漫画、ながたんと青と－いちかの料理帖－の2巻ネタバレを紹介します。
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6話から10話｜ネタバレ
「わてはこの店を辞めさしてもらいます」
料理長からの突然の退職宣言。すでに新しい店も決まってるらしく、今月中、後10日ほどで辞めると一方的に言われてしまいます。
彼が抜ければ、桑乃木は致命的、イチカも必死に引き留めますが、店が沈みゆく船と言われ黙ってはおれず、こっちも必要無い。と退職は確実のものとなります。
周は「一掃出来て良かった」と言いますが、直近には40人の団体客が控えています。
伯母さんも協力して新しい料理人探しに奔走しますがそう簡単に見つかる筈も無く、周はイチカが仕切るしかないと考えていました。
そんなことは出来ない。と逃げ腰のイチカですが、断るにしてもレシピぐらいは考えておいた方がいいと言われ、それもそうだと一緒に考えます。
客層はGHQの奥様方とお子さん。日本側も同じくお子さん以外は全員が女性です。
段取り、レシピ、やる事は山積みだと言うのにさらに問題が起きます。
「大変や！新聞社が取材に来るって！！」
そんな知らせがイチカの元に届いたのです。内容はもちろんGHQとの交流会。
これで実質的にキャンセルは不可能となりました。
「ウチは10の頃から厨房から追い出された。だから気乗りはせんねんけど、今日見た枕元のお父ちゃんは悲しそうで・・・」
「なので今回はやります！！」
腹をくくったイチカは夢でもあった桑乃木の厨房に立つことを決めたのでした。
急ピッチで進められる準備、周も手伝える部分は手伝い、何とか間に合いそうです。
団体客相手の揃ったお皿がないので周の実家に貸してもらえるように頼み、使えるコネは意地を張らず使います。
少人数でも捌けるように重箱を使ったお弁当風の料理を出すことにしました。
前日からの仕込みも何とか上手く行き、つかみは上々。
周が英語を使い、料理の説明をしてくれてそこそこ受けも言いようです。
しかし、会は今一つ盛り上がりに欠けていました。それもその筈、かたは敗戦国、かやた占領国、お互いの立場がはっきりしてるだけに会話が弾む筈がありません。
ここでイチカはもう一つ策を繰りだします。
手巻き寿司。この当時には巻きずししかありませんでしたがこれを手巻きにすることで、皆との交流が円滑になるのではと考えたのです。
最初、自分の手で巻いて食べるなんて下品だと、嫌煙していた日本人でしたが、外人には抜群にウケ、率先して手巻きを作り始めます。
それにつられ、自然と日本人も手巻きを作り始め、和気あいあいとした時間が過ぎていくのでした。
取材に来ていた新聞記者はここまで盛り上がっている交流会はあまり見ないと太鼓判を押すほど。
ですがその記事が桑乃木にとっては仇となります。
”桑乃木の新料理長は女性”
デカデカとそう書かれた見出し。事前の打ち合わせでは絶対に厨房に入らないようにしていたのですが周が手招きしたことで写真を撮られていたのです。
これに対して伯母さんは桑乃木の看板に泥を塗られたと大激怒。
話が発展に発展し養子を迎え入れる為に探し始めるとまで言います。
周はそれが桑乃木の将来の為だと思っての行動だったのですが中々理解はされないようです。
それから暫く、また店を休んでいたのですが周は改めていちかにホテルを辞めるように言います。
前回の記事でいたずら電話も多くなったものの”女性が作る料理を食べてみたい”という問い合わせもちょこちょこ来ていたのです。
それは就職先のシェフにも言われたことでした。
「うまそうやから食うてみたいと思っただけや」
記事の事を聞かれたのでてっきり叱られるのかと思ったイチカでしたがそんな言葉が返ってきたのです。
やってみて起動に乗らなければ戻ってくればいい。
そうとまで言ってくれるシェフ。イチカはついに決心するのでしょうか！？
3巻に続く
