ただ離婚してないだけ5巻（最終巻）の結末ネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
時計を巻き戻し2年前に。
出来事をやり直し、殺人前に。
これは”もしも”の物語。
もしも夫婦が殺人を犯さなければ4人はどうなっていたのでしょうか・・・？
雪映の場合
雪映が最初に異変を感じたのは自分でもない、夫のでもない、長くて茶色い髪が部屋に落ちていたから。
夫は新聞配達の若い女と不倫をしています。
結婚7年目、夫はフリーWebデザイナー、雪映は高校教師。
会話なし、子供なし、セックスなし、ただ離婚してないだけの夫婦生活をおくっています。
ある日、雪映は教育実習生・前園健の指導を任されることに。
前園に「結婚とかしてるんですか？」と聞かれ、雪映はつい「独身」だと答えてしまいます。
仕事で残っていたある日、雪映は前園にご飯に誘われ戸惑いながらも行く事に。
久しぶりのお酒に気分が良くなった帰り道、雪映は前園に誘われホテルに行ってしまいます。
私・・・不倫をする人間だったんだ
想像すらできなかった・・・
ホテルから出たところを偶然にも萌に見られてしまい、家の前で声をかけられます。
「なんで別れないの？」と離婚を促してくる萌をスルーし家の中へ。
別れるには向き合わないといけません。
向き合うには体力がいります。
雪映はそれらを全部保留にしてきているのです。
しかし家の口座からまた現金が引き出されたその日、雪映は泣きながら離婚すると決意するのでした。
萌の場合
家賃3万6千円の市営団地、反抗期真っ只中の生意気な弟と萌は2人で暮らしています。
両親は萌が小学校の時に離婚して母に引き取られました。
しかしその母親も最近できた彼氏のところに入り浸って帰ってきません。
そんな中、萌の妊娠が発覚。
正隆さん心配しないでね。
私ちゃんと堕ろすから。
だから悲しい事は嫌だよ、絶対だよ。
しかし妊娠報告してから正隆からの返信は遅く、萌は不安で不安で仕方ありませんでした。
そんな時、萌は雪映が若い男と一緒にホテルから出てくるところを目撃します。
不倫だと確信した萌は、雪映の後をつけ離婚するよう促します。
「どっちもなんてズルくありません？正隆さん譲って下さい。」
しかし雪映には軽くスルーされてしまいます。
萌は子供を産むことを決意。
自分の方が愛されていると証明するために、正隆にはすでに堕ろしてきたと嘘の連絡をするのですが、正隆からは一方的な別れを告げられてしまいます。
生きる気力を失くした萌は、お腹の子と共に死んでしまおうとベランダから飛び降りようとします。
その時、警察から連絡があります。
弟が新しく働き始めた職場で家族のことを言われカッとし人を殴ってしまったらしいのです。
弟が働き始めたなんて知らなかった萌。
萌が子供を産むと聞いた弟は、彼なりに気にしていて家を出ていく準備を始めていたのです。
そんな弟の可愛い一面を見た萌は、初めからやり直す気持ちでお腹の子供と生きていくことを決めるのでした。
佐野の場合
佐野は仁科に3日に300万用意しろと脅されていました。
娘を人質に取られ用意をせざるを得ない佐野ですが、店の売り上げも厳しく用意できるあてなどありません。
焦った佐野は、萌に不倫相手から金を引っぱって来いと話すのですが、萌には拒否されたあげく店を辞められてしまいます。
思えばあの時からでした。
20代の時、やんちゃをしすぎて地元を離れ知らない土地で一発当ててやろうと、必死の思いで金を作って漕ぎつけた自分の店。
初めこそは全然でしたが、徐々に回り始めた頃、地元を仕切ってるというヤクザが来ました。
あの時、つっぱらずに素直にみかじめ料を払っておけばこうはならずに済んだのです。
佐野が知り合いをつたって頼ったのは、よりにもよって仁科でした。
当時は本当に助かりました。
だからといって仁科は金を取るような事はしなかったのですが、思えばそれがヤクザのやり方だったのです。
佐野は金を用意する為、前園に美人局を頼みます。
前園は雪映とホテルに行った時に盗撮した裏DVDを編集していました。
正隆の家を突き止めた前園が家で待ち伏せしていると、雪映が家に帰ってきます。
まさか自分が寝た現役教師の女が、不倫男の妻だとは驚きを隠せません。
それを知った佐野は、正隆と雪映の2人から金を奪い嫁子供も捨てて高飛びしようと考えます。
時間もないので急いで正隆たちの家に乱入し、大声で脅します。
「17の女だっ！新聞配達やってる女っ！俺の女に手ぇ出しやがって！嫁の方もだ！教育実習生の若い男と寝た証拠を持ってる！今なら金で解決してやる！」
しかし正隆と雪映は出て来ず、騒ぎを聞きつけた警察が来てしまいます。
佐野は急いでその場から逃げ去り、店の売上金を回収しに行くのですが、仁科に捕まって殺されてしまうのでした。
正隆の場合
佐野に家に侵入され、警察から取り調べを受けている正隆。
佐野が叫んでいた「新聞配達をしている17の女」は萌のことだと気づくのですが、雪映の手前知らないと嘘とつきます。
同じく雪映も「知りません」と一言。
一段落ついた夜、雪映と正隆はすき焼きを一緒に囲みます。
佐野の言っていた言葉に蓋をして気づかない知らないふりをして日常を過している2人。
平穏に波風立てずにやり過ごす。
ただ離婚してないだけ。
どうしていればよかったのか、夫婦をやり直すのは今からでも遅くないのか？
劇的な何かが起こればありえるのか。
例えば・・・・「人殺し」とか。
今日もただ離婚してないだけ。
完結
感想
完結した物語の、「もしも」バージョンを描いている今巻。
本編よりハッピーな結末になるのかと思いきや、どちらにせよ幸せになれないラストでした。
ある意味で幸せになれたのは萌ちゃんだけかなぁ。
さらにその後を描いている4コマ漫画を見てそう思いました。
ただ離婚してないだけなんて悲しすぎる。
ネタバレでは省略している部分も多いので、興味のある方はぜひ漫画も読んでみて下さいね♪
