Honey Bitter14巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
前回のテロ事件で、秘薬を過剰に摂取し組織を内部分裂させた珠里は、処刑寸前の吏己を救うため敵と揉み合い頭を強打。
薄れゆく意識の中、吏己が銃撃される瞬間を目撃してしまいます。
実は撃たれたのは吏己が仕込んだ替え玉だと判明し、事件は無事解決へ。
しかし吏己が撃たれたと思い気絶した珠里は、目を覚まさず眠り続け・・・!?
ハニービターついに完結です!
14巻|ネタバレ
テーマパークのテロ事件からおよそ3カ月が経ちました。
周りが心配する中、珠里は目を覚まさず植物状態が続いています。
そんなある日、珠里が突然目を開きます。
ほんの一瞬だけ開きまたすぐ眠ってしまう珠里。
ひとまずの意識は回復し昏睡状態から傾眠状態へ。
言葉はまだ理解していないようですが、自発運動も徐々にできるようになっていきます。
ある日、珠里が病院でリハビリをしているとひぃばぁちゃんが迎えにやってきます。
ひぃばぁは責任を感じ珠里を田舎へと引き取ります。
珠里はまた言葉は喋れませんが、順調に回復していました。
起きている時間も少し長くなり子猫と遊ぶのがとても楽しそう。
今は力も使えていない様子です。
そんな中、早穂から事情を聴いた珠里の母が珠里を心配し会いにやってきます。
ひぃばぁは追い返そうとするのですが、母を見た珠里はとても嬉しそう。
母が来てから珠里はだいぶ声を出せるようになります。
その様子を見たひぃばぁは追い返すのをやめます。
珠里の田舎行きを聞いたみのり達も、珠里の様子を見に田舎へやってます。
みのりも圭輔のことも分かった珠里ですが、陽太と吏己のことは分かっていませんでした。
珠里は最近の記憶がないのです。
正直、陽太も吏己も自分のことはさておき、珠里の回復を願い珠里の望むようになればいいと思っていました。
帰り際、みのりは吏己の背中を押し珠里と2人きりに。
吏己は珠里の手を強く握り「待ってるからな」と言います。
その言葉に頭を悩ませる珠里。
そしてみんなが帰った後、記憶が突然戻ります。
「え・・・ここ田舎?あれ?なんで?夢?どこから?」
珠里はパニックを起こし急に外へと走り出します。
そんな珠里を慌てて追いかける母親。
吏己のことを助けられなかったとパニックになっている珠里を母は説明し落ち着かせます。
事件も解決し、吏己も無事だったと聞いた珠里は落ち着くのですが、自分のしたことに責任を感じ泣いています。
「私はもう戻れない。悲しくて消えたい。」
大事な人を傷つけた事、弟にも嫌われた事、仕事をクビになったこと、予知が役に立たなかった事。
そして自分の手で初めて人を撃ってしまったこと。
母はそんな珠里の気持ちを聞き涙を流して謝ります。
「普通の女の子に産んであげられなくてごめんなさい・・・。ごめん珠里。」
「消えたいなら一緒に行くから。」
ずっと寝たきりだったのに急に走ったせいで珠里は足に力が入らなくなり立てなくなってしまいます。
珠里を抱えて家に帰る母親。
(母の匂い。懐かしい、覚えてるもんだな・・・)
珠里が戻ったことはみのり達にも伝えられますが、まだ不安定とのことで本調子に戻るまで面会禁止となります。
それから2カ月後。
体力もだいぶ戻り日常生活に問題の無いくらい珠里は回復します。
みのりや陽太は度々手紙をくれ、早穂もしょっちゅう様子を見に会いに来てくれています。
早穂は珠里に刑事をやめた一番の理由を打ち明けます。
「私はね、私情である事件の犯人を射殺してしまったの。」
早穂が殺したのは、早穂の恋人だった人を殺した犯人でした。
やってはいけないと自ら誓っていた事を、力を使って殺さなくていい人間を殺してしまったのです。
もう刑事ではいられないと感じ、早穂は辞職したのでした。
「珠里が背負った十字架は私のみたいに真っ黒じゃないわ。正当防衛になったし、人質206人も救ったのよ。立派だったわ。背負うも下すもあんた次第でいいのよ。」
一生隠したいような辛い事をわざわざ話してくれた早穂。
きっと母から何か聞いたのでしょう。
珠里はこれからのことを考え始めるようになります。
(万事至れり尽くせりでこのままここで何不自由なく過ごしたら楽だろうな)
(重い仕事の事は忘れて肩の荷下して誰にも会わないで心乱す事無く・・・)
ある日、珠里はバスの中で女の子が助けを求める心の声が聞こえます。
調査員だった頃のように迷いなく犯人を捕まえる珠里。
こんな田舎でも犯罪はあるのだと痛感します。
オフィスSに入社できた時は、こんな力を持って生まれてしまった意味、生きていく意味が見つかった気がして嬉しかったことを思い出します。
人を助けることで自分も救われて、それこそ”生きがい”になりつつあったあの頃。
珠里は翌日、仕事に復帰することを決意し東京へと戻ります。
オフィスSは臨時休業中で、早穂が手の空く夜までの間、圭甫たちの元へ。
陽太と2人きりになった時、陽太は「短い間だったけどすげー幸せだったよ、ありがとね。」と言ってくれ握手を交わします。
(陽太といた時はいつでも楽しくてあったかい思い出しかないよ)
だけど良くも悪くも珠里の中の吏己は消えなかったのです。
珠里が田舎で休養中、吏己から来た連絡は、封筒に入っていた画像一枚だけでした。
画像はおそらく海外の図書館。
きっと「一緒に行こう」という意味なのでしょう。
いつだか吏己を読んだ時、この世で”女”と認識してるのが珠里1人で、だからといって未来のビジョンは何もなく。
いわゆる一般的な「付き合いたい」とか「結婚したい」とかは全く何もなかったのです。
そんな吏己が何かをきっかけに将来を考えてみたのではないかと。
それで浮かんだのが家のように過ごした図書館だったのではないか、と珠里は考えます。
が、しばらくは色恋より仕事を頑張りたい珠里。
誰のためでもなく自分のために、生きがいになりつつあったオフィスSの仕事を続けたいのです。
数年後、珠里はひばーちゃんの田舎・Y県の中では一番の街でオフィスSの分室長を任されています。
早穂から「開室予定の第三をやってみるか」というありがたい話を貰い、それから経営学等を猛勉強したのです。
開室したばかりで社員は3名。
まだ育成中の人もいるし分室としてはまだまだですが、やりがいのある充実した日々を送っています。
陽太は在学中に国家試験・面接に一発でクリアし、大学卒業後警察学校の研修を経て初級幹部として頑張っています。
みのりはなんだかんだ社員レベルで圭甫のアシストを続けています。
吏己が任されているオフィスS札幌分室は社員4名。
そこそこ大きい案件も入り業績も良好の様子。
吏己とはプライベートでは会っていませんが、仕事の流れで東京の本室で一度会いました。
何年かぶりでしたが、昨日まで会っていたかのようでした。
そして今では図書館のプリントは3枚に。
(いつか、行くのかな)
今はただ走り続ける珠里なのでした。
完結
感想
前巻から引き続き緊迫した展開から始まりました。
ただただ珠里の体を心配していましたが、最終的には元に戻って良かった。
途中、このまま能力はなくなった方がいいんじゃないかな?とも思いましたが、力を使って人助けをすることが生きがいになっていた珠里にはやはりあった方が良い能力なのですね。
そして気になっていた陽太と吏己との関係ですが、どちらと付き合うこともしませんでした。
だけど将来珠里の隣にいるのは、きっと吏己なのでしょうね。
走りだす珠里の背中に、未来の希望が感じられるとても素敵なラストでした。
まだ漫画を読んでいない方は、ぜひ無料で読む方法を参考に、漫画も読んでみて下さいね(*^▽^*)