私たちはどうかしている8巻

私はどうかしている8巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪

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前回、お互いの出生の秘密を知り別れを決意した七桜。
椿にも「さくら」であることがバレてしまいます。

炎に包まれる光月庵。
七桜は倒れ椿も意識不明の重体に。
2人は離ればなれになってしまいます。

あの火事から10ヶ月、光月庵は営業を再開するのですが・・・!?

新章開幕!ここから8巻のネタバレです!

37話|赤の目覚め

あの火事のあと、椿は10日間意識が戻りませんでした。

目が覚めた時にはもう七桜は居ませんでした。

それから10か月後。

光月庵では和菓子作り教室を開いていました。

光月庵というのはもちろん椿直々に教えてもらえるとあり女性には大好評です。

しかし女将は「くだらない」と和菓子教室を否定します。

「店の品位が落ちるようなことして恥ずかしい。当主がやることじゃないでしょう。」

また女将は椿がいつまでも七桜のことを捜しているのも気に入りませんでした。

椿が県内の和菓子屋に心当たりがないか聞きまわっていることは知っています。

「今さら見つけてどうするの?あなたはあの子より店を継ぐことを選んだのに。それより向き合うべき人が他にいるでしょう。

椿自身にもわかりませんでした。

この気持ちは愛情なのか、憎しみなのか。

七桜に会いたいのか、会いたくないのか。

七桜が消えたあの日からずっと矛盾を抱えています。

ある大雨の日、「この雨じゃ今日の教室は誰も来ないな」と椿が思っていると、びしょ濡れの栞がやってきます。

和菓子作りにすっかりはまってしまった栞にとってこの時間は唯一の楽しみでした。

雨の影響で他の生徒はみんなキャンセルとなったので今日は椿と2人きり。

「結納は明後日でしたよね。本当に良かったです。予定通りに話が進んで。」

あの火事の日、椿を庇ったせいで栞は頬に目立つ傷を作ってしまいました。

椿はそれをずっと気にかけていたのです。

今日は牡丹の和菓子を作る日。

ずいぶんと赤く色づけしている栞。

着物もいつも赤なので椿は「赤が好きなんですか?」と栞に聞きます。

「はい、子供のころから。気分があがるし目立つから・・・。」

栞には美人で愛嬌があってどこに行っても目を引く存在の姉が2人います。

それに比べ地味な栞はいつもみんなに「いたの?」と言われるほどでした。

だから赤い色を身につければきっと自分のことも見てもらえると思ったのです。

「父にお前には似合わないからやめろって言われます。ほんとそう思いますよね。」

椿は自分の小さい頃を思い出します。

「”そう思う”なんてどうして決めつけるんですか。オレの気持ちなのに。」

椿は栞の作った御菓子を漆黒のお皿の上に盛りつけます。

「確かにこの皿によく合う色だ。俺はけっこう好きです。」

椿の言葉が嬉しくて頬を赤らめる栞。

(わかってる。一度人生をこの人に狂わされた)
(今度はちゃんと幸せにならなくちゃ)

(私を愛してくれる人と・・・)

いよいよ今日は栞の結納の日です。

婚約者は栞の淡い色の着物を見て「よく似合っています」と褒めてくれるのですが栞は素直に喜べませんでした。

皆の声が遠くに聞こえ、思い浮かぶのは椿の顔。

「よろしくお願いします」そう言えば父も母も安心して自分の幸せになれる。

なのに栞は・・・・。

「すいません。私結婚できません。どうしても欲しいものがあるんです。」

38話|茨の道へ

結婚が破談となり栞の父親は大激怒。

栞の頬をぶって「今からでも遅くない」と栞の話も聞かず縁談に持ち込もうとします。

姉と比べられなんでも我慢をして笑ってきた栞、だけど今回ばかりは親に反抗します。

「”なんの取り柄もないからお前は早く嫁に行くのがいい”お父さんの言葉ずっと疑わずに信じてきました。でも私牡丹は赤にしたいんです。私を自由にしてください。」

父親は栞を勘当し家から追い出します。

栞が家を出ていくとき、姉たちがあるものを手渡してくれました。

「あなたへのお守りよ。覚えておいて栞、この家の血があなたに流れている事は変わらない。誇りを踏みにじられることは許されないから。」

栞がこうなった原因は椿だと気づく父親は、すぐに光月庵に怒鳴りこみに行きます。

結婚の話は順調に進んでいると聞いていた椿は、事情を聞いて驚きます。

実は最初の椿との結婚も父は反対をしていました。

和菓子屋の嫁なんて苦労するのは目に見えているからです。

しかし栞が「どうしても受けたい」というので父は渋々認めたのでした。

なのに椿は大事な式で栞に恥をかかせ、さらに顔に傷まで・・・。

父親は椿の顔を殴り「栞に言っておけ!長谷屋の名を名乗ることは一生許さんと!」と言い去っていきます。

その話を聞き一昨日の夜を思い出す女将。

「やっぱりあれは栞さんだったのかしら。浅野川の川べりをスーツケース片手に歩いていて一昨日の夜、似た人を見かけたのよ。」

長谷屋を追い出された栞は、住み込みで雇ってくれるお店を探し回っていました。

夜は毛布に包まり屋根のない場所で休む栞。

そんな状況でも栞は椿に貰った教室用の菓子帳を嬉しそうに眺めています。

栞が眠りについた頃、栞のスーツケースを荒らす泥棒が現れます。

大事な菓子帳を奪われてなるものかと栞は必死に奪い返そうとします。

男が掴んで離さない栞に手をあげようとしたその時、栞を探しにきた椿が助けてくれました。

「その菓子帳、俺が教室用に作って渡したものですよね。どうしてそんなもの・・・。」

栞が椿のことを好きになったのは、結婚が決まるより前の、絵付けの展示会でした。

誰も栞の作品を気に留めてくれない中、椿だけは栞の作品に興味を持ってくれます。

「この”椿”どうして葉がないんですか。これじゃ”落ちた椿”ですよ。」

椿の花は”ぽとり”と落ちるので”首が落ちる”を連想させて、縁起が悪いと言われています。

「それは椿があまりにも美しいから偉い人が独り占めしたくて悪い噂を流したって説もあって・・・。私はその方が好きで。だってやっぱり綺麗ですし。」

理由を聞いた椿は「おもしろいな」と笑い気に入って購入してくれたのです。

その時のことを思い出す栞。

「お願いです。私を光月庵で雇って下さい。自分の事もう諦めたくないんです。」

菓子帳を持つ手が震えている栞。

「素質がないと思ったらすぐ追い出します。」

そうして椿は栞を光月庵のスタッフとして雇うことを決めるのでした。

(茨の道でもかまわない。この人の側にいたい)
(そのためには秘密を隠し続ける)

39話|3回目の秋

あの火事から光月庵は3回目の秋を迎えていました。

最初の頃は「いらっしゃいませ」もたどたどしかった栞ですが、今では栞目当てのお客さんがいるほど店の看板になっています。

栞は光月庵で働くのが楽しくて、今までこんな世界があるなんて知らなかったので毎日が夢のよう。

それに近くには椿もいます。

一方、椿は店の御菓子をあまり作らなくなっていました。

五月雨亭の選定会に出す御菓子も自分では作らず厨房の山口さんに任せています。

ある日、栞は女将に呼び出されます。

女将はボロボロの栞の爪を見て丁寧にケアをしてくれました。

「私の夢なの。お嫁さんにこうしてあげるの。」

女将にとって栞が嫁に来てくれると都合が良いのです。

女将は栞の首元に香りのするクリームを塗り栞の気持ちを煽ります。

「どう?男を虜にする妖艶な香り。ときには自分から攻めなくちゃ。栞さんはとても魅力的よ。」

その後、栞は偶然眠っている椿を発見します。

(椿さんの爪の方がよっぽどボロボロ)
(いつも凛としてる姿しか見せないのに最近ずっと忙しそうだから・・・)

「ハッ」と椿が目を覚ますと栞が隣で着物のほつれを直してくれていました。

「すみません勝手に。早く直してあげれば長く着られますから。椿さんの着物どれも素敵ですし。」

(は~~、やっぱり自分からなんて、ムリ!ムリ!)

特に会話をすることもありませんが、椿は起きた後もその場で一緒にいてくれました。

夜風にあたりながら七桜のことを思い出す椿。

(もう3年も経つのか・・・七桜はどうしてるんだろうか)

今の七桜を思い浮かべるといつも同じ情景が浮かんできます。

雑踏とは無縁の静かな街。
そこにたたずむ小さな和菓子屋。

そこで毎日和菓子を作っているのです。
毎日楽しそうに。

(幸せにやってるんだろう、こんな小さな世界のことは全部忘れて)
(3年、過去にするのに充分な時間だ)

翌日、椿は栞をデートに誘います。

「今度新しい着物を選んでもらえませんか。たまには一緒に出掛けませんか。」

椿に誘われ浮かれる栞。

そんなお使いの帰り道、栞は七桜に偶然再会します。

思わず手を掴み引き留めてしまった栞。

(どうして私はこの手を掴んでしまったの)
(だってこの人はこの世で一番会いたくない人・・・)

その頃、椿の元に”火事の真相”を探る記者が訪ねてきます。

それとあわせて”18年前の事件”も調べていました。

40話|花がすみ

3年ぶりに見る七桜の雰囲気はずいぶんと変わっていました。

七桜は今まで、和菓子の世界を広げるために東京のお店で修行をさせてもらっていました。

3カ月前にようやく自分の店を持てるようになって金沢に戻ってきたのです。

自分のことを話した後、今度は七桜が栞に今どうしているのか聞きます。

気まずそうに光月庵で働かせて貰っていることを話す栞。

七桜は意外にも「栞さんが看板娘ならお客さんも喜びそう」と笑顔で言ってくれます。

七桜の態度が腑に落ちない栞。

(どうして?七桜さんはどうして笑顔でいられるの?)
(椿さんのことももぅなんとも思ってないような・・・)

(2人に何があったのか詳しくは知らない、でも・・・。)

七桜のお店が市内ということは光月庵からも近い距離。

「き、気にならないんですか?お客様の奪い合いとか・・・。」

七桜は少し間をおいて「ならないですよ」と答えます。

「今の御菓子、椿さんはほとんど作ってないですよね。作れるのに作らない。店の名前にあぐらをかいてお客様を甘く見てる。そんな店に負ける気しないから。」

七桜の言葉にカッとなる栞。

「そんなことないです。光月庵は立派な、誇れるお店です。」

気丈に振る舞っていた七桜ですが、動揺していないわけがありませんでした。

しかし決して泣きません。

夢を叶えるまでは・・・。

3日後、栞は椿に七桜と会ったことを伝えるかどうか悩んでいました。

言ってしまったら全部がなくなってしまいそうで怖いのです。

その時、椿が五月雨亭の選定会の結果をもって帰ってきます。

茶屋ができて60年、ずっと光月庵の御菓子に決まっていたのに、今回決まったのは”花がすみ”というお店でした。

女将は顔を真っ青にして焦っています。

でもまだ五月雨亭主催新春園遊会の御菓子は決まっていません。

来週の選定会には、椿が作ることになります。

その頃、花がすみにも新春園遊会の連絡がありました。

七桜は椿が作ると知り不敵な笑みを浮かべます。

41話|選定会

選定会の今回のテーマは「月」。

七桜は寝る間も惜しんでその日に出す御菓子を作り続けます。

園遊会の選定会は七桜にとって大きなチャンスでした。

七桜は光月庵を乗っ取って自分の物にするつもりなのです。

「ママの残した御菓子を光月庵から出す。あの日そう決めたの。今度こそ誰にも邪魔させない。」

一方、椿も選定会に向けて御菓子作りに励んでいました。

椿が作ったのは「空の鏡」。
秋の澄んだ月を表現したものです。

確かにとても美しい菓子なのですが、栞はなにか物足りないと感じます。

「五月雨亭の銘々皿は白磁のものだったと思います。淡い色の御菓子だと沈んでしまうんじゃないでしょうか。」

栞のアドバイスを受け、椿は考え直すことに。

夜、月を見ながら散歩をしていると、椿にあるアイデアが閃きます。

かつて名月は見あげてじっと眺めるものではありませんでした。

昔の人々は月を直視せず池の水面に映った月を見て楽しんだものです。

椿が作った「空明」の菓子は2つの月が表現された美しい情景でした。

選定会当日。

それぞれの店から持ち込んだ御菓子を、店名を伏せて選定員の方々に食べて貰い、その中で最も投票の多かった店が新春園遊会の御菓子を作るしきたりとなっています。

結果を待つ七桜は、五月雨亭の庭で椿を目撃します。

今の七桜には迷いの心はありません。

(光月庵の正式な後継者は私)
(今の光月庵には消えてもらう)
(誰にも邪魔させない)

七桜は堂々と椿の前に姿を見せます。

しかし椿は目を悪くしており視界がぼやけて七桜のことが分かりませんでした。

9巻に続く

感想

前回、気になるところで終わってしまったのでとても続きが気になっていました!

今巻は七桜より栞さんの方が出番が多めです。

あれ?なんかすっごく良い子じゃない?

健気で一途で一生懸命で奥さんにするなら最高じゃない?

栞さんのイメージが一気に変わった巻でもありました。

後半では七桜も登場し椿との対決に。

所々で怪しい空気は感じてましたが、まさか椿さん目が悪くなってるとは。

毎回ドキドキさせられる展開で、続きも楽しみです!

漫画を読みたい方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪

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