蝶よ花よ8巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介します。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
雅之とヨリを戻そうと、蝶子に別れるように迫る元彼女の花織。
上海支社からやってきて蝶子を好きになり、言い寄る支社長の大滝。
そんな2人の邪魔者をなんとか排除してラブラブモードに突入した蝶子と雅之。
お互いに理解を深め2人の距離は確実に近づいていくのですが・・・?
ではここから最終巻のネタバレです!
36話|恋人と下僕と私
ある日、蝶子は突然父に”お見合い話”を持ってこられます。
相手はそば打ち愛好会北関東支部の会長・繁野さんの息子。
蕎麦屋を始めるにあたり「それだけはやめろ」と忠告しつつもお金を貸してくれた恩人です。
蝶子には雅之がいると知りながらも父は断り切れなかったのです。
断る気満々の蝶子ですが、意外にも雅之はお見合いを止めませんでした。
「繁野家といえば北関東随一の元封家。ご婚姻によって久世家の再興も望めるやもしれません。」
こんな時まで下僕の雅之に蝶子は怒りを隠しきれません。
お見合い当日。
蝶子が「とっとと断って帰ろう」と思っていると、雅之が執事としてお見合いの席に現れます。
(あんなこと言ってたけどお見合いぶち壊しに来てくれたんだ)
そう思っていた蝶子ですが、むしろ雅之はお見合い相手に蝶子の良さを存分にアピール。
雅之の言動は明らかにこのお見合いをまとめるつもりです。
蝶子が断ろうとするとその度に雅之が邪魔してくるので、蝶子は仕方なく泣きながら話を受けることに。
すると雅之はあえて蝶子を変態に仕立て上げるような発言をし、相手の方からお見合いを断らせることに成功。
久世家より格上の繁野家の縁談話を破談にするためには、絶対に向こうから断ってもらうほかなかったのです。
最初から知ってたらこんなに傷つくこともなかったのに・・・と蝶子。
雅之はお見合いの相手が人格者であったら止めなかったかもしれません。
お嬢さまを恋人として想う雅之は、やはりお嬢さまに”お嬢様として”幸せになって欲しいと願っていました。
「その幸せが私が共にいられないものであっても・・・。」
それが恋人であり、下僕である、蝶子の越えられない雅之の壁でした。
37話|誓いと願い
蝶子は雅之が「あ今絶対昔のことを思い出しているな」という顔を見せることが多くなったように感じていました。
雅之にとってそれは思い出を思い出すというより、昨日起こったことのようにすぐ記憶の一番上に来てしまう鮮やかなものかもしれません。
専務の孫の振袖姿を見た蝶子は、昔のことを思い出します。
振袖姿の蝶子が雅之にくってかかり怒っている記憶です。
雅之に聞くと当時のことを教えてくれました。
あの頃、破産寸前の久世家には張りつめた空気が漂っていました。
七五三が近づくのですが、何年も前から用意をしていた蝶子の晴れ着もお金がないため用意できなくなってしまいます。
可哀想に思った雅之はレンタル業者を回って探し、自分のお小遣いで蝶子に晴れ着を用意します。
時期が時期で借りることのできた晴れ着は着回した上綻びさえありました。
蝶子はその晴れ着を嫌がり雅之に「こんなのやだ!」と我儘を言い駄々をこねています。
本来用意させていた蝶子の晴れ着はとても立派なもので、こんなアクリル製の安っぽいものではありません。
(お嬢さまにこんな古着ふさわしくない)
雅之は愚かな自分が、金も力もない自分が、情けなく涙を流します。
母に叱られた蝶子は、雅之に「ありがとう」と言います。
「一生懸命してくれる下僕を泣かせるのいけない。蝶子はちゃーちゃんのお嬢様なんだからちゃーちゃんを幸せにしなくちゃいけない。」
蝶子のその言葉に雅之は「この子の傍にいよう」と「自分の一生かけてこの子をお守りしよう」と誓ったのです。
お嬢さまの幸せのために・・・。
雅之の以前の言葉にモヤモヤとする蝶子。
「なんで最後まであたしを守るって言わないの!いざって時に簡単に手を離しちゃえるようなペラい忠義心だったわけですか!?」
「そんな下僕ならいらない。幸せになって欲しい!?それなら一生幸せになんかなってやらない!一生雅之を離してやらない!」
お嬢さまをお守りしてお嬢さまの幸せを見届けることが自分の幸せだと思っていた雅之。
だけど蝶子は「一緒に幸せになろうよ」と言ってくれました。
「お嬢さま、幸せになりましょう。」
初めて言葉になった雅之の願いでした。
38話|大切な場所
愛し合っている最中、蝶子は前々から思っていたことを口にします。
「もう敬語やめない?だってこんな時にそんな喋り方って・・・。」
「ただの恋人じゃなく下僕がお嬢様をヒイヒイ言わせるのがいいのですよ。」
雅之は”下僕とお嬢さまプレイ”を楽しんでいたのです。
やっと普通の恋人同士になれたと思っていた蝶子はムカムカ。
(もういいかげん下僕でいるのはやめてほしい!)
(つかやめさせる!)
そんな時、久世家の土地売却の話があります。
講義する雅之ですが、社長は「先に金を用意してきた奴がいるから仕方ない」と話を聞いてくれません。
「あの土地を取り戻すことが下僕の使命!その機会を奪われては下僕でいる意味がなくなってしまいます!」
その話を聞いた蝶子はニヤリ。
社長に意見を聞かれた蝶子は「売っ払っちゃって下さい」と笑顔で即答します。
(これで”下僕とお嬢さまプレイ”におさらばよ!)
土地の売却に立ち会う雅之と蝶子。
「ごめんなさい、課長。もう好きな人を下僕扱いしたくないんです。」
蝶子の想いに雅之も納得してくれ、売却の話が進められます。
しかし購入希望の外国人が、買った土地を一大風俗ランドにすると聞き、蝶子はついお嬢さまの威厳を出してしまいます。
「退きなさい。そこは私と雅之が花の球根を植えた所。あなたがいていい場所ではない!」
雅之に売買契約を白紙に戻させ見事に土地を守ることができます。
お嬢さまな蝶子を前に雅之は大喜び。
「やはりお嬢さまはお嬢さまでいて下さったのですね。」
歓喜のあまりボロボロと涙を流し跪いています。
「雅之は一生下僕としてお嬢さまにお仕えします!」
39話|プロポーズ
前回お嬢さまモード全開にしたのがまずかったようで、雅之は今下僕モードマックスです。
偶然、教会の近くにいた2人の元にブーケトスの花束が飛んできました。
2人は結婚を意識して頬を赤らめます。
結婚を意識し始めた2人はすっかり浮かれていて頭に花が咲いています。
そしてついにプロポーズされる蝶子。
「私と結婚してください。」
もちろん蝶子の返事はイエス!泣いて喜びます。
しかしここでまたしても”お嬢様と下僕”の壁が立ちふさがります。
結婚したら夫婦、下僕とお嬢さまの関係はなりたたず、必然と名前は呼び捨てになってしまいます。
そのことをすっかり忘れていた雅之は、蝶子の言葉でハッとし、指輪をひっこめます。
「今のナシ。下僕の私がお嬢さまと結婚なんてあり得ません。」
雅之はもうどうしようもなく下僕なのです。
蝶子は諦めません。
「わかりました雅之。改めてあたしからプロポーズします。あたしと結婚してください!」
最終話|蝶よ花よ
あの手この手でなんとか婚姻届に判を押させようとする蝶子。
ですが雅之は手強く、頑なに蝶子を断り続けます。
「お許しください。私はどうしても・・・。」
蝶子は泣きながら雅之の元を去ろうとします。
自分の元から去る蝶子を雅之は「蝶子!」と名前を呼んで引き止めます。
「ダメだダメだダメだ!別れるのだけはダメだ蝶子!結婚でもなんでもしてやるから!」
この後、暫くして雅之は会社を辞め念願のファンド会社を興しました。
もちろん蝶子も一緒です。
思い出のあの土地は、雅之の会社でタウン化計画を進めています。
(あたしが蝶よ花よと育てられた幸せがあの地でたくさんの家で育まれますように)
(今日からはあたしがあたしの旦那さまを蝶よ花よと育てます)
完結
感想
最後だしドキドキのラスト・・・そんなわけありませんでした(笑)
雅之の変態っぷりは結婚しても健在なんだろうなぁ。
最後の最後まで笑いが止まらないラストでした。
蘇芳と蒔絵も結婚しそうで良かったです。
おススメの漫画なので、気になっていた方はぜひ無料で読んでみて下さいね♪