罪に濡れたふたり18巻

罪に濡れたふたり18巻(最終巻)の結末ネタバレと、漫画を無料で読む方法を書いています。

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お互いへの強い想いを抱き続ける2人に対し、周りの妨害もさらに執拗なものになっていき、次第に追い詰められる2人。
そんな中、由貴はついに香純との関係を公然のものにしようと決心します。

それに対して香純は・・・!?

では最終巻のネタバレです!

18巻|ネタバレ

2人の関係が皆にバレないかずっと怖かった香純。

だけどようやく”本当に怖いことは何か”が判ったのです。

本当に怖いのは由貴を失ってしまうことでした。

2人はみんなが見ている前で大胆にも口づけを交わします。

(由貴が許してくれるなら世界中のみんなが敵でもいい)

当然恭子は2人のしたことを許せませんでした。

「これであなた達は晴れて2人きりの地獄へって?ふざけないで!残された私達の方が地獄よ!」

「絶対に幸せなんかにさせやしない・・・!」

香純は最後に母に別れを告げ由貴と共に笑顔で去っていきます。

大学の退学手続きを済ませ、由貴に連れられブライダルショップへ。

由貴は香純に内緒で模擬挙式の写真サービスを予約していたのです。

「香純は”ドレスなんか”って言ってたけどオレが見たい。オレのために着てよ。」

小さい頃、真っ白いドレスに憧れ自分もいつかはと当たり前の様に信じていた香純。

でも大好きな人を見つけたと同時に諦めていました。

一番大切な人が愛してはいけない実の弟だったから。

でも本当はずっとずっと由貴のお嫁さんになりなかったのです。

2人は全てを捨て全てを敵に回してもお互いだけを愛し続けることを誓います。

その頃、恭子と簾は警察に2人の捜査願を出していました。

「婚約者が誘拐された」と嘘をついて。

誰も知らない東京から遠く離れた所へ行こうとしていた2人ですが、その前に警察に捕まってしまいます。

「香純っ!元に戻るんだ、元に。お互いを知らなかった頃に戻ろう!」

由貴のその言葉を最後に2人は引き裂かれ、別々の部屋で事情聴取されることになります。

香純が1人泣いているとにこにこしながら恭子と簾がやってきます。

「もし恭子さんが由貴と姉弟だったら?今みたいに好きになった?」

もちろんそんなの有り得ないと恭子は答えます。

「私は恥知らずじゃないもの」と言う恭子ですが、香純はプライドや常識や道徳を捨てても由貴を愛しているのです。

「最初から誰の祝福もなかった。ずっと反対されて蔑まれ罵られて逃げ続けて、それでも愛し続ける事を選んだのよ。」

「それ以上の気持ちなんてないってどうして分からないの。」

香純の証言で警察からは解放されるのですが、由貴はすでに警察から逃げていました。

香純は由貴と落ち合うことなく1人家へと帰ります。

母がホッとしたのも束の間、香純は家のアクセサリーやバッグなどをリサイクルショップに売り飛ばして、ローマ行きのチケットを購入。

香純は由貴が言った「お互いを知らなかった頃に戻ろう」の意味に気づいたのです。

(きっとあれはわたし達だけに分かる再会の約束)
(きっと由貴はそこで待っている)

香純がわくわくしながら空港でいると、イタリアローマで大規模な列車事故があったというニュースが飛び込んできます。

乗客の大半が絶望的との発表で、死亡が確認された中には日本人観光客も3人含まれていました。

香純はニュースに流れる名前を見て絶句します。

そこには「スズムラヨシキ」と書かれていたのです。

しかし香純は、亡くなったのは同姓同名で由貴は生きていると信じて疑いませんでした。

姉弟だと知らずに出逢ったフォロ・ロマーノで由貴を探します。

「由貴ぃどこにいるのぉ?戻ろうって言ったの由貴だよ?ここでいいんだよね?」

「ここで会えるんだよね!?」

香純がうろうろしていると子供と間違われ警察に通報され保護されてしまいます。

その時、香純のパスポートを見た警察は、死体安置所へと香純を連れていきます。

昨夜の列車事故で亡くなった日本人男性の確認をして欲しいと言うのです。

何分顔も判別がつかない程損傷が酷く身長180センチ以上の男性としか分からないからと。

香純に確認をお願いしたのは、遺体が持っていた鞄の中のパスポートが香純の名前や本籍地と同じだったからです。

パスポートは紛れもなく由貴のものでした。

香純はパニックになりその場から逃げ出してしまいます。

「知らない。違うスズムラヨシキです。あたしの由貴じゃない!」

昨日まで手を繋いで温もりを感じていたのに、今は由貴の視線も吐息も、「愛してる」さえももう言ってくれることはありません。

「神様、お願いします。あたしも殺してください。」

香純にとって由貴がいない世界なんて生きる意味がありませんでした。

一通り泣いたあと、現実を受け止めた香純は、もう一度死体安置所へ行き、顔の確認をさせてもらいます。

「ごめんね、さっきは知らないなんて言って。」

「由貴はずっと先に待っててくれたんだね。こんな所で1人で・・・。」

「もう離れないから。」

「鈴村由貴、あたしの弟です。」

由貴は2人が出逢ったこのローマで永い眠りにつきました。

鉄道会社による合同葬儀には母も恭子も参列しています。

「あなたに関わるとみんな不幸になる。和樹さんだけじゃなく由貴まで!」

「なのにどうしてあなたは生き残ってるの!?」

恭子は泣きながら香純をぶちます。

香純はか弱い力で恭子に抱きつき「殺して」と頼みます。

「ずっとあたしの事そうしたかった筈でしょ?頭の中で何度もそうしたように早く殺して?」

しかし恭子は1人で楽に由貴のところに行こうなんて許しません。

「由貴がいない世界がどんなに空しいかあなたも思い知ればいい・・・!」

今日はクリスマス。

雪が降る中、香純は今日もあの場所で由貴を待ち続けています。

(あと何日、何年、こうして立ってたら涙が枯れてくれるかな)
(出逢わなければ出逢わなければこんな想いを・・・っ)

由貴を想うと涙が止まらない香純。

そしてブライダルショップで撮った写真を眺め笑います。

(あたしが生きてる限り、由貴を愛してる気持ちも生き続ける)

「まだ恋は終わってない。そうだよね由貴?」

その時、香純の目の前に由貴が現れます。

由貴は乗り継ぎのミラノで荷物を盗られた後、警察や大使館の往復でパスポートの発行を待っていたら、ローマで事故扱いされていると聞き飛んで帰ってきたかったけど、説明や手続きで身動きが取れなかったのです。

「でも信じてた。フォロ・ロマーノに来れば必ず会えるって。」

「香純は何があってもずっとオレを待っててくれる筈だって・・・。」

今度こそ誰も知らない場所に行こう。
2人だけで暮らそう。

2人で一緒に生き続けよう、ずっとずーっと。

神様に背いた罪の証が
あたし達の愛の証

完結

感想

最後まで怒涛の展開でドキドキしながら読み終わりました。

周りに迷惑をかけ、家族を捨て、道徳を捨て、それでも守りたかった愛。

私はハッピーエンドだとは思えませんが、これほどまでに人を愛せるのは羨ましい気もします。

由貴が死んだと思った時は、作者鬼!と思いましたが(笑)死んでなくて良かったです。

昼ドラ的展開が好きな人にはかなりおススメの漫画です。

途中何度もうわーと思いながらも最後まで見届けてしまった作品です。

ネタバレだけでは伝わりづらいと思うので、ぜひ漫画の方も無料で読んでみて下さいね(*^▽^*)

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