10万分の1 9巻

10万分の1(漫画)9巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

映画化も決定しついに最終回を迎えた本作品ですが、ラストは感涙必至ですよ!

※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪

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(まずは前回のお話から)

周囲からの祝福を受け、結婚を決めた2人は莉乃の家で新生活をスタートさせます。

蓮が大学合格を果たしたその日、「子供を産みたい」と打ち明ける莉乃。

医師から出産の許可も下り、将来に希望を見出します。

迎えた卒業式。クラスメイトから手作りの結婚式をプレゼントされた莉乃は、蓮と共に未来へと生きる決意を新たにしていき・・・!?

ではここから9巻のネタバレです!

34話

今日は千紘、祥カップルと一緒に旅行へ行く日。

目的の場所は長野県の阿智村。

昔、莉乃が星を見た思い出の場所です。

莉乃は今日のために旅のしおりを作ってきていました。

スケジュールを見た3人はパーキングエリアでの滞在時間の長さに驚きます。

莉乃はパーキングエリアで人気の食べ物を全制覇するつもりなのです。

パーキングエリアで食べ過ぎたせいで車酔いしてしまった莉乃と千紘。

そうしてホテルにつきチェックインを済まして、夕飯の時にまたロビーに集合ということに。

千紘と部屋に行こうとする莉乃に、祥が待ったをかけます。

ホテルの部屋割りが千紘&莉乃、祥&蓮となっていることが不満なのです。

結局男子の意見で莉乃&蓮、千紘&祥の部屋割りに。

部屋には露天風呂もついていたのですが、てっきり千紘と一緒だと思っていた莉乃は困っていました。

誰かの介助がないとお風呂に入れないからです。

(まさか蓮くんに頼むなんてできないし)
(あんまりこういうことで蓮くんの手を煩わせたくないんだよな)

莉乃はお風呂に入るのを我慢することに。

しかし蓮は莉乃が気を遣っていることにすぐに気づき、莉乃を抱きかかえお風呂場に連れていきます。

髪を洗ってくれる蓮の指先からも優しさが伝わってきました。

髪を洗い終え2人は露天風呂へ。

露天風呂からも綺麗な星空を眺めることが出来ました。

濡れた髪のせいか蓮はいつもより色気が増して見え、莉乃は思わずみとれてしまいます。

顔が熱くなってきてドキドキして落ち着きません。

(もっと近づきたい。触れてみたい)
(今夜は少し素直になってみてもいいかな?)

莉乃は蓮の肩に寄り添います。

そして感謝の気持ちを伝え2人はキス。

「次来るときは3人で来ようね。」

「絶対に来よう3人で。」

35話

2日目も4人は引き続き観光を楽しみます。

話は祥の将来なりたいものに。

祥のなりたいものは、ヒーローでした。

蓮が莉乃のヒーローであるように、いつか自分も千紘だけではなく大勢の人の力になれる自分でありたいのです。

夢を語る祥の話を聞きながら「素敵だな」と思う一方で、莉乃は自分の未来のことを不安に感じていました。

莉乃は将来、呼吸器がないと生きられない身体になってしまいます。

喋ることも食べることもいずれはできなくなります。

でも呼吸器を付ければ”生きる”ことはできる。

家族と一緒にいることはできる。

莉乃には迷いがありました。

(呼吸器をつけて生き続けても大好きな人達や自分の家族の為になるって)
(私の未来はここにあるって思っていいの?)

(私・・・間違ってない?)

その日の夜、楽しみにしていた星空ナイトツアーが雨で中止になってしまいます。

そこで深夜雨が上がったあと、4人だけで星空を見に行くことに。

雨が上がり、宿を抜け出し星を見に行く4人。

いよいよ明日で旅も終わり。

明日は去年、莉乃たちが埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行く日です。

翌日、その場所に行くと、去年埋めたひまわりの種が季節外れの花を咲かせていました。

まるで莉乃を応援してくれているみたいに。

タイムカプセルを掘り起こし1年後の自分あてに書いた手紙を音読します。

そして今回は、手紙ではなくレコーダーに自分の声でメッセージを残すことに。

祥、千紘、蓮、それぞれがメッセージを吹き込み、最後は莉乃の番です。

「私は生きます。迷いがあったけどその時が来たら呼吸器を付けます。」

「まだ私は誰にも何も恩返しできていないから。」

「大好きな人達や将来産まれる子供のためにも、何より自分のためにも呼吸器をつけますっ」

このひまわりのように、花のように、抗ってでも、何が起きても、たとえくじけそうになっても、負けない心を持って。

みんながいけば耐えていける。

強く、強く、前へ、生きて・・・。

36話

結婚式まであと4カ月。

まだ妊娠もしていないのに、2人は子供の名前まで考えています。

だけどもし子供が産まれても将来兄弟を産んであげることはできないでしょう。

賑やかな家庭に憧れていた莉乃は、せめて友達がたくさんできるようにと願っていました。

そんな中、莉乃の妊娠が発覚。

ウエディングドレスは蓮の母と千紘の母が、ブーケは千紘が手作りをプレゼントしてくれます。

ある日の検診以降、なんだかずっとにやけっぱなしの莉乃。

何をしているのか蓮にも教えてくれませんが、部屋でこそこそ何かを作っています。

結婚式当日。

莉乃はようやく部屋でしていたことを蓮に打ち明けます。

莉乃は産まれてくる赤ちゃんの肌着を作っていたのです。

しかも2着分。

「まさか双子!?」

あまりに嬉しいサプライズに蓮は莉乃に抱きつきます。

「莉乃が家族多いのに憧れてたって言ってたからよかった、本当に。」

「ずっと支えあっていける兄妹にしてあげよう。いつも笑っていられる楽しい家族に・・。」

最終話

臨月に差し掛かったある日。

2人がラブラブしていると陣痛が始まります。

分娩室に入り、千紘は実習で来れないので、代わりに祥が来てくれました。

2人が分娩室の前で祈っていると、莉乃の大きな声が聞こえてきました。

「蓮くんっ、お願・・・いっ!焼肉食べた~~いっっ!!」

莉乃は無事自然分娩で双子の男の子と女の子を出産。

退院したある日、蓮は莉乃が食べたいと叫んでいたものを用意してくれていました。

「お疲れ様の意味もあるけど、恋人同士の頃と変わらず2人で食べよう。」

そこには去年の旅行で食べた五平餅や、高校生の時に寄り道して食べたアイスもありました。

そして蓮のおむすびも。

(蓮くん・・・大好き愛してる)
(ずっとずっと大好きだよ・・・)

それから月日が流れ、今日は家族4人で海に来ています。

四葉のクローバーを見つけた凛と礼太は、莉乃の髪に差してあげています。

ずっと蓮におんぶをされている莉乃を見た子供たちは、「自分もー!」と駄々をこねるのですが、蓮の背中は莉乃以外に譲る気はありません。

「パパの背中はパパの一番の人の特等席なんだ。」

「凛と礼太もいつかきっと一番の人が現れるから、それまではお預けだ。」

莉乃はALS(筋萎縮性側索硬化症)が進行し歩けなくなりました。

手も動かなくなり、声もほとんど出なくなりました。

ひとつひとつ失うものが増えていきました。

しかし失った分、手に入れたものも確かにこの手の中にはあります。

大好きな人たちを思う心は、強さは誰にも負けません。

体が変化しても心は変わりません。

(何を失ってもいつだって私の心は自由だ)

完結

感想

最終巻では結婚することになった2人のその先が描かれています。

ぐっと胸に来るものがある素敵な漫画でした。

現実はもっと厳しいだろうし、綺麗ではないと思いますが、少しでもALSのことを知ることができ良かったと思います。

最初は悲しい結末しか見えませんでしたが、最後は家族も増えハッピーエンドとなり安心しました。

最後まで幸せそうな2人が見れて良かったです。

最終巻は文句なしの感動だったので、ぜひ漫画の方も読んでみて下さいね♪

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