ほんの恋など2巻ネタバレ

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7話から12話|ネタバレ

出勤中、会社近くで同僚の山下君と一緒になる小山。

話は完全無欠と言われている編集長、鬼頭さんの話になります。

田村先生の新担任候補として名前があがっていた女性で現在はフランスの関連会社に一年契約で出向しているのだとか。

そんなある日、その渦中の人物が出向から前倒しで帰ってきます。

丁度、編集長と小山が食堂で食事をとってる時に彼女は現れるのですが、開口一番。

「私に田村先生の担当をやらせていただけないでしょうか?」と言うのでした。

現在、小山が担当してることは百も承知で自分も加わったタッグで取り組むことでもう一押しでいるのでは?と力説したのでした。

女の武器を全面に出す彼女は確かに小山にはない魅力がある。と編集長も許可を出します。

完璧なメイクにメリハリのあるボディライン、ふわふわの栗毛。完全に真逆の2人

少し話をしていくように編集長に言われたので、田村先生について話をします。

彼女は先生の小説を書いてもらには恋をしてもらう事以外に無い。と断言し、自分にはそれが出来る。と自信を見せます。

対して、小山は恋に対して深刻な傷を負ってるようで、そのことを少し思い出しただけでも吐き気がして、恋どころではありません。

その後も鬼頭にペースを握られてしまう小山は何だかもやもや・・・

先生に挨拶に行ったときにとんとん拍子に話は進み、今後は電話の窓口が小山で直接会うのは鬼頭と決められてしまいます。

男性相手には誰にでも瞬時に距離を詰める彼女の性格に先生も流され、個展だ食事だとしょっちゅう会っているようです。

オマケに上司からも花が無い呼ばわりされ、今まで仕事一筋で来た自分の働き方は間違っていたのか?と不安になります。

そんな焦りから、いつも以上に仕事に没頭しようと、同僚の仕事を徹夜で手伝い、それでも休まず働き続けます。

ですが無理がたたったのか、預かった原稿を無くしてしまうというとんでもないミスを犯してしまいます。

幸い、すぐに原稿は見つかったのですが話は編集長の耳にまで入り呆れられてしまいます。

落ち込む小山は知らず知らずのうちに前の部署、豊島編集部に来ていました。

丁度、今日は休みの日でデスクはもぬけの殻でしたが、当時の上司平野さんが居ました。

落ち込んでいる自分を見て全てお見通しなのか平野さんは「週刊豊島に帰ってくるか?」と言ってくれます。

”帰りたい”即答でそう思った小山。

でも、その言葉をぐっと飲みこみ、逃げる様な気持ちでここに戻っていい筈が無い。ともう一度気合を入れなおそうと思います。

その十分後。”やっぱりだめだ”鬼頭の事を考えるとどうしても前向きな気持ちになれない彼女に田村先生から電話がかかってきました。

緊急の用事だから今から来てくれと、ある場所に指定され急いで向かいます。

「よく来てくれた!!こっちだ!!」

そう言って連れられたのは”ベーカリー北原??”

先生の地元で有名なパン屋が出張販売していると情報を仕入れて、どうしても小山さんに食べて欲しかったのだとか。

自分の事をパン好きだと覚えてくれていたことに少し嬉しくなり、一緒に食べたチョコパンは彼女に力を与えてくれます。

正直に今の自分の気持ちを話すと先生はまるで子供をあやすかのように頭をポンポンしてくれました。

”小山さんはそのままでいいよ”

頭に残る奇妙な感触と先生の優しい言葉。随分と心が軽くなり、もっとこの人に必要な人間になりたい。と改めて強く思うのでした。

それがきっかけか、仕事は良い方向へと進み、翌日、出社するなり鬼頭さんが担当から外れると聞かされます。

実は彼女は先生の心ちっとも動かせていなかったようで、昨日直接「鬼頭さん俺にあなたは必要ない」と言われたのです。

ホッと気が抜けたのもつかの間、小山の母校から田村先生への講演依頼が届きます。

担当編集も同席してくれとのことらしく、気が乗らない小山。果たして彼女の大学生活に何があったのでしょうか?

3巻に続く

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