりだったのですが、冬麻が二人を追い事故に遭ったと知ります。

留守電には「秋也、水夏だけは奪っていくな。頼むから兄さん・・・。」のメッセージが。

あの真夏の罪を繰り返さないために、二人はお互いより冬麻を選び、想いを断つと決意します。

最後のキスをして別れを告げるのですが、冬麻にあの夜のことを気づかれてしまって・・・?

6巻|ネタバレ

「秋也の肩に傷をつけたのはこの爪?」

今朝、秋也がここで着替えた時、肩にまだ赤いひっかき傷があったことに気づいたのです。

「もしかして水夏、秋也と寝た?」

頷く水夏ですが、それ以上は何もないと話します。

水夏も秋也もお互いより冬麻を選んだのだから。

その頃、秋也は高校の同級生で元セフレの紗希と会っていました。

「単刀直入に言うわね。あの田舎にあるミズナラの木の群生林を伐採したいの。」

紗希の父の会社が資材の輸出入を扱っている貿易業をやっており、質の良いミズナラの木を取引にと考えていました。

そこで山の持ち主にその話を持ちかけたら、口約束ではあるが昔ある大学生と約束したから自分一人では返事をできないと言われたらしいのです。

名前を聞いた紗希は驚きました。

まさか昔関係を持っていた秋也だったなんて。

「ミズナラの木は誰にも渡さない。帰れ。」

秋也は断るのですが、秋也がしたのは所詮口約束。

口約束で交わした倍の値段を言ったら山の持ち主がどうするかは目に見えています。

「あなたのミズナラを守る方法があるわよ。一つだけね。」

二人の話を立ち聞きしてしまった水夏。

秋也があの山を買うつもりだったなんて知らなかった水夏ですが、水夏も二人と出逢った思い出の場所なので残ってほしいと思っていました。

だけど秋也が手放したくないのは、きっとそんな理由じゃありません。

そうまでしてミズナラを守りたいのは、彼がこだわる理由があるとするなら、冬麻のためなのです。

しかしそんな秋也の気持ちは冬麻には届いていませんでした。

冬麻は秋也に会わないようにあえて避けています。

「水夏にはわからないよ。オレのものを全部奪っていく秋也にもね。」

冬麻には何を言っても何をしても伝わらないのかもしれないと一度は心が折れる水夏ですが、もう中途半端にするのはやめようと心に決め冬麻に向き合います。

「冬麻くん!なにか楽しいことしよう!」

冬麻の過去はわかってあげられないし、消すこともできないけど、未来への楽しい思い出を作ることは自分にもできると考えたのです。

双子の間に何があったのか。
どうしてあんな留守電を入れたのか。

恋人でも家族でもないけど水夏は知りたいのです。

水夏にとって、二人が一緒に過ごした大切な「冬麻くん」だから。

冬麻が行きたいところを一緒に回ることになるのですが、その場所は全部あの夏の水夏の秋也の思い出の場所でした。

冬麻の行きたい所、やりたいこと、楽しくて嬉しいと思えることは、一番楽しかった14歳の夏に還ることなのです。

新しく楽しい記憶を作るよりも、あの夏の足りない思い出を埋めたいのです。

だから秋也はあのミズナラの木にこだわっていました。

冬麻の思い出を、帰る場所を守るために。

あたしも守りたい、ミズナラの木を。
そしていつか3人で行きたい。

あの木の下で笑ってはしゃいで3人楽しい思い出を作ろう。

そうしたら冬麻もあの夏から動き出せるかもしれないから。

そんな中、秋也がミズナラの山を守るために紗希と結婚をすることを知ります。

紗希と結婚して大河内に入れば伐採計画を中止にできるだけじゃなく、今すぐ山を買って残しておくことができるのです。

「オレ誓ったんだ。冬麻が両親の墓を掘ったあの夜に、オレのこれからはミズナラを、アイツが帰る場所を守るためだけに生きるって。」

冬麻のためだということは痛いほどわかりますが、水夏は納得できませんでした。

「じゃあ、秋也さんの幸せは?秋也さんが冬麻くんに幸せになってほしいように、あたしだって秋也さんに・・・!」

「それをお前が言うのか!結婚なんて水夏とじゃなきゃ意味なんかないだろ。」

水夏はこの決断が秋也の願いなら、なんとしても守ると決めます。

両親の命日にお墓の前で秋也と会う冬麻。

永島から秋也が結婚すると聞いた冬麻は、「なんで急に」と問い詰めます。

秋也は理由は言いませんでした。

「ごちゃごちゃ言ってないで、兄貴の結婚くらい素直に祝え。オレ達はたった二人きりの家族なんだからな。」

秋也の結婚を会社のみんなでお祝いすることに。

みんなが祝福する中、水夏だけは複雑な感情でした。

「秋也さん、冬麻くんの帰る場所守ってくださいね。」

水夏が言えるのはこの言葉だけでした。

何度も心の中で好きと言ってお別れを言います。

紗希の両親と顔合わせ当日。

何も知らない水夏が冬麻から誘われホテルへ行くと、秋也と紗希の父がもめていました。

すぐにその場を去ろうするのですが、「結婚を取りやめる」と言う言葉が聞こえ話に入っていきます。

「どうして!秋也さんミズナラの木は何をしても守るって!」

しかし彼は秋也ではなく、秋也のフリをした冬麻でした。

後から来た秋也も状況が把握できず驚きます。

「秋也は時間に正確に来ると思ったよ。だから先に来て断っておいた。結婚話。」

結婚パーティーの夜、水夏と秋也の会話を盗み聞きして結婚の理由を知ったのです。

「オレはミズナラなんかいらない!ミズナラの木が大事なわけじゃない。あそこが大事な思い出の場所になったのは、その思い出に水夏と秋也がいるからだ。だから二人が嫌な思いをしてまで残さなくても・・・いい。オレの帰る場所はもう目の前にいるから。」

気づくのが遅かった冬麻ですが、もうとっくに水夏と秋也こそが帰る場所だったのです。

水夏も自分の気持ちを二人に伝えます。

もうすぐ派遣をやめて二人には会えなくなるけど、いつかなりたい自分になることができたら、ミズナラのあった場所でもう一度二人と出逢いたいと。

3年後。

水夏は派遣を辞め出張ネイリストになっていました。

二人と離れてから辛いことがあってもイルカのストラップを見ると立ち上がることができました。

自分の足で立って、踏ん張って、歩いています。

ネイリストとして自立した水夏は秋也と冬麻にメッセージを送ります。

今年7月20日、ミズナラのあった場所で3人で会いたいです。

当日、その場所に付いた水夏は驚きます。

ミズナラの木はまだあったのです。

「山の持ち主が売るのをやめたんだよ。」

と、あとから到着した秋也が説明してくれました。

「あ、それと、冬麻は今日は来ない。」

前日の夜、冬麻は秋也に一生言うつもりのなかったことを打ち明けてくれます。

事故に遭った時の母は「秋也を頼むわね」と最期の言葉を残しました。

目の前にいる自分より秋也のことを考えていたのかと思うとずっと苦しかった冬麻。

同じ双子なのに、親類の家で辛かった時も、母に愛されてなかったオレだから仕方ないのかな、と思っていました。

それでも会いたい人(水夏)を想えば目をそむけることはできたのですが、その水夏までが秋也を好きだと知った時、嫉妬する気持ちをどうしようもできなかったのです。

ああ、まただ。オレの大事なものをみんな秋也が持っていく、と。

それは秋也のせいじゃないことはわかっていました。

分かっているからどうしようもできなかったのです。

だけど、今なら「もし逆の立場なら自分を呼んでいた」と思えるのです。

「だから今日オレは母さんの遺言を守るために来たんだ。弟のことばっかりで生きてきたバカ兄貴を解放するために。明日14歳の夏に水夏と交わした約束を今度こそ果たしに行け。」

秋也は水夏の薬指に指輪をはめます。

3年たっても好きなはずだと、うぬぼれながらただ会いに来たわけじゃありません。

今日は水夏を迎えに来たのです。

「やっと言える。愛してる。」

完結

感想

最終巻では、過去の思い出に囚われていた3人がようやく前に向いて歩き出すことができました。

焦らされただけに最後のハッピーエンドな結末は嬉しかったです!

ダメだと思いながらも惹かれていく行程、絡まった想いがほどけていく過程、展開は読めるのに最後までドキドキしました。

欲を言うなら冬麻くんのその後も見たかったです。

面白い漫画なので、読みたい方は無料で読む方法を参考にしてくださいね(*^▽^*)

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