パーフェクトクライム12巻無料

パーフェクトクライム12巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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前回の11巻では東雲と朝日奈の生い立ちや関係性が明かされました。
東雲が愛に飢え、愛を求め続ける理由は家族にあったのですね。

彼の過去を知った香織は、実の弟である朝日奈との仲を取り持とうとしますが、東雲に想いを寄せている香港支社のデザイナー・美杏の存在や、遠距離恋愛への不安はぬぐい切れません。

不安で涙を流す香織を目の当たりにした東雲は、過去に向き合うことを決意し、香織と一緒に朝日奈の元へ向かうのですが・・・!?

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ではここからネタバレです!

12巻|ネタバレ

母が亡くなったあの日、母は最後に「恭一・・・」と言葉を残し逝ってしまいました。

母の最期の言葉にショックを受ける東雲。

どうして自分ではなく恭一なのか。

見た目も性格もまるで鏡に映したようにそっくりなのに。

(恭一だけが愛されて俺は誰からも愛されない)

だから東雲は愛されたくて沙織に執着しました。

しかし愛されなかったし、東雲もきっと愛ではありませんでした。

懲りずにまた香織を愛しました。

愛してくれないと思っていましたが、それでもいいと思いました。

ただ香織は東雲にとってかけがえのない光のような存在になりました。

自分ではなく小野を選ぶことが普通だと思っていました。

(だって俺は誰にも愛されないのだから)

例え一時受け入れられたとしても”恭一には勝てない”そう思っていました。

しかし香織は「私にとって遥斗はかけがえのない唯一無二の人だよ」と言ってくれました。

(俺は変わる)
(闇の中にいる俺に手を伸ばしてくれた彼女を信じる)

そうして香織と共に朝日奈に会いに行った東雲。

朝日奈はそこで先月父がガンで亡くなったことを打ち明けます。

以前興信所を使って東雲のマンションへ行った時、あの時にはもうすでに余命幾ばくもないと告げられていたのです。

結局東雲には伝えることができず、その後は東雲の行方が解らなくなり、また探そうと思った矢先父の容態が急変してしまったのです。

朝日奈は東雲に伝えられなかったことを悔やんでいました。

葬儀などが終わり改めて東雲を探し香港にいると知って香織を利用したのです。

「前島さんを巻き込んだのは本当に申し訳ないと思ってる。だけどこうするしかもう思いつかなかった・・・ごめん。」

朝日奈はそう言い2通の封筒を手渡します。

母から朝日奈宛の手紙と、父から東雲宛の手紙でした。

父が亡くなり書斎を整理していると出てきたのです。

「これを遥斗と一緒に読みたかった。怖いけどそうするべきだと思った。」

実は朝日奈も東雲と同じでずっと「俺は誰からも愛されない」と思いながら生きてきました。

母に置いていかれ、父の最期の言葉も「遥斗」だったからです。

香織に会い東雲の話を聞いて、もしかしたら東雲も同じ闇を抱えていたんじゃないかと思ったのでした。

「遥斗、父さんからの手紙を読んでくれ。そして俺宛の母さんの手紙も。少なくとも遥斗が思っているものとは違うと思うよ。」

手紙の中は、朝日奈の言う通り思っていたものとは違いました。

18歳の時、父が東雲を突き放したのは、東雲だけを頼りに生きてきた母の気持ちを考えた結果の言動でした。

本当は一瞬たりとも忘れたことなどありません。

”遥斗、君はいつまでも大切な家族だ
君と恭一を心から大切に思ってる
だから恭一と支えあいながら生きて行ってほしい”

父の手紙に涙を流す東雲。

母の手紙にも同じ内容が書いてありました。

東雲も朝日奈もこんなに両親に愛されていたのです。

誤解が解け2人のわだかまりもなくなりホッと一安心の香織。

「ねえ遥斗、もしも遥斗が日本に帰りたいって思った時は、迷わず日本に戻ってね。もしも香港から戻れなくてもその時は私が必ず香港に行くから。」

香織は遥斗と生きていくつもりです。

心ではいつもそう思っていましたが、実際言葉にするのは怖かったのです。

「今は自信を持って言える。いつか遥斗の傍に寄り添って生きていきたい。」

東雲はそんな香織を抱きしめます。

その後すぐに東雲は美杏と一緒に香港へと帰っていきました。

美杏にセクハラをしていた香港の支社長は事実を認めないまま役職を剥奪され、系列会社に左遷させられました。

それが理由で大きな人事異動が行われることとなり、冬木が香港支社の次期支社長に決定します。

冬木が香港に異動になるという事は、妻の沙織も香港へ戻るということ。

それを知った香織は、美杏のことといい沙織の事といい、とても不安でした。

(私の”一番”は遥斗。だからこそ答えは私の中で固まってきている)
(でも遥斗には話せてない。それに彼の本音も聞いたことがない)

その夜、香織はスカイプで東雲に不安な気持ちをぶつけます。

「私仕事辞めて香港に行こうかな・・・やっぱり私は遥斗の傍にいたいし。遥斗は不安にならない?」

もちろん東雲も不安だからです。

だけど朝日奈の件で、確かに遠距離で離れてはいますがこの距離を乗り越える為に逆に心の距離を近づけられていると思っていました。

「香織、焦らなくていいよ。香織は自分が納得できるまでこの仕事を続けていいんだから。離れていても俺は香織を家族だと思ってるから。」

”家族”という温かい言葉に心がほぐれるのを感じる香織。

それが彼の本音だということも。

彼が恋しくて距離がもどかしくて、でも仕事も好きで・・・。

ここから動けない自分に香織はただ焦っていたのだと気づきます。

そんな中、東雲に想いを寄せる美杏がついに動きます。

東雲に迫る美杏ですが、「ごめん、香織以外はムリ」と断られてしまいました。

「そんなに大切なら遠距離恋愛なんかやめて今すぐ香港に連れて来ちゃえばいいのに!」と美杏は言います。

美杏は仕事に生きている訳ではないので、香織がこの仕事にどんな思いを抱えているのか解りませんが「仕事を続けていいよ」と自分のために言われると逆に仕事を辞められないと思ったのです。

「どれだけ仕事が出来ようとどれだけ好きであろうと、所詮は女なんですよ。東雲さんはさっさとあの人と結婚でもすればいいんです。じゃないと私も先に進めませんから。」

冬木部長の異動辞令が正式に決まった頃、礼子からもある報告があります。

礼子は明仁との結婚が決まり、寿退社することになったのです。

礼子も冬木部長もいなくなる。

この心地よい空間が変化してしまう事が香織は少し寂しく感じていました。

13巻へ続く

感想

11巻で母が最期に言った言葉がとても気になっていましたが、そういうことだったのね。

東雲が朝日奈に抱えている劣等感の理由も今巻でなるほどという感じ。

だけど東雲の一番の闇だった家族問題がようやく解決できて本当に良かったです。

家族問題が解決し、ようやく2人がうまく行き出すのかな~と思いきや、また不穏なフラグが・・・。

次回ではまた新たな問題が起きる予感です。

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