漫画、この愛は異端の3巻ネタバレを紹介しています。
この巻で一部は完結になるようです。
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15話から21話
よしのの両親は今までバアルが守ってきたからこそ今も生き続けられてるなどと知る由も無く。
これ以上、不幸にさせないで欲しいと涙ながらに何度も訴えます。
バアルが初めて助けたのは母が臨月のある日、階段の上から転げ落ち、本当なら母子共に死んでいる筈でした。
元天使だったバアルが治療したことで一命をとりとめます。
初めて実体化して触れたのはよしのが赤ちゃんの時。
泣きわめくよしのに気づかづ熟睡する母、バアルは放っておけず、ミルクとオシメを変えてあげたのです。
悪魔の姿だとよしのが泣くので今のような美形に成りすまし、夜中の世話はほとんどバアルが行っていました。
よしのが3歳になったころやっと朝まで眠れるようになったことで実体かすることは無くなりました。
ですが影ながら彼女に降りかかる厄災から守り続けます。
中でも強敵だったのが両親を失った事故の時です。
あの日の事故はよしのの魂に魅せられた山の神が引き起こしたものでした。
片翼を失いボロボロになりながらもなんとか守り切ったバアル。
それからも契約を結ぶまで何度も助け、いよいよ結んだ契約もよしのにかなり有利なモノでした。
本来、対価とは魂か肉体のみ。しかし、よしのにとってはバアルに触れられることで神も魔も遠ざける厄払いが出来る。
つまりバアルはずっとよしのに無償の愛情を注いでいたのでした。
悪魔という存在のバアルが決して抱いてはいけない感情、また彼自身もその感情を何と呼ぶのか知らないのでした。
そんな彼が訪ねたのは仲間の堕天使、アスモデウスの所でした。
犬猿な仲の2人ですが実は彼は人間の妻を持っているのです。
オマケに子供もおり、バアルは色々と聞きたかったのです。
それによると子供は普通の人間、アスモデウスも今は人間として社会に溶け込み仕事をしているようです。
妻の死後は二人で地獄へ行き、一緒に暮らすことを誓っているのだと言いました。
よしのとの未来の方向性を決めたバアルは早速、指輪を買いに行きます。
クリスマス・イブ学校終わりに大切な話があるからとよしのを送り出します。
その間に役所や親戚の家を周り、着々と婚姻の準備を進めます。
しかしそんな思いを伝える前にバアルの元上司であるラファエルがやってきます。
天使の中でも最上位の彼は最近、堕天使を狩りまくっていると噂になっていました。
今回もよしのの両親から依頼されて彼女を救いに来たのです。
よしのに接触したラファエルはバアルの代理で来たのだと騙し廃虚となったホテルにバアルを呼び出させます。
ラファエルの姿を見たバアルはすぐさま本体に戻ります。
敵は本気で闘ったとしても勝てる可能性が少ない程の強敵なのです。
「私はあなたの両親に頼まれてあの悪魔から救いに来たのです。」
言葉巧みによしのの心を揺さぶり、バアルから引き離しにかかります。
今にも崩れそうな建物の中、よしのが巻き込まれても自分が治せば良いと身勝手な攻撃を仕掛けるラファエル。
バアルがよしのにケガを負わせたくないのを知るとそれを逆手に取り胸を貫きます。
「さぁ契約書を出しなさい」
「嫌だ。死んでも渡さない」
拒否するとラファエルは容赦なくバアルの両翼を切り落としました。
目の前で切り刻まれるバアルを見るに堪えず、よしのは止めてとラファエルに懇願します。
それでも攻撃が止まることは無く、契約書を出さないならば。と止めを刺されそうになった時、サタンが駆け付けます。
バアルの最近の行動をおかしく思っていた彼はこっそりと監視を付けていたのです。
瀕死のバアルを担ぎ上げ、契約書を渡すことで今回はお互い手を引こうと提案します。
しかし「死んでも渡さないと言ったでしょう・・・」頑なにそう言い張るバアル。
見かねたルシファーは彼女の両親を呼び出します。
両親たちによしのを説得させ縁を切らせようとしますがバアルを悪と決めつける言葉にサタンがキレます。
「聞き捨てならねぇな!!ご両親!!あんたの娘は神や魔が好む特殊な魂をしてるんだよ!」
これまでバアルが影ながら守り続けたことでよしのが今まで生きてこれたこと、対価と言いながらも実はすべてがよしのの為だったことを暴露します。
無償で守ってきたにも関わらず報われなかった。そんな自分の部下の無念を晴らす様にサタンは告げたのでした。
契約書を出して全て無かったことにして帰ろう。
そう言うサタンでしたがバアルはいうことを聞きません。
「嫌だ、私のよしの・・・絶対に誰にも渡さない。よしの・・・お前が望むなら結婚してやってもいい」
バアルのカバンにはこの世界での婚姻届けが入っていました。
そして結婚指輪と思われるモノも・・・
「パパ、ママ。私はこれから最低の親不孝をする。」
「バアル。私はあんたを愛してる」
そう宣言して指輪をはめるのでした。
よしの自身がそれを望んだことでルシファーも引かざる終えません。
瀕死のバアルは一度、地獄へ戻り治療をする必要があるようです。
無理をしたため助かるか分からないほどの重傷らしくよしのは一人現世に取り残されます。
婚姻届けは受理されたもののお祝いをしても一人ぼっち。
バアルのいない生活はよしのにとって苦痛でしかありませんでした。
それでもいつか帰ってきてくることを信じて待ち続け、1年がたったある日、いつものように家に帰るとサタンが居ました。
一通の手紙を渡すと何も告げづに消えます。
「もしかしてバアルの身に何かあったの!?」
恐る恐る手紙を開けると、とある住所が書いてありました。
勇気を振り絞ってその場所へ行きます。
そこは最近、完成したばかりの豪邸でした。
”四宮”??私と同じ苗字??”
恐る恐るインターホンを鳴らすと出迎えてくれたのは待ち続けていた人でした。
「ただいま。よしの」
彼女の一人ぼっちの生活は終わり、これからは悪魔と二人幸せな毎日を過ごしていくのでした。
感想
実はバアルは地獄で休養中もサタンに様子を伝えてくれるよう頼んでいたようですが、それをサタンが伝え忘れていたようでよしのはずっと不安なまま1年を過ごします。
逆によしのの様子はバアルには伝えられていたので彼は離れていたという感覚は無いようで豪邸を自慢するほど茶目っ気がありました。
ともあれついに二人の心がわかり合い一緒に暮らすことになって良かったと思います。
あとがきに作者さんからこれで一部が完結だと書かれていました。
二部も二人の物語になるのかは不明ですが続編を楽しみに待ちたいと思います。
漫画版は誰でも無料で読むことが出来るのでこの方法を使ってくださいね。