透明なゆりかご4巻28話「駅裏の子」のネタバレと漫画を無料で読む方法を書いています。
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ゴミ山で出会った少女は母親から虐待を受けており・・・・!?
ではここからネタバレを書いていきます。
透明なゆりかご 駅裏の子 ネタバレ
小学校の頃の×華は勉強も運動もキライで宿題も全然できない。
そんな子でした。
みんなと同じにできない。
だから悪い子だと言われていました。
ランドセルには忘れ物をしないようにと先生のはり紙が貼られるようになります。
「こんなものをお母さんに見られたらもっともっと怒られる」
そう思った×華は家に帰る前に張り紙を捨てるところを探します。
見つけた場所は廃屋のような大きな家の所有地でその家から出たゴミが山のように積もっている場所でした。
今でいうゴミ屋敷のゴミ山で、そのゴミ山は家の2階くらいの高さがありました。
ゴミ山にはいろんな面白いものがあり、×華はこの山を好きになります。
やっとの思いで頂上まで登る×華。
そこで耳だけが出て後は埋まっているうさぎのぬいぐるみを見つけます。
ボロボロのぬいぐるみでしたが所々手当をしている後がありました。
「きったないなー」
×華がぬいぐるみを眺めていると、側にいたのか同じぐらいの年の女の子がぬいぐるみを奪い後ろに隠します。
その子は外国人のようで泥だらけのワンピースでヘアバンドをつけていました。
怖くなった×華が帰ろうとするとランドセルを勝手に漁られ、中に入っていたパンを食べ始めました。
家に帰り今日のことを母に報告する×華。
「駅裏の子でしょ?遊んじゃダメ!!!」
駅裏には”夜のお店”がいっぱいあり、たくさんの外国人の女の人が住んでいました。
次の日も×華ははり紙を捨てにゴミ山に行くと、その子は×華を見てすぐそっぽを向きます。
その子と一緒に遊びたかった×華は思い切って英語で挨拶をするのですが、その子は日本語を喋れるようでキレて殴りかかってきました。
「ちがうっちがう!私日本で生まれたから日本人よ!!」
仲良しになることもなく、以来ゴミ山であっても別々の遊びをしていました。
その子はいつもウサギのぬいぐるみとお母さんごっこをしており”はにーこ”と話している時その子は笑顔でした。
ある日の日曜日。
×華は町で彼女を見かけ”神様”に会いにいくというので一緒に付いていくことに。
小さな教会前につき「いじめてくるヤツがいるから」と正面から入るのではなく教会の隅っこに向かいます。
隅っこには小さなマリア像がひっそりと置いてありました。
その時初めて×華は、彼女の耳にホッチキスがいっぱい刺さっており、耳たぶがなくなっていて、肩にはその血の跡がべっとり付いていることに気がつきます。
お祈り中の彼女は幸せそうで「早く大人になりますように」と言っていました。
その子はよくお墓を作っており、ウサギの”はにーこ”もお菓子も宝物もゴミ山に埋めていました。
「可哀想だから埋葬するの。天国にいけるように」
二人はゴミ山に寝転び流れてくる雲に次から次へと飛びうつり、ずっと遊んでいました。
2人で一緒に同じ遊びをしたのはこれが最後でした。
ある日の土曜日。
その子はいつものゴミ山にはおらず、×華は”駅裏”に探しに行きます。
駅裏には物置みたいな古くて汚い家が並んでいて、外国人はここに住んでいると聞いていたからです。
声が聞こえた方へ向かうと、腕より下を地面に埋められている彼女を目撃しました。
胸まで埋められている彼女は泣き叫んでいます。
すると母親らしき人が来て、聞いたことのない言葉で叫びながら彼女に暴力を振るっていました。
彼女と目があった×華は怖くて目をそらし逃げてしまいます。
『神様神様、誰に言えば助けてくれますか?大人に言っても怒るだけなんです。どうすればいいですか?』
×華は悩んだ末、彼女に似ている自分の人形をあげようと考えます。
しかし×華が眠りについた後、彼女がいた家が火事になり6棟中半分が燃えてしまい、死んでしまいます。
『私はバカだ。何もできずにあの子を死なせてしまうなんて』
×華は自分を責め、苦しい思いをします。
そして小さな教会にお祈りに行くのですが、その時小石を頭にぶつけられます。
『コイツらがあの子をいじめてたヤツらだな』
×華は怒り、マリア像を振り回します。
マリア像は割れてしまい、中は空っぽでした。
『この中に神様がいるんじゃないの?』
×華は天国を信じていた彼女のために、マリア像をゴミ山に埋葬します。
「どうかあの子が安らかでありますように」
それからの×華は生きることに一生懸命で、あの子のことはすっかり忘れていました。
しかし病院で「ハニーコ」と言っている患者さんがいたので思い出し、意味を聞くと”私の愛しい人”という意味だと知ります。
もしかしたらあの子は×華が逃げた後、土の中から引き上げられて「愛してる」って言ってもらえたかも知れない。
亡くなる前に愛を与えられたかもしれない。
あの母親にも愛はあったかもしれない。
だってあの子は「私の愛しい人愛してる」という言葉を知っていたから。
そうだったら・・・・いいなぁ・・・・。