漫画、この愛は異端の2巻ネタバレや感想を紹介しています。
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8話から14話
バアルと二人で海にやってきたよしの。
本当は大学の友人たちと来る筈が何故か全員生理が来てバアルと来るハメになったのです。
オマケに久しぶりに来た大好きな海だというのにバアルは女子たちに囲まれて一人楽しそうにしています。
それに拗ねるよしの、慌ててバアルが機嫌を取りますがそのまま家に帰ります。
帰り道、ふと見たショーウィンドウのウェディングドレス。
幼いころは漠然と将来はこれを着るものだと思っていたよしのですがそれも今は儚い夢です。
「私は人間であんたは悪魔。相容れないんだなぁって」
人でいるために魂は渡さないと拒否し続けていますがただ生きて死んでいくだけならそれは幸せでなないのでは?と疑問を抱くのでした。
よしのが落ち込んで家に帰ると同じ大学の旭君が来ていました。
以前約束していたCDを持ってきてくれていたようです。
旭は最近のよしのの様子がおかしいことから何かあれば自分に相談して欲しいと気を使います。
「大丈夫だよ!」
そう答えながらもよしのは心の中で”私はこういう人と家庭を築きたかった”と思わずにはいられないのでした。
それが面白くないバアルはよしのの知らないところで彼を牽制します。
数日後、芸祭の日も彼に見せつけるかのようにベタベタとするバアル。
ですがそれがかえって旭に勇気を出させてしまいます。
「彼女の幸せを願うなら彼女を解放してあげるべきだと思います」
よしのが性的虐待を受けているのでは?と考えた旭は自分が少しでも抑止力になればとそんなことを言ったのです。
その言葉でバアルの独占欲は膨れ上がり求める対価はドンドンとエスカレートしていきます。
”何で急に?自分で触っといて限界きて苦しんで。あれってちゃんと対価になってるの?”
最近のバアルの行動を考えながら顔を赤らめていると旭に話しかけられます。
その姿は明らかに以前より痩せていて友達も心配してるようでした。
聞けば幻聴や幻覚が見えているらしくそれは明らかにバアルの仕業でした。
たまらず問い詰めると彼は自分の事よりもよしのの事を心配してくれます。
両親を亡くして以来、久しぶりに触れる優しさに思わず涙があふれ出てしまいました。
でもこれ以上、自分に関わってもいいことは無い。
突き放すかのようにバアルの事を話します。
自分たちは愛し合っていて体の関係もある。無理やりなんかでは無くてそれは合意の上だと。
大学を後にしてよしのはバアルの元へ急ぎます。
「あんた旭君に何したの!?」
問い詰めてもとぼけるので思わずビンタをしてしまいます。
自分以外の男に感情的になったことに腹を立てたのかバアルは旭を殺すと言い出します。
”ただ私を救おうとしただけなのに私のせいで・・・”
何としてでも阻止したいよしのは自分の貞操を捧げる代わりに旭を救ってくれるようにお願いします。
「あれほど拒んでいたのに・・・」
両親を生き返らせてやるという条件にもなびかなかったあさひがたった一人の男の為にそこまでする姿にバアルの心は揺れます。
しかし相手が良いと言うなら拒否する意味も無く、契約書を取り出します。
優しく体をほぐし徐々にその時が近づきます。
やっと体が手に入るというのにバアルの心は旭への嫉妬で満ちていました。
その嫉妬心を振り払うかのようによしのを求めます。
ですがふと彼女の顔を見ると涙を流していました。
”そんなにも私が嫌か、よしの・・・声を殺して泣くほどまでに・・・”
一気に気持ちが冷めたバアルは契約を破棄し今後、二度と旭と関わらないと誓わせることで契約の対価としたのでした。
「いい夜を」
それだけ言うとよしのが引き留めるのも聞かずに姿を消します。
しかしその涙は拒否の涙ではありませんでした。
”なんで?思ってたのと違った?それとも感極まって泣いたこと・・・?”
突然のバアルの変貌ぶりに戸惑うよしのはその日初めて自分の気持ちに気が付きます。
拒絶されたことに対して抱いた気持ち、それは悲しみでした。
”私はあの男を愛してる”
翌朝、何も無かったかのように目を覚ますとバアルが食事を用意してくれていました。
ですがどこかぎこちなく、その夜、よしのは自分の気持ちをぶつけました。
「私のことかわいいって言ってくれたのに何がダメだったの?」
泣いていたのが拒絶なのでは無かったとしったバアルは狼狽えます。
「あなたが嫌がって泣いたのかと思ったから・・・」
まさかバアルがそんなことでやめてくれたのか?
一瞬そんな疑問がよしのに浮かびます。
しかし今までも肉体と魂を手に入れるためにどんな優しい男も演じてきた悪魔のことだから何か別の企みがあるのだろうという結論に至り、結局自分が愛しているという気持ちは伝えませんでした。
その日から、バアルは時折、空を見つめてうわの空になることがあります。
ボーと何かを考えているのか、対価も今までと違い優しく包み込むようなキスとまるで愛情があるかのような抱擁。
ですがそのすべてが自分の魂を手に似れる為なのだと心から信用することはできませんでした。
「バアルあんたにとって私はタダの魂ってことでいいんだよね?」
「はい・・・」
魂を売る契約をしたのち地獄でバアルと過ごすことになることを確信したよしのはこう言います。
「バアル、あんたに私の処女と魂をあげる」
バアルと一緒に入れるなら死後は地獄でも構わない、その代わり今は普通の人として生活するために寿命で死ぬまで関わらないように契約を結ぶと言います。
ずっとこだわってきた魂が手に入る、そんな最高の条件にも関わらずバアルは土壇場で契約書を燃やします。
「あなたの望みは結婚して子供を産み家庭を築くことでいいんですね?二日ほど休暇を頂きます。」
そう言って彼は姿を消すのでした・・・
感想
今回はTHE・純愛ものという感じで読んでるうちにドンドンと二人の魅力に引き込まれていきました。
特にベリアルの表情がドンドン変わっていって人間味を帯びていくのが感じ取れました。
シリアスなシーンばかりじゃなく所々笑いを挟んでくるところも読んでいて面白かったです!
次の3巻で二人の恋が完結するようで一気に読み進めたいと思います。
漫画版を読みたい人はこの方法を使ってくださいね。