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say,good-bye(セイグッバイ)のあらすじと、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

今回は収録作品の中の一つ「有千花」です!

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あらすじはネタバレを含んでいるので苦手な方は注意してください。

ではここからはネタバレです!

セイグッバイ ネタバレ

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有千花

もう何年も昔の話。

亮一と亮子(双子の兄妹)は父の仕事の関係でずっと転校を繰り返してきました。

その経験から小さい街ほど馴染みにくいことを知っています。

2人は別々のクラスに転入。

そこで亮子は今まで見たことのないような美しい女性を目にします。

長いまつげ、真っ白で透けるような肌、艶やかな黒い髪。

同じ女でありながら亮子は見とれてしまっていました。

「ほんっとに、あんな綺麗な子って初めてだよ!」

その夜、亮子は興奮気味に両親に話すのですが母親も父親も無関心。

ご近所付き合いや、勉強のことばかり考えています。

亮一は珍しいこともあるもんだと思っていました。

なぜなら亮子が誰かのことをこんなに熱心に話したりすることなんてないから。

しかし森有千花の女子からの評判は良くなく、友達の彼氏を横取りするなどと噂を聞きます。

良くない噂ばかりなのに、なぜか惹かれてしまう亮子。

いつも一人の有千花に勇気を出して話しかけたことがきっかけで初めて話すことができます。

それ以来、亮子はやたら有千花にまとわりつくように。

少しくらい影響されてちょうどいいと思っていた亮一ですが、有千花が売春もやっているという噂を聞きます。

「おばあちゃんってね、高級娼婦だったんだよ」

ある日、有千花はイキイキしながら亮子にそう話します。

綺麗なドレスをきて豪華な宝石をつけて社交界のパーティに出て、そういう時代背景に生まれたかったと有千花は言います。

「きっと、素敵だっただろうね。」

”娼婦”がどういうものかは亮子にだって分かっていました。

だけど美しく着飾った有千花を思い描いてみると制服の有千花よりずっとウチカらしい気がしたのです。

そんなある日、有千花を買ったことのある卒業生が校門で待ち伏せをしていました。

その人良くない!

ウチカに似合わないよ。

止めたかった亮子ですが、有千花は2人でどこかに行ってしまいます。

そんな中、母は亮子が不良娘と付き合っているという噂を耳にし激怒します。

「お母さんがどんな気持ちだったと思う!?パート仲間で知らないのは私だけだったのよ!」

ついに亮子は不満爆発。

「お母さんはいつだって私たちより周りの人のことばかり気にして!」

亮子は15年間たまったものを一気に吐き出します。

どっちの味方もできなくて外に逃げ出してしまう亮一。

竹やぶの中でタバコを吸おうとした時、有千花の叫び声が聞こえてきました。

有千花は男に犯されそうになっていたのです。

「何様のつもりだよ。毎度毎度あんな金が払えるかよ!」

亮一は止めに入るのですがやられてしまいます。

その瞬間、殺意が芽生え気づいたら石で頭を殴っていました。

怖くなり震えている亮一の腕を掴み逃げ出す2人。

遠くまで走り今夜のことは全部忘れてしまおうと約束をします。

「しっかりなさい!亮子の兄さんなんだから!」

有千花はそのまま闇に紛れて消えてしまいます。

有千花は亮一の代わりに姿を消したのです。

おそらく罪をかぶる覚悟で。

ある日、あの日石をぶつけた男が亮一に会いにきます。

新聞にも出ないからそんな気はしていた亮一ですが、彼は死んでいませんでした。

「怖いんだ、俺。有千花にハマった自分がさ。」

その気持ちに亮一も共感します。

結局、有千花にとって亮一は最後まで”亮子の兄”でしかなかった。

最近、亮子がこんなことを言いました。

「ウチカは私の初恋だった」と。

亮一にとってウチカは恋ですらなかったけれど、”もう一度逢いたい”と思う一方で”もう二度と目の前に現れるな”と思うのでした。

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