漫画、代理母の分冊版19巻ネタバレになります。
この巻で完結となります。
最後のプロローグまでのネタバレを含んだあらすじを書いているので、漫画版で読みたい人は先に下のリンクを使って下さい。
一哉の決断
陽奈に花瓶をぶつけ、気絶させた一哉はすぐに美月を探しに行きます。
2階で縛られている美月を助け出したのも束の間、目を覚ました陽奈が現れます。
部屋に火も放っており、長引けば逃げ場が無くなってしまいます。
美月は幼いころ、虐待を受けていた義父のことも火をつけて殺したことがあるようで、火は全てを消して新しく始めることが出来るものだと考えているようです。
完全に美月を殺すつもりで、自分も頭から血を流していますが、気にする様子すらありません。
手には果物ナイフが握られていて、一哉が近づかないように牽制しますが、突っ込んできます。
”ドスっ”
美月を守ろうとした一哉が背中を刺されてしまい、あまりの痛さに床にうずくまります。
その隙に陽奈が美月を追いつめます。
夫を置いて逃げる美月に陽奈は、自分勝手で一哉のことなど愛していない女と挑発します。
それに逆上した美月が陽奈にタックルしたことで、ナイフは陽奈の手から離れます。
すかさず反撃に出ようとしますが、陽奈の方が力が強く、再びナイフを奪われてしまいます。
そんな陽奈に今度は一哉が襲い掛かります。
近くにあったヒモを陽奈の首に巻き付け、締め上げます。
完全に目が覚めた一哉は今までの優しい顔では無く、憎しみにこもった顔で本気で殺すつもりのようです。
「一つだけ教えて下さい。旦那様は私を愛していましたか?」
その問いかけに、彼女と過ごした楽しかった時間がフラッシュバックします。
陽奈にとって一哉は優しく接してくれた初めての男性でした。
そんな彼女に一時は一哉も本気で彼女のことを愛していたことを思い出します。
惚れた女性を自分の手で殺すことなど出来る訳が無く、手を緩めます。
ですが、美月はけっして許すつもりは無いようで、拾ったナイフで陽奈の胸を突き刺したのでした。
それから数カ月、美月は可愛い子供を出産しました。
一哉は全ての罪を背負い、未だに裁判中なので、面会もろくに出来ません。
刑務所に服役中の兄にはたまに会いに行っています。
そんな兄にふと「パパに似てイケメンだなー!!」と言われ過剰に反応します。
「違う!!この子は私に似てる!私の子よ!誰の子でも無い!!」
あまりの形相に兄もそれ以上、深くは聞かないことにします。
ユイは椿の部下になっていました。
いなくなった陽奈を想ってか、彼女の好きだった海に来ていました。
”ほら、あんたが見たかった風景よ”
-完結-
最終話の完結まで読んだ感想
最後は怒涛の展開で何が何やら、色々とツッコミどころが満載でした。
美月は無事に子供を出産したようですが、自分の子では無いような描写があり、まだまだ隠し事がありそうな様子でした。
それらが漫画で明かされることはありませんでしたが”バレるまでは真実”という本心を持つ女性って恐ろしいですね。
色々と考えさせられる表現が多かったので、読む人によって解釈が変わる最終巻となりました。
無料で読むことも出来るので、是非 漫画版も読んでみて下さいね。