けだものたちの時間～狂依存症候群～4話のネタバレです！
前回、誘拐犯・宏和とあいりは互いに親から虐待を受けていたことを知りました。
同じ傷を持つ2人は共感しあい・・・？
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4話｜復讐
監禁から3カ月半。
あいりにとって宏和は、誘拐犯、性犯罪者、ストーカー、そして同じ傷を持つ人。
宏和が母親に性的虐待を受けていたと知ったあいりは
この人はいつまで続けるんだろう
母親にされてきたことを
いつまで苦しむんだろう
と思うようになります。
宏和が母にされてきたことは、母親が死んだ今もずっと宏和を苦しめています。
宏和は今日も悪夢にうなされあいりに暴力をふろうとしますが、寸前で思いとどまります。
「殺し損ねた。あいつを殺せてればこんなことにはなってなかった。復讐したかった。」
涙を流して苦しむ宏和にあいりは「親が死んでも復讐はできる」と言い、自分の過去を打ち明けます。
父親にブスだと言われ育ったあいり。
叩かれることはよくありましたが、中学に入ってからは性的虐待を受けるように。
いつも母が出掛けている時に、父は部屋にやってきてあいりの体を触るのです。
あいりは母に助けを求めますが、母は「我儘言わないで」と言い助けてくれませんでした。
そして母がいないある日、ついにあいりは父に犯されてしまいます。
腕力では男に敵わない子供で女のあいり。
助けを求める手段も逃げる場所も知りませんでした。
ブスだから、養ってもらってるから、やめてって言えなかったから、弱いから仕方ないのないことだと自分に言い聞かせていたあいり。
初めてされた日、洗面所で汚れ物を洗っていると母が帰ってきます。
あいりの様子を見た母は「・・・生理？」と。
母は本当に何も知らなかったのでしょうか？
あんなに毎晩毎晩毎晩・・・。
中3の春休み、あいりは親友と遊びに出掛けた先でオシャレを教えてもらいます。
「愛理の人生は愛理のもんでしょ。好きな格好していいんだよ！」
親友のその一言であいりの人生は変わります。
高校生活は楽しくてモデルもやり始め充実していましたが、父の虐待は続いていました。
しかし変わったのは、あいりが「触らないで」と拒否出来たこと。
高校2年生の時、事務所から専属モデル契約のオファーがあります。
何もできなかった子供で女のあいりが、やっと手に入れた生きる為の武器でした。
「相手が生きてても死んでても関係ない。忘れるの。昔の事なんてどうでもよくなるくらい好きな物に囲まれて楽しくても苦しくても自分の人生を生きるの！」
それがあいりにとっては復讐でした。
あいりの復讐は終わったはずでした。
なのにやっぱり父にされてきたこと、言葉を思い出してお腹が痛くなって・・・。
