贄姫と獣の王3巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
王宮を襲う不審者の影。
侵入者の正体は、サリフィの幼なじみ・イリヤだった!
イリヤが王宮に侵入してきた理由とは・・・?
3巻|ネタバレ
「魔王を出せ。俺はそいつに用がある。」
平和な王宮にある日、侵入者がやってきます。
相互不干渉の協定を破ったのみならず、たった1人で王宮へ乗り込み、あまつさえ王に刃を向ける人間の正体は、サリフィの幼なじみ・イリヤでした。
サリフィは王にイリヤのことを許して欲しいと頼みます。
本来ならイリヤの行為は厳罰に処すべき事例。
しかし王はサリフィの気持ちを尊重しイリヤを許すことに。
「お前はなぜそこまでして奴を救おうとする?あの男はお前の何だ?」
イリヤは小さい頃、故郷を悪い魔族に襲われ身内を失くし、師匠に拾われて武者修行の旅をしていました。
サリフィの村に留まるのは1~2年に1度の数日間だけでしたが、サリフィのことを気にかけてくれていました。
「イリヤは私が生贄になること納得してるって知らなかったから、きっと私を守れなかったと思ってこんなこと・・・。イリヤがこんな無茶をしたのは私のせいだから私がなんとかしなくちゃと思って。」
王は口には出しませんが嫉妬していました。
王の取り計らいより特例としてイリヤは開放されるのですが、イリヤはサリフィを連れ帰ろうとします。
もちろんそんなこと王が許しません。
「勝手に連れ出されては困る。この娘は私の妃だ。」
サリフィも自分の意思でこの場所にいるとイリヤに話すのですが、魔族を憎むイリヤは納得していません。
イリヤはサリフィを気絶させ外に連れ去っていきます。
サリフィが連れ去られたと聞いた王は焦り、すぐさま自らが捜しに出ようとします。
しかしそれをアヌビスに止められます。
アヌビスに「サリフィは人間の男と一緒にいた方が幸せ」と言われ、王は躊躇ってしまいます。
(サリフィ、私はもちろん何よりお前の幸せを願う)
(もしお前の幸せがそこにあるのなら、そこに私の存在は不要なのだとしたら・・・・)
その時、アミトが恐れ多いながらも王の背中を押します。
「ど、どうかお早くサリフィ様を追いかけて下さいまし・・・!王様ご自身でサリフィさまのお気持ちをお確かめになって下さいまし。サリフィ様が貴方をお待ちしていらっしゃることをどうか王様ご自身で・・・!」
アミトに背中を押された王は、サリフィを捜しに宮を出ます。
その頃、サリファとイリヤは王宮から遠く離れた場所まで来ていました。
「サリフィの目を覚まさせるためなら魔族全て皆殺しにする」と話すイリヤに「どうしてそこまで」と困惑するサリフィ。
「お前が好きだからだ、サリフィ。ガキの頃からずっと。」
サリフィにはイリヤの言葉を受け止められませんでした。
今のイリヤの目には、サリフィが映っていないからです。
あるのはただ怖いくらいの憎しみだけ。
サリフィは魔族にも人間と同じように色々な人がいると話し、王様は誰も争わない世界に近づこうと努力しているとイリヤを説得しようとします。
たとえ魔族への恨みは消えなくても、少しでいいから王のことを信じている自分のことを信じて欲しいのです。
しかしイリヤはサリフィの言葉に耳を傾けませんでした。
「この世界に魔族が存在する限り、人間が平穏に暮らせる日は来ない。だったら殺す!ガキだろうと王だろうと。俺はそのために強くなったんだ。」
イリヤの憎しみ悲しみはサリフィが思っていたよりずっと深く、とても止められませんでした。
その時、サリフィを連れ戻しに来た王が現れます。
イリヤはサリフィを柱にくくりつけ「そこでよく見てろ」と王との戦いを始めます。
相手は仮にも魔族の王。
人間1人で敵うわけがありません。
それはイリヤも一番よく分かっていました。
それでもサリフィを守る為に退くわけにはいきません。
(ここで退いたら俺はまたあの日と同じ)
(また何も何も・・・)
イリヤは幼い頃守れなかった妹と、サリフィを重ねているのです。
力では敵わないと思ったイリヤは「俺を殺してみろ!」と王を煽ります。
残虐な魔族の本性をサリフィの目の前で見せれば、サリフィが目を覚ますと考えたのです。
(サリフィ、それでお前の目が覚めるなら俺はここで喜んで殺されてやる)
しかし王はあえてイリヤの刃を体で受け止めます。
「お前が傷つけばサリフィは悲しむ。それだけだ。だが、私とて退けぬ。私にはサリフィが必要なのだ。」
サリフィは刺された王に近寄り涙を流します。
サリフィを泣かせる奴は許さないと思っていたイリヤですが、いつの間にかサリフィを悲しませているのは自分だったことに気が付きます。
「俺は今まで・・・何をやってたんだっ。」
自分を責め続けるイリヤをサリフィは抱きしめます。
「私が生贄になるまでの日々をとても穏やかに過ごすことができたのは、イリヤあなたがいてくれたから。私はイリヤにずっと救われていたの。だからもう許してあげて、自分を。何も守れなかったなんて思わないで、自分を責めたりしないで。イリヤ、私のこと守ってくれてありがとう。」
不死鳥・ベンヌの力で王の傷の手当てをし、サリフィはイリヤを国境まで送っていくことに。
「いいか、もしテメェがこの先サリフィを泣かすようなことがあったら、その時こそサリフィを返してもらう。」
イリヤはサリフィの笑顔を見て安心し、笑いながら国を去っていきました。
サリフィと王は仲良く宮に帰ることに。
「おーさま、私おーさまが来てくれて本当に嬉しかったよ。だって私の帰りたい場所は人間の国でも魔族の国でもなくて、ここだから。ありがとう。」
4巻へ続く
感想
2人が困難を乗り越えるたびに強くなる絆に毎回キュンキュンしています。
今巻、イリヤを見て本当に人間と魔族の溝は深いのだと改めて感じました。
自分を責め続けたイリヤが、サリフィの言葉で呪縛から解放されて良かったよ。
あのままだとイリヤがあまりにも不憫すぎる。
最後はなんとか気持ちを理解してくれて、笑顔が見られて安心しました。
おまけのケモ姫シリーズも可愛くてなにげに楽しみのひとつ(*ノωノ)
漫画を読みたいと思った方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪