私の正しいお兄ちゃんが完結したので結末までのネタバレを紹介しています。
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13話から最終話｜ネタバレ
理世が妹だと知ってしまった海利は姿を消します。
ふと理世は海利が懺悔していた言葉を思い出しました。
”妹がいるなら僕は罪を償わなければいけない”
外には自転車のタイヤ痕が残っていて、それが誰のモノかは分かりませんが、海利の無事を願い、必死に探します。
辿り着いたのは真っ暗な海。海利の自転車が乗り捨てられており、辺りを必死に探します。
「海利さん！海利さん居ますか！？」
その声が届いたのか、波打ち際で血を流し倒れている海利を見つけます。
「良かった。海利さん一緒にいたいよぉ」
実はDNA鑑定は友人に助けてもらい、自分のモノを出していませんでした。つまり遺体の身元は特定されず、海利への疑いも晴れる策を打っていたのです。
病院に搬送されて一命をとりとめた海利。理世は妹として彼に付き添っていました。
病院に通う内は近くにある、理世の家で同棲することになった二人は辺りから怪しまれない為にも兄妹として振る舞います。
暫くして、警察ではDNAの結果が出て、死体は正己のモノではないと断定されます。
警察本部では捜査は打ち切りの方向で話が進むなか、ずっと理世を近くで見てきた立花は違和感を感じ、理世が海利を庇ってるのでは？と考えます。
何か粗が無いか？と立花が探りを入れるので理世たちは周辺住民から怪しまれ、海利はバイト先から辞めて欲しいと言われ職を失ってしまいます。
流石にこれ以上、迷惑をかけられたくなかった理世は直接、立花さんに訴えることにします。
「お願いします。幸せになることを許してください・・・」
三つ指ついて頭を下げる理世の姿を見て立花も本当にこれが自分の信じた正義なのか？と自問自答します。
それでも、深淵を貫こうとする立花でしたが、海利に新たな見方が現れました。
”長谷川京香”
彼女は海利が正己を殺すきっかけになった時にボロボロにされていた女性で、部屋で意識を失っていたと思っていた彼女でしたが実は意識があったらしく、海利に感謝していたのです。
「たとえ人を殺してもあなたは私にとって恩人でしかないの」
彼女の元にも警察の事情聴取が来ていたようで、海利が疑われてるとしった彼女は協力出来ないか？とずっと捜してくれていたのです。
死亡時刻のアリバイを証明してくれる形で疑いを晴らすことを打ち合わせし、彼女には海利が正己という偽名を使って、一緒に遊んでいたことにしてもらいます。
正己も海利と名乗り遊びまわっていたこともあって、警察はこの証言で、海利こそが正己なのだと認識します。
そこに偶然ですが、海利の母が死体を息子で間違い無い。と証言したことで海利は正真正銘の正己に成り代わるのでした。
海利の母親は精神疾患を起こしてしまった父を捨て、新しいパートナーと新たな人生を進める為に邪魔な息子が死んでくれた方が都合が良かったのです。
「俺を理世の本当のお兄ちゃんにしてくれる？お兄ちゃんだけど本物の家族になろう」
そう言って手渡された指輪を嬉しそうに受け取る理世。
こうして2人は戸籍上も兄妹となるのでした。
何となく、海利が入れ替わっていることに気が付いている立花でしたが、警察も正式に死体が海利だと決めたことで、これ以上引っ掻き回すのは無粋だと思いせめて、これ以上罪を犯さない願いを込めてエールを送ります。
2人は同棲をするために、新たな新居に引っ越し、新生活を楽しみます。
兄妹で夫婦で・・・全ての家族、正しい家族の形を知らない2人が手に入れた家族
－完－
感想
何か最期はちょっと恐ろしい結末になりましたね。
戸籍上も兄妹になって入れ替わってしまう。現実でも結構簡単に免許書とかは作れますからね。
私は嫌いじゃないですが、読み終わっても心にモヤが残る形でした。
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