プライド12巻

プライド12巻(完結巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています!

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見事にウィーンでデビューを果たした史緒。
史緒と神野の結婚式が10日後に迫る中、萌に「史緒さんをさらって幸せになってよ!」と言われた蘭丸は・・・!?

12巻|ネタバレ

ウィーンでのデビュー後、SRMのレコーディングのため日本に帰国した史緒。

史緒を迎えに行っていた蘭丸は、萌に言われたことをもやもやと考えていました。

萌は、神野は史緒の容貌やステイタスが欲しいだけだと言っていましたが、蘭丸はそうは思いませんでした。

クリスマスのウィーンで会った時のあからさまに嫌な顔や態度は、どう見てもヤキモチを妬いているようにしか見えなかったからです。

あの冷静な男を史緒くんは熱い恋するおバカさんに変えたんだよ。

萌はずっと会ってないから神野の変化を知らないだけなのです。

一方、妊娠中の萌のお腹はすごく大きくなっていました。

久しぶりに3人で音を合わせるのですが、萌は妊娠したことで棘が落ち優しい音色に、硬くて正確な優等生だった史緒は艶のある魅力的な歌に、蘭丸の腕も磨かれていて、音合わせはスムーズに終えることができます。

休憩中、萌が愛おしそうにお腹を触りながら歌っているのを見て、史緒は初めて萌のことを美しい人だと感じます。

ずっと欲しがってばかりいた萌が与える喜びに満ちているなんて。

史緒は、人はこんなにも変わる事ができるのかと驚きます。

「今のあなたは素敵だわ。あなたと歌える事は私の誇りよ。ずっと一緒に歌っていきたい。」

何よりも自分の誇りを大切に生きている史緒に、「私の誇り」だと言われた萌は、初めて自分がどれほどの罪を犯してきたのか気づくことができます。

神様、私はもう二度とこの人を傷つけたくないです!

お互いを見て優しい笑顔を交わす史緒と萌。

それは、ずっと二人を見てきた蘭丸が一番見たかった奇蹟の光景でした。

翌日、レコーディングを終え、史緒はすぐにウィーンへ戻ります。

別れ際、萌は史緒に最後のお別れを言います。

「イタリアで子供産んで育てるの!だから史緒さんとはここでお別れを言います!ごめんなさい!ありがとう!!」

その頃、神野は自己嫌悪に陥っていました。

悩んだ結果、史緒に嘘はつけないと全てを告白します。

萌のお腹の子の父親が神野だと知った史緒は、酷く落ち込みショックを受けます。

「結婚は取引だって言ったのは、こういう事なんですね。自分は申し分のないほどの援助と自由をもらっているのに、あなたの自由は考えもしなかった。」

神野は否定するのですが、ピュアな史緒は受け入れることができませんでした。

全身で神野のことを拒絶し結婚破棄を告げます。

権利ばかりをもらいながら、義務を拒絶する。

そんな身勝手な取引などありえません。

でも私はあなたが望むような妻にはなれない!

史緒は自分を責めて「ごめんなさい」と何度も何度も謝り涙を流すのでした。

一方、覚悟を決めていた神野ですが、史緒の拒絶にはやはりショックを受けていました。

せめて史緒の未来を守るために、援助は今まで通りすることを決めます。

3日後の結婚式は中止と聞いた秘書の有森は、なんとか会社のためにも結婚式だけでも出てもらえないかと、神野には内緒で史緒の説得を菜都子ママに頼みます。

事情を知った蘭丸はすぐに史緒の元へ。

蘭丸は史緒の本心を引き出し、史緒が後悔しない方に誘導します。

「好きだから嫌なんだよ!言いたくないけど愛してんの!」

蘭丸に言われて、ようやく神野のことが好きだと自覚をした史緒。

史緒はすぐに神野の元へ行き、自分の気持ちを伝えます。

「ばか!他の人を触らないで!あんな辛い思いをさせるなんて酷い。一生かけて償って下さい!」

2人は仲直りをし結婚式も予定通り行われることになります。

蘭丸は幸せそうな史緒の姿を見て安心するのでした。

その頃、萌はふみよおばちゃんの手術も無事終わったので、イタリアに発つ前に感謝の気持ちを込めて店を掃除することに。

今頃、史緒さんと神野さんの結婚式かな。
幸せに、誰よりも幸せになりますように。

その時、萌の母がやってきて神野の子供だと公表しろと言ってきます。

決してお金が欲しいだけではなく、子供には父親が必要だと思っていたからです。

母親なりに自分を愛してくれていたのだと知った萌は、嬉しくて泣きじゃくります。

その時、震度4程度の地震があり、老朽化した店は崩壊し萌と母親は建物の下敷きになってしまいます。

母がとっさに庇ったおかげで、萌とお腹の子は守られますが、母は亡くなってしまいました。

目の前で母が亡くなり萌はメンタルがやられていました。

ショックで破水し今にも産まれそうなのに、弱気になり泣いていました。

「私のせいでママが死んだのに、こんな私が子供育てるなんて無理。だめ!こわい!私じゃ無理!」

萌が危ないと聞き駆け付けた史緒は、萌を力強く励まします。

「産みなさい!あなたのママが命をかけて守った命をこの世に送り出すのはあなたの使命よ!私が育てる。あなたは産むだけでいいわ。そのくらいできるでしょ。」

史緒の言葉に正気を取り戻した萌は、なんとか美恵を出産することができます。

「史緒さんみたいに育てたい。自分に誇りを持って生きて欲しい。あなたは私の憧れなの。」

その言葉を最後に萌は亡くなってしまいました。

3年後。

史緒は萌が亡くなった今でも萌がどこかで歌ってるような気がしていました。

また一緒にSRMをやりたくて、まだ萌を探して息を止めるのです。

美恵も順調に成長しており、蘭丸のお嫁さんになりたいと言っています。

今日は美恵の誕生日。

家族の待つ家に史緒は帰るのでした。

完結

感想

意外な最期でびっくりしました。

あんなに憎んでいた母親と理解できたと思ったら地震で亡くなってしまうなんて。

最初は嫌いだった萌のキャラクターですが、最後には好きになってしまっている自分がいました。

なので亡くなってしまったのが悲しい。

史緒の発言は男前だけど、本当に苦労を知らないからこその発言だとも思いました。

神野さんとどうなる事かと思ったけど、史緒は大人になったなあ。

まさかあのお嬢様から「ばか!」という言葉がでるなんて。

神野さんと幸せになれて本当に良かった。

最終巻は感動のシーンが多く、泣いてしまいました。

最初から最後まで面白くてとても読み応えのある作品でした。

ぜひ漫画の方も読んでみて下さいね♪

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